オリックスバファローズバトルロワイアル第2章
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100:「85・希望死因・過労及び熱中症 3/3」 ◆UKNMK1fJ2Y 06/11/21 20:14:12 0Ui6RH/f0 「菊………」 心配そうな表情をしていた的山が、ニヤリと笑った。 「………お前が勝手に倒れたんだ」 そのまま菊地原の体を横たえる。 「熱中症、水分不足、過労……理由ならなんでも後からつけられる」 空を見上げる。まだ眩しい太陽がしっかりとその存在感を示している。腕時計を見る。ま だあと2時間は太陽が照っていてくれるだろう。 「お前さんなら、過労で死んでもおかしくないよなあ。死因、過労及び熱中症」 立ち上がる。 「このまま静かに、眠ったみたいに死ぬ方が楽だろ?」 ふと菊地原のポケットの膨らみに気がついた。手を伸ばし、それを取り出す。 「手榴弾か……こいつはいいや」 見つけた1個だけを自分の鞄にしまって歩き出す。振り返らず。 「……別に俺は何もしてないからな」 何もしない、罪。 目を閉じたまま、菊地原は動かない。 【残り・32人】 101:「86・あの時… 1/4」 ◆UKNMK1fJ2Y 06/11/21 20:15:49 0Ui6RH/f0 出発したその夜に川辺で川越に声をかけられて以来、坂口は誰とも会っていなかった。 どこかで声を聞いたような気もする。爆発音や破裂音を聞いたような気もする。けれど、 それが殺し合いの副産物だという確証はどこにも無かった。 坂口は何も見てはいない。森の中、小さな家の中にずっと篭っている。下手に出歩くのは 危険だ。自分から危険に飛び込んでいく必要はない。与えられた武器も、どことなく微妙 だ。まるでチーム内における自分の立ち位置のように。 毒薬を一体どう使えばいいのか。誰かに毒を飲ませるには、まずその誰かに近づかなけれ ばならない。近づくにはここを出て歩かなければならない。そして何か食べ物に添えてこ の毒を差し出すのだ。混ぜるか、かけるか、強引に飲ませるか。 偽りの仲間を作るべきだろうか。 (仲間……) もし相手が銃を持っていたら、自分は相手に近づけるだろうか?坂口が毒を提供する前に、 自分の胸に風穴が開くかもしれない。 (………弱い武器だよな) 寂しい。不安だらけだ。誰を信じればいいのかわからない。 もうこんなことを繰り返し、数時間以上考えている。ずっと同じことばかり考え続けてい る。簡単に答えが出るのならこんな苦労はしない。考えているうちに、時間だけがどんど ん過ぎてゆく。 何ひとつ、建設的なものがない。 (こういう優柔不断なところが俺の駄目な点だよな。走塁とか、瞬間の判断が必要だって のに、いつもスタートで躊躇っちゃうんだ。散々コーチにも言われてきたことなのに……) コンコン。 ふいに音がした。一瞬それが音だと気づかず、どこから聞こえたかもわからず、空白の時 間があってから慌てて周囲を見回した。 窓ガラスを叩いた音だと気づき、驚いて立ち上がる。念の為、室内で見つけて手元に置い ておいた火かき棒をしっかりと握った。少し距離を取って、窓を見た。 笑顔の本柳がかろうじて窓から顔を出している。きっと背伸びをしているのだろう。その 横には伏せ目がちの目まで見える人物。あの感じは恐らく川越だ。 本柳は坂口を見つけ、ホッとしたような嬉しそうな表情で手を振った。
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