一億円プレーヤーバト ..
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32:代打名無し@実況は実況板で
06/07/26 19:43:01 zv4aKi1Q0
>>31


33:代打名無し@実況は実況板で
06/07/26 19:46:00 BLUoEjrq0
保守

34:代打名無し@実況は実況板で
06/07/26 19:54:23 BV8V+HJb0
野球解説者の元木大介氏に意外な趣味「涼宮ハルヒ?全巻持ってますよ」
スレリンク(gsaloon板)


35:代打名無し@実況は実況板で
06/07/26 21:26:29 IEA04ZyaO
保守orz

36:代打名無し@実況は実況板で
06/07/27 02:08:08 WL37P1JC0
捕手

37:代打名無し@実況は実況板で
06/07/27 15:09:36 Zfi80/q7O
保守

38:避難所より転載37氏作
06/07/28 00:54:26 CRrwJGb90
『当たりのないクジ』


別段取り立てて用事は無く、前田幸長はF−4の針葉樹林の中を歩いていた。
なるべくなら人に会いたくは無い。しかし、と思った。
日は正午に比べれは何十度か落ちてしまい、杉や松の細長い葉にゆっくりと薄く影を落としている。
それはもうすぐ夜が来る事を示している。地球の自転と太陽と月の関係する極めて自然な事実だ。

人間は闇を嫌う。と前田は以前本で読んだ事があった。
だからこそ火が生まれ、人間はその時初めて全ての生き物の頂点に君臨したのだとも聞いた。
小学生時分の記憶であるから、多少は間違っているかも知れないが、ともかく人というものは闇である夜が1日の中で苦手とする部分であ

る事は知っていた。
苦手とするから、あえて睡眠や休養に当てるのだろう。戦わなくても済むように。
前田も例に漏れず、夜は休眠に当てようと考えていた。

しかし、とここで感じた。普通の家庭ならばまだしも、ここは絶海の孤島。しかも殺し合い付きと来たものだ。
普通なら自分の命が狙われることはまず無く、ゆったりとして休息が取れる。
しかし絶海の孤島で殺し合いと言えば、そうはいかない。
命が取られる取るの立場の中で前田は『取られる』立場には決して立たないと決意していた。
だとするならば24時間ずっと緊張状態で常に周囲を気にしておかなければならない。気を抜けばすぐに死ぬ世界なのだから。
だが実際どうだろう? 24時間ずっと緊張状態で居られるか?



39:避難所より転載37氏作
06/07/28 00:54:47 CRrwJGb90
答えはどう考えても『NO』だ。
緊張すれば緊張した分だけ疲労がたまるのはごく自然のことだ。
疲れがたまればおのずと休まなければならない。何故なら疲れたままだと本来持つ力が20%も出せなくなる事だってあるのだ。
だとするならば休まねばならない。
この先もっと緊張感に溢れる殺伐とした場面に襲われることが数えるほどしかないというのは無いだろう。
確実に修羅場は目には見えないけれども、しなやかに這い寄っている。そう、しなやかに。

「と、言ってもな。」
風に紛れるように呟いた。前田の脳に2つの光景が浮かぶ。

感情や思い、あらゆるものを完全に拒絶するような桑田の無表情。
青い空に飛んだ、死神のようにあらゆる物体の活動を停止しかねない謎の物体。
2つの光景は前田にとって、この島が修羅場と決めるに相応しいほどの恐怖を感じさせた。
その恐怖がこれからも続くと考え至れば、休息がこの戦場を生き抜く為には必要であるとすぐに分かる。

「あーあ、誰か居ねぇかなー。」

出来れば一緒に居て生き残れる可能性の高い奴が、と心の中で付け加え、前田は願望を口にした。
しかし空気に混じり、言葉は地面に落ちる。林はさやさやとだけ聞こえる。
左右を目だけで見回した後、前田は短く息を吐いた。


「帰りたいんだよなー、家にさー…」
「前田さん!」

突然、背後から声が届く。完全に気を抜いていた前田は驚きの余り、思わず固まった。
そしてはっと気付き、後ろを振り向くと―居た。人が。
白、聞き覚えのある発音、見覚えのある走り方、そうあれは多分。

「こ…」
「ちょっとすいませんねー。」


40:避難所より転載37氏作
06/07/28 00:56:24 CRrwJGb90
今度も背後からの声。しかも次は口にまとわりつく皮膚の感触まである。
前田が手を伸ばす。こちらに駆け寄ってくる人物がどんどん遠ざかり、遠ざかる。
あれ、と思う暇なく、前田は近くの茂みに引きずりこまれた。その間、5秒あったかどうか。
白いと認識した人物の姿は葉に囲まれて分からなくなり、代わりにひょっこりと別の人間が前田の目に認識された。


「分かります前田さーん。前田さーん?」

看護師が急病人に呼びかけるように頬を叩きながら、目の前の男―小林雅英はいつの間にか地面に倒された前田を覗き込んでいた。
突発的な出来事の連続に少々戸惑いながら、前田は起き上がり、小林を見た。

「…何か用か。」
「九日十日。」

ふざけるな、の3文字目まで言ったところで初めて小林雅英における2つの事実に前田は気付いた。
その1つはユニフォーム。千葉ロッテマリーンズのユニフォームは過去に自分が袖の通したことのあるピンストライプだ。
そしてそのピンストライプにマリーンズの頭文字が入ったものは、あの場所―死神が自分の目の前に居ると示されたあの崖の上―で見たのと全く一緒の物になるという事実。
2つ目は小林の右手に握られた銀色の物体―俗に言う、『バタフライナイフ』の刃先がこちらの喉元寸前に構えられているという事実。
小林はそこまで気付いた前田に気付くように笑った。
「いやぁね、手荒な真似はしませんよ?」
そう言って小林はとんでもない案を思いついた子供のようにまた笑った。
前田はナイフの刃先を避けようと体をねじらせたが、笑う小林が手を動かすため完全には避け切れない。



41:避難所より転載37氏作
06/07/28 00:57:21 CRrwJGb90
「…何か用か、って俺は聞いてんの。」
焦燥が前田の緊張に火をつける。見越したように小林は笑うのを止めた。
笑うのを止めてもなお、小林の刃先は前田の喉元を捕らえている。
首から提げたマイクロウージーがやたらと重く感じてきて、前田は小林に向かってそれを投げ飛ばしたい欲望に駆られる。
しかし実際には小林の静けさと冷たさが刃先から伝わり、指を動かすことさえままならない。

「んー……俺と組みませんか、って俺は聞きたいんです。」
ただでさえ濁った空気を更に澱ませるように小林が言葉を口にする。
組みませんか、前田は口の中で繰り返した。誘いに対する反論はすぐに浮かぶ。

「バカじゃないのお前。」

真っ先に出たのはその台詞だった。バカだ、本当にバカだと前田は心の中で繰り返す。
「お前は組む相手にナイフ突きつけんのか? ホントにバカ、ほんっとに」
「現時点でバカなのは前田さんですね。間違いなく。」
慇懃無礼とも言いがたいほどの直球な答えを小林が返す。ナイフの切先が笑いで揺れる。

「ナイフ突きつけられた状態でそこまで言いますか。ナイフ突きつけてる俺に。」
まぁ俺もそこまで短気じゃないですから、と小林はゆっくりナイフの刃先を前田の首筋に沿わせる。
冷ややかな銀が前田の血液を湯から水へと戻す。林がまた静まり返る。



42:避難所より転載37氏作
06/07/28 00:57:37 CRrwJGb90
前田は出来事を整理した。
小林に―この表現が正しいのかどうかは分からないが―連れ去られて、今ナイフを突きつけられた状態で組まないかと誘われた。
だとするとあの崖で見たのは小林じゃないことになる。
武器は1人に1つの支給で、尚且つ現時点で小林が持っているのはバタフライナイフ。空に飛んでいたあれではないことは確かだ。
その前にはまず林の中で自分を誰かが見つけて駆け寄ろうとしてきたのもあった。
――そういえば、あいつは? 白のあの男は?
静かな林に耳をすませると、ほんの少しだけ足音が聞こえるかも知れない。
もしかすれば、いきなり隠れた俺に気付いてこっちまで来たのか? だとするならそいつも相当な…
目の前の小林を見る。不意に目が合い、ああと小林が口にした。

「ま、警戒するのも当たり前ですよね。んじゃあこうしましょうか。」
少しだけナイフが前田から離れる。即座に前田は後ろに2、3m引き下がった。
しかし小林がそれを見逃す訳もなく、しゃがみこんだ姿勢のまま前田に近付いた。

「断ったら、俺は5秒後に敵になります。」

ぱっと左手が開き、笑顔が浮かぶ。どこか嘘の様なその表情に前田は眉をしかめた。
「5秒後っすよ、5秒後。これで多少は気にしてくれますよねー。」
さぁ、と答えを急かすように小林が切先を再び前田に向ける。

「…お前は死にたくないのか?」
眉をしかめたまま、前田は小林に問う。
「もちろん。」
「なら――」
笑みのまま即答する小林を見て、息を整える。前田は、決めた。




43:避難所より転載37氏作
06/07/28 00:58:21 CRrwJGb90
「――断る。」

吐き出すように前田がはっきりとした拒絶の言葉を口にする。
睨み付けんばかりに前田が小林を見る。その小林は前田を驚いたように見つめた。
何故ともいいたげに、またある意味納得しているような目つきで、小林は前田に問いかける。

「…俺も死にたくはない。だから、俺はお前と組まない。」
「何でですか。年俸でも何でも別に問題ないでしょう?」
不満げに小林が言い返す。見るといつの間にか笑顔が消え、マウンドで見せるような冷淡な眼差しを小林がしていることに前田が気付いた。
もう一度前田は息をつく。爽やかな風がまとわりついて、鬱陶しい。

「俺はお前みたいに人をナイフで脅せるほど度胸がない。でも今の俺にはそんな度胸のいる奴は必要ないんだよ。
 あくまで、最後まで生き残るのが俺の目標。出来れば誰も殺したくないし、事を荒立てたくない。だから、冗談でも首にナイフを突きつける奴とは組みたくないんだよ。」
語尾を強めるように、前田は人差し指を小林に突きつけた。
しんと静まり返る林の中。何か言い返そうとしたのか小林が口を半分だけ開き、また閉じた。
そして緊張が張り詰めた空気を崩すかのように、小林は短く息を吐いて、腕を下ろした。


「臆病なんすね、前田さん。」
小林が呟くように前田に話しかける。その言葉には明らかな挑発と軽侮の念が透けて見える。
「…そうだな、臆病だよ俺は。」
その答えに満足そうに小林は笑う。反応するのも億劫になり、前田は無視をして立ち上がった。
「約束、守るだろうな。」
「まぁ一応は。約束だし、俺もそんなに最低な人間じゃないですから。」
充分最低な人間だよ。前田は口に出さず、視線にその気持ちを乗せるにとどめた。
胸の前のマイクロウージーは出す機会が見えず、これまた不満げに自分を見ているように思え、前田は溜息をついた。



44:避難所より転載37氏作
06/07/28 00:58:57 CRrwJGb90
「じゃあ、数えますよー。」
バタフライナイフを暇そうに上下させながら、小林が前田に声をかける。
さっきまでの挑発的な態度はすっかり影を潜め、惰性で言葉を発しているように感じられた。
自分に対する興味はもうすでに無くなってしまったのだろう。とても喜ばしいと前田は思うことにした。

「5ー。」
始まったカウントダウンに、慌てて前田は駆け出す。がしゃがしゃと胸の前で鉄が音を立てる。
走りながら、もう絶対こいつには会いたくない、絶対会わないとの思いが前田の頭を巡る。
次の数字が聞こえてくるころには大分小林との距離をつけていた。
あまりダッシュは得意な方ではないが、こんなところでそんなことを言ってる暇はないだろう。
小林は投手だ。もしかすれば後ろからナイフが飛んでくるかも知れない――そうなる前に早く逃げて隠れなければ。
振り返る暇なく前田は走った。もう何メートル離れたか分からないがとにかく、とにかく、遠くへ。


と、目の前の木を避けたところでさっき見た『白』と同じユニフォームを着た男が現れる。
しかし、前田は止まれない。カウントはもう4を数え終わって――

「避けろ!」
「おわっ?!」
「ゼロっ! ってちょっ!!」

打ち上げ花火を間近で聞いたような音、巻き込んで倒れる音、木が揺さぶられた音、何かが落ちる音。
その音全てに埋まるようにして、しばらく前田の世界は暗転した。


45:避難所より転載37氏作
06/07/28 00:59:24 CRrwJGb90
それから数秒後、突如自分の頭上から落ちてきた枝越しに、驚いた小久保裕紀の表情に向かって自分が突っ込んでいった映像が前田の脳裏に浮かび、目が覚めた。
どうやら弾みで小久保の上から地面に叩きつけられたのか右腕がひりひりと痛む。
左手でその箇所を撫でながら、呻いている小久保の方に謝ろうと向き直り、小久保を揺り起こそうとした。

――え?
しかし、『それ』が見えた時、前田は血の気が引いたような、もしくはあのナイフを首筋を突きつけられたときのような冷たい感触に襲われた。
もう数秒後小久保が起き上がり、土埃で霞んだ目をこする。その目には餌を欲しがる金魚のように口を動かす前田が見えた。
違和感を感じ、前田の視線の先にある自分の背中越しの物を見ようと体をひねる。
そうして前田の見つめているものを見つけると、小久保は驚愕の表情を浮かべた。

2つの視線が重なった先には、ちぎれたような跡が残った枝先。
落ちた枝は所在無さげにさらさらと針のような葉を風にさらし、そしてその根元には深々と鉄の銃弾が2発埋まっていた。


【G29前田・G6小久保 M30小林(支給品:イジェマッシ MP-443“グラッチ”/所持品:バタフライナイフ) F−4】
【残り52名 年俸総額111億6580万円】




46:代打名無し@実況は実況板で
06/07/28 23:04:58 pTT2FXs20
>>27-31
>>38-45



47:代打名無し@実況は実況板で
06/07/29 17:46:41 E0RLgstl0
乙です
捕手

48:代打名無し@実況は実況板で
06/07/30 18:09:51 l+HgXliWO
期待保守

49:代打名無し@実況は実況板で
06/07/31 00:15:33 wBMeGrZu0
捕手

50:代打名無し@実況は実況板で
06/07/31 02:15:24 z+UdB39T0
 

51:代打名無し@実況は実況板で
06/07/31 20:28:07 hw2Ij9WyO
保守的

52:代打名無し@実況は実況板で
06/08/01 17:53:26 At1Usa8KO
ホッシーナ

53:代打名無し@実況は実況板で
06/08/01 19:29:05 tJQPPBVP0
久々に覗いたので保守

54:保管庫 ◆aJXRzq7RiQ
06/08/01 21:26:44 A6OFebw50
>>1、代理投下の方、職人様方、保守の方々乙です!

更新しばらく滞ってて申し訳ないですorz
『i miss you』
『当たりのないクジ』
うpしました。

55:代打名無し@実況は実況板で
06/08/01 22:41:08 mWtUtxmC0
保管庫様、いつも乙です!

56:代打名無し@実況は実況板で
06/08/02 15:46:20 R0J0LBdn0
今日こそ勝てますようにと祈りながら保守

57:代打名無し@実況は実況板で
06/08/02 18:20:59 t3pWxbjx0
もうちょい見たい

58:代打名無し@実況は実況板で
06/08/03 02:33:39 EWHT0ERB0
断固捕手

59:代打名無し@実況は実況板で
06/08/04 02:10:31 kWbw7mBq0
ほす

60:代打名無し@実況は実況板で
06/08/04 03:55:24 fvf/Ny9g0
職人さんにもいろいろあるさ
気長に待とう

61:代打名無し@実況は実況板で
06/08/04 17:43:45 cCM3PLfN0
捕手

62:代打名無し@実況は実況板で
06/08/04 20:57:15 XbXAtV0J0
城島

63:代打名無し@実況は実況板で
06/08/05 00:57:56 gm1PXXC/O
メシウマ捕手

64:代打名無し@実況は実況板で
06/08/05 17:04:38 /IVvNulK0
保守

65:代打名無し@実況は実況板で
06/08/05 23:08:55 p0X4KkX1O
保守だ!

66:代打名無し@実況は実況板で
06/08/06 19:51:28 D8hk2rAY0
保守

67:代打名無し@実況は実況板で
06/08/07 00:49:04 6UaW7TA10
期待保守

68:代打名無し@実況は実況板で
06/08/07 19:55:57 6nGcYkJu0
ホシュ

69:代打名無し@実況は実況板で
06/08/08 01:50:15 hMqHpefi0
じっと捕手

70:代打名無し@実況は実況板で
06/08/08 12:11:26 ndG4WoHWO
なんか上げ

71:代打名無し@実況は実況板で
06/08/08 22:22:02 hMqHpefi0
ほす

72:代打名無し@実況は実況板で
06/08/09 06:43:06 s2Xs/Aev0
保守

73:代打名無し@実況は実況板で
06/08/09 17:00:49 4MBrAM2E0
保守

74:代打名無し@実況は実況板で
06/08/10 02:07:53 H/dyPGIK0
hosuhosu

75:代打名無し@実況は実況板で
06/08/10 11:20:47 q/iyaw9V0
hosyu

76:代打名無し@実況は実況板で
06/08/10 22:18:55 H/dyPGIK0
あきらめずに保守

77:代打名無し@実況は実況板で
06/08/11 11:08:27 W01oBakW0
ほしゅ

78:代打名無し@実況は実況板で
06/08/11 15:23:15 JiqZWsyaO
ほし

79:代打名無し@実況は実況板で
06/08/11 22:18:28 qBpNYI/L0
捕手

80:代打名無し@実況は実況板で
06/08/12 07:13:30 zLFXCdgQ0
hosyu

81:代打名無し@実況は実況板で
06/08/12 21:21:53 CXDeNWVs0
城島

82:代打名無し@実況は実況板で
06/08/12 21:47:37 aRgGw09D0
矢野

83:代打名無し@実況は実況板で
06/08/13 12:44:25 Lf7XC8oF0
健次

84:代打名無し@実況は実況板で
06/08/14 09:55:41 exTJRpaD0
古田

85:代打名無し@実況は実況板で
06/08/14 10:48:49 Gp1TNYmT0
保管庫に新作キタ

86:代打名無し@実況は実況板で
06/08/14 15:49:51 Jz7OZUi4O
新作っつーか、番外編な…(ノд`)・゚・。

87:代打名無し@実況は実況板で
06/08/15 20:16:16 Shq0yxljO
あとでよも

88:代打名無し@実況は実況板で
06/08/16 02:27:06 ZG3JV+bv0
ほす

89:代打名無し@実況は実況板で
06/08/16 12:09:08 yeP/VN1R0
ほっしゅ

90:代打名無し@実況は実況板で
06/08/16 23:40:43 fopnwizC0
hosyu

91:代打名無し@実況は実況板で
06/08/17 00:35:22 t3aMiH9g0
舞台裏のニシタンカワユスw

92:代打名無し@実況は実況板で
06/08/17 18:20:01 n0UmLFxs0
漫才コンビ元気かな

93:代打名無し@実況は実況板で
06/08/17 23:29:13 t3aMiH9g0
べっちが気になる

94:代打名無し@実況は実況板で
06/08/18 22:52:03 91bc68sN0
二死も気になる

95:代打名無し@実況は実況板で
06/08/19 10:13:39 hF/TjJyW0
小笠原も気になる

96:代打名無し@実況は実況板で
06/08/19 12:54:17 9PYH4J4R0
色んな意味で強そうな桧山も気になる

97:代打名無し@実況は実況板で
06/08/20 19:47:05 M4zwdsSt0
あっちでもこっちでも熱出してる矢野も気になる

98:代打名無し@実況は実況板で
06/08/20 21:31:06 zJmI8bEr0
赤星が誰の写真を撮ったかも気になるし
桑田の行く末も気になる

99:代打名無し@実況は実況板で
06/08/20 22:45:50 o5akUIP30
元木が死なないのかも気になる

100:代打名無し@実況は実況板で
06/08/21 10:57:46 NFdGh6M30
元木といえばキヨも気になる

101:代打名無し@実況は実況板で
06/08/21 23:52:47 YuuZH5fi0
松坂も気になる

102:代打名無し@実況は実況板で
06/08/22 00:32:34 7LFbBQUe0
西口といけめんが気になる…あの後どうなったんすか

103:代打名無し@実況は実況板で
06/08/22 12:07:54 bVglld24O
URLリンク(uranai.am)
実松しながら捕手

104:代打名無し@実況は実況板で
06/08/23 09:12:51 eLmTZPXNO
保守

105:代打名無し@実況は実況板で
06/08/23 11:07:40 +ZXvinADO
佐伯と今岡には死んで欲しくない…。赤星にも死んで欲しくない…。
あーどうなるんだろ。

106:代打名無し@実況は実況板で
06/08/23 23:51:40 F1Ts9vaY0
誰が桑田の地図を拾うんだろう・・。

107:代打名無し@実況は実況板で
06/08/24 21:10:57 2PhoxlYn0
捕手だ!

108:代打名無し@実況は実況板で
06/08/25 19:56:05 wrQhAKOl0
捕手

109:代打名無し@実況は実況板で
06/08/25 20:03:29 e68bYHRGO
保守

110:代打名無し@実況は実況板で
06/08/26 21:10:12 4EsKaQ70O
保守を忘れるな

111:代打名無し@実況は実況板で
06/08/27 10:20:51 oPnX1Uk/0
保守だ

112:代打名無し@実況は実況板で
06/08/27 19:57:51 x5zUGkcrO
保守☆

113:代打名無し@実況は実況板で
06/08/27 23:28:55 /c/f1kdg0
捕手

114:代打名無し@実況は実況板で
06/08/28 12:29:37 TlgBIAmW0
(ゝ○_○) しゃあない、捕手したるわ

(丑)_, ,_
(∫・∀・) ずっと監督だけしてて下さいヨネ

(#ゝ○_○) 非出演者は引っ込んでろ!

115:2 ◆ACsLXL4x9o
06/08/29 01:05:43 5I6IGvfs0
『うつらうつら』

 サクッ……
 サクッ……

 定期的に刻まれる、まるで草むらをスパイクで踏みしめているかのような乾いた音。

 現実と夢の境界線辺りをのんびりと小舟で漂いながら、落合英二(D26)はその音を
聞くとはなしに聞いていた。
 程から自分を悩ましていた頭痛はすっきりと消えていた。
 そこに陸がある。薄霧のかかった陸から自分を呼ぶ声がある。
(ああまたこの夢か)
 どうにも霊感が強いらしい落合は、この手の夢をたまに見る。
 陸の向こうから呼ぶ声はいつも死んだ曾祖父や師だったはずなのに、そこに同年代
のよく見知った顔を見付け、胸の辺りが石を詰め込まれたように重くなった。
「え……?」
 視界の悪い陸地を目を凝らして眺めていると、意外な人物の顔を見付け、落合は
我が目を疑った。
「……あれは……井端?」
 そんな。まさか。
 信じたくない気持ちが、それが示す事項を否定する。
 だが有り得ないことではない。放送からもう二時間近くが経っているのだ。
(もう一人いる、ドラゴンズのユニフォームが)
 霧に隠れて顔が見えない。しかしあの体格は……
 心臓が急速に萎んでいくような錯覚を覚えた。
 ぐらつく心と共に、小舟が揺れた。思わず船縁を掴み、舟の中央に身を落ち着ける。
 激しく揺れ出した水面が一体何を示しているのか。
「おおっとっと」
 間延びした声が聞こえ、落合はそちらを振り返った。霧の中から、同じような一艘
の小舟が現れる。
「昌さん? こんなところで何をしているんですか?」

116:2 ◆ACsLXL4x9o
06/08/29 01:07:11 5I6IGvfs0
「あれぇ? 英二じゃないか。お前こそ、釣り道具も持たずに舟に乗るなんて、何
をやってるんだい?」
「釣り、ですか……」
 言われて見れば、船上で暢気に手を振っている山本は、木で作られた釣り竿を手
にし、腰には古ぼけた魚籠をぶら下げていた。今時そんなセットで魚が釣れるの
だろうかと思いつつも、落合は曖昧に返事をした。
 そういえば、自分は何故こんなところにいるのだろうか。
 いつもこの夢を見る時、自分は対岸から、向こう岸の人間に手を振っていたはずだ。
 それだけで、夢は終わる。こんな風に川を舟で遊覧しながら、誰かと世間話をした
記憶はない。
 そんな妙な違和感も、深く考えようとするとするりと頭の中をすり抜けていった。
 視界を遮る霧が耳から入り込んでそのまま脳内までも侵しているような、ぼんやり
とした感覚が広がっていく。考えがまとまらない。何を考えればいいのかも分からない。
「そういえば、さっき孝介にもあったよ」
「孝介に?」
 またもや同僚の名だ。
「うん、あいつもボンヤリ舟を漕いでたなぁ。ちょっと世間話をしたんだけどさ、
それが、あいつも様子が変なんだ。普通に話していたのに、別れ際にいきなり神妙な
顔になって、『ごめんなさい』って。俺、あいつに何か謝られるようなことしたかな?」
「さぁ……」
 首を捻る。そう言われても、本人が分からないことを落合が分かる訳がない。
 会話が途切れた合図のように、小舟が揺れた。
「大分流れが速くなって来たね。じゃあそろそろ行くよ」
「あ、はい……」
 会話を切り上げた山本昌が、舵に手をかける。 
「またな」
「はい」
「ああ、そうだ英二」
 先程の世間話の続きのように、何気なく山本昌が呼び止めてくる。
「ゴメンな」
「……え?」
 振り返ってそう言った山本の顔はえらく寂しそうで―

117:2 ◆ACsLXL4x9o
06/08/29 01:07:48 5I6IGvfs0
 落合は何も返せないまま、次第に速くなる川の流れに流されていた。

 サクッ……
 サクッ……

 定期的に刻まれる、まるで草むらをスパイクで踏みしめているかのような乾いた音。
 その音が次第に大きくなり、同時に全身が水圧に逆らい、無理やり水面に引き上げ
られていくような感覚に襲われた。

 カチャ

 そんな乾いた金属音がすぐ側で響き、落合英二は覚醒した。
「……っ!」
 蘇った世界は眼が眩むほどに明るかった。
 だから、午後の太陽の光を受け、自分の前に立ちはだかる黒い影が何なのか―
落合は判別することが出来なかった。
「起きましたか」
 視力を回復させようと眼を瞬かせる落合に、どこか拍子抜けたような声が降り
かかった。
「寝てる間に死ねたら楽だったのに、あんたもつくづく運が悪いですね」
「た、谷……?」
 ようやく戻ってきた視界に飛び込んできたのは、まず見覚えのある野球選手の顔
であり、次に己に向かってつ突き付けられた長い銃身であった。
 紺と白のユニフォームに身を包んだ、オリックスの谷佳知(Bs10)が自分に銃を向
けている現実を、落合はようやく把握した。
 自分を見下ろす冷たい目を、驚愕の眼差しで見返す。すっ―と、その目が銃身
に取り付けられたスコープに隠れた。
(殺られる……!)
「くっ……」
 これ以上ない程の明確な殺意を感じ、落合は金縛りのように動かなかった身体を
無理やり捻った。向けられた死神の口から逃れようと、どうにか身を起こす。
 耳が痛くなるような銃声が轟き、それよりも先に激痛が右肘を襲った。

118:2 ◆ACsLXL4x9o
06/08/29 01:08:18 5I6IGvfs0
「がぁ……!」
 心臓を狙ったらしい銃弾が、身を捻った落合の右腕を食い破る。
(ヤバイ、俺、死ぬ)
 今この現状から、逃れられる術が何一つ思い浮かばない。
 痛みにもんどりを打って倒れ込んだ落合は、無意識にサファイアを埋め込んだ
右肘を掴んだ。
 プロ野球人生を自分と共に歩んだコレも、自分が死ねば要なしだ。
(思えばよく頑張ってくれたよなぁ……)
 草の匂いを鼻先に感じながらの回想は、時間にすれば一瞬のものだったはずだ。
 右肘を壊し、野球生命すら危惧された自分を一位指名してくれた中日に入団し、
肘にサファイアを埋め込む大手術を行ったのはプロ一年目のことだ。
 「サファイア入りの右肘なんだから、それに見合った活躍をしろ」と、当時の
星野仙一監督には叱咤激励をもらったことを良く覚えている。その言葉に、少し
は応えられただろうか。
 走馬燈というには余りにも短いそれを強制終了し、落合は激痛に悶え苦しむ自分
を見下ろす冷ややかな眼を睨み返した。
「抵抗しても、苦しむ時間が長引くだけですよ」
「頭、おかしいんじゃねぇの……」
 ご親切な忠告を唾棄する。
 こいつもオカシイ。金村もたいがいオカシかったが、こいつも別の意味でオカシイ。
 はい殺し合いのゲームです。どうぞ殺し合ってください。
 そう言われて素直に人を殺せる人間。そんなヤツが今目の前にいる現実。
 どちらがマシなオカシさかと言えば、金村の方が人を殺さないだけ一億倍はマシだ。
「マトモなヤツが殺されるんだったら、頭オカシイ方がよっぽどマシですね」
 あまり話を長引かせるつもりはないらしい。答え、谷はもう一度スコープ越しに
落合を覗き込んだ。

119:2 ◆ACsLXL4x9o
06/08/29 01:10:47 5I6IGvfs0
 なるほど、それはそうかもしれない。
 自分を殺そうとしている者の言葉に、妙に納得してしまう。
 死にたくないから殺す、実に単純な話だ。これならば腑に落ちる。先程の金村の
話よりもよっぽど理に適っている。
 こんな状況で、やけに冷静に相手の言葉を受け止めている自分も、もしかしたら
十分オカシイ部類の人間に入るのかもしれない。
 どうせなら金村くらい、『生きる気も死ぬ気も無い』とかわけの分からないこと
を言いながら、達観出来るオカシさがあったら、今こうやって殺される瞬間も、ここま
で怖くも悔しくもなかっただろうか。
 落合だって死にたくはない。死にたくはないが、殺したくもない。そんなマトモな
落合は今、まさに殺されようとしている。
 死にたくないのに殺されるのは、実に最悪な結末だろう。
(でもやっぱりわっかんねーよ、金村)
 死ぬ前に軽くヒトの頭をかき混ぜていったマイペースエースの顔が浮かぶ。
(結局あれってどういう意味なんだ? お前がこうやって、今の俺みたいに居眠り
から覚めた瞬間通りすがりの人殺しに殺されても、お前はそんなことが言えるのか?
 お前は死ぬ時どんな気持ちで死ぬんだ?)
 畳みかけるように浮かぶ疑問に、応える者はここにはいない。
(人間がどうせ死ぬのはそうだけどよ、やっぱり、やりたいこともあるし、やり残
したこともあるし、死にたくないって思うのが人間なんじゃないのか?)
 こちらが肘を押さえ起きあがるよりも早く、二発目、三発目が立て続けに撃ち込
まれた。それらは今度こそ、確実に落合を死へと誘う急所へと刻まれた。
「う……あ……っ!」
 声も出ないほどの激痛。それはすぐに無痛へと変わり、間もなく暗い意識は闇の
底へと落ちていく。

120:2 ◆ACsLXL4x9o
06/08/29 01:11:19 5I6IGvfs0
「俺はね、生き残らなきゃいけないんですよ、落合さん」
 急速に墜ちていく暗闇の中で、そんな声が聞こえた気がした。
 もはや、それすらもどうでもいい。彼の生き残りたい理由などに興味がない。
 もし、最期に興味があるとしたら―
(そういえば、なんで歌ってたのかも分からずじまいだったな……『ファイターズ賛歌』)
 謎を残して死ぬのは気分が悪い。
 どうせ死ぬなら、すっきりとしてから死にたかったものだ。
 落合は死の間際にたくさんの謎を置いていった男を恨んだ。しかし、彼がここに
いなかったことを、こっそりと天の誰かに感謝した。二人揃って草陰の地蔵になって
しまうよりは、あんなやつでも生きていた方がいいに決まっている。
(お前がどう言うかは、分かんねーけどよ)


 闇の海をどこまでもどこまでも沈みながら、落合は誰とも知れぬ誰かに呼びかけた。
 それは多分、とても親しい、大切な誰かだったのだと思う。
(ゴメンな―)


 ゴロンゴロン……

 不定期に響く、まるで舗装されていない道に長らく放置され不具合の生じたタイヤ
を転がすような鈍い音。
「落合さん?」
 宣言通り、リヤカーを引いて戻ってきた金村が元の場所に辿り着くと、そこには
沼の表面を優雅に歩くアメンボの姿しかなかった。
「あれー、落合さーん?」
 ぐるりと見回し、暢気な声で捜し人の名を呼ぶ。
「おーい」
 金村の呼びかけが、応える者のいない草陰に響いた。


 落合英二(D26) 死亡 【残り52名 年俸総額111億6580万円】

121:代打名無し@実況は実況板で
06/08/29 01:14:09 ZK2EQ6ZT0
おぉ!初めて投下にリアルタイムで遭遇した!!

122:代打名無し@実況は実況板で
06/08/29 01:53:48 OdaPd6r4O
落合いいいいいいいいいいいいいいいい

orz

123:代打名無し@実況は実況板で
06/08/29 02:22:50 UfJVJjkpO
まさかさすがに寝てる間に、なんてことは無いだろうと思ってたのに…

124:代打名無し@実況は実況板で
06/08/29 21:57:10 EYM+4y4o0
余韻がなんともいえないな ウッ

125:代打名無し@実況は実況板で
06/08/30 23:02:55 jvXDD8uq0
保守

126:代打名無し@実況は実況板で
06/08/30 23:21:09 7aRjmwU/0
谷しゃん…英二しゃん…(ω・`)

127:代打名無し@実況は実況板で
06/08/31 23:52:57 irvbj8Hx0
保守

128:代打名無し@実況は実況板で
06/09/01 08:06:45 xeYgMr57O
落合…(泣)

129:代打名無し@実況は実況板で
06/09/02 01:32:29 gVrjPGjy0
保守

130:代打名無し@実況は実況板で
06/09/02 13:31:08 K+oiR+RFO
スピンアウトに作品きてるね。


131:代打名無し@実況は実況板で
06/09/02 13:46:16 kGCn66MaO
>>130
読んできた。超泣いた。
スピンナウト職人さん乙でした…!

132:代打名無し@実況は実況板で
06/09/03 18:45:26 m8UTRWgq0
保守

133:代打名無し@実況は実況板で
06/09/04 13:07:06 YweOEFmI0
スピンアウト感動した。

134:代打名無し@実況は実況板で
06/09/06 00:30:23 xPXpXCPH0
今岡&佐伯コンビの話が読みたい…

135:代打名無し@実況は実況板で
06/09/06 14:22:55 x1lMc3NC0
保管庫板のAAかわいい

136:代打名無し@実況は実況板で
06/09/07 10:58:35 t4wvBAvC0
そっと保守

137:代打名無し@実況は実況板で
06/09/08 07:58:22 BYzNleBwO
礒部達がみたい

138:代打名無し@実況は実況板で
06/09/08 14:28:55 Scd94rXy0
思い切って捕手します

139:代打名無し@実況は実況板で
06/09/09 11:42:33 nGPI3WpT0
保守

140:205 ◆cZJuOTmaac
06/09/09 12:07:25 PfaVyyl90
黄信号

ピ――…と小さな声をあげ、モニターが暗くなった。
バッテリー切れだ。
(つけっぱなしじゃ半日持たないか。無駄遣いできないな)
慌てもせずその場に腰を下ろし、デイパックを探る。同梱された換えのバッテリーの数は、そう考えるとあまり多くない。
学校を出た後、和田一浩は探知機を頼りに針葉樹の林の中を進んでいた。青いランプが少しでも近い所にあれば、時に道を迂回し、時に木の陰にじっと身を潜めて、相手が十分な距離まで遠ざかるのを待つ。その繰り返し。
薄暗い中で独りきりの、気の遠くなるような行程だった。耐えられたのは、自分の現在位置が捕捉できているという安心感が、たとえ僅かでもあったからだろう。
それもあと少しの辛抱だ。日没前には林を抜けて、次の落ち着き先―林を抜けて真っ直ぐ行った所の、誰かが長い時間留まっていたあの建物のマークがいい―にたどり着ける。
こんなゲーム誰がまともに乗るものかと、初めは思っていた。
だが実際には、あの時学校で聴いた銃声の後にも、赤いランプはそこかしこと増え続けている。一人の異常者がしていることではなく、皆顔見知りの選手同士が殺しあっているのだ。あの『ルール』を信じ、与えられた武器を用い、生き残ろうとして。
かといって、相変わらず実感は持てないままだ。
本当にあの銃声は本物か?本当にこの赤いランプの場所で人が死んでいるのか?この目で見るまでは信じられない。
『そんなのちょっと行って見てくりゃいいじゃないですか』
あの生意気で気の短いエースならば言うだろう。だが。
(それで本当だったらどうするんだよ?)
それで本当だったら――俺は見殺しにしたんだ。F−5地点、14時ちょうどの赤いランプを。


141:205 ◆cZJuOTmaac
06/09/09 12:08:11 PfaVyyl90
「…あれ」
バッテリーがうまく嵌らない。その小さなプラスチックの塊が強張った指を滑って、柔らかい土の上に落ちる。
拾おうと伸ばした右手が震えていた。手首を強く握ってふぅと息を吐く。落ち着け。
自分の安全を最優先、人間は結局自分の命が一番大事…よく聞く話だが、実際やってみるとキツいものだった。
こんなに悩むなら見に行って撃たれて死んでしまった方が楽だったんじゃないかとさえ思えてくる。
(信じない――この目で見るまでは)
だから、見ない。あんなもの本当じゃない。
まもなく夕刻を迎えようとするこの時間になってまで、2色に光るランプ達と、ライオンズのチームメイトや他の選手たちのイメージが結びつかないのは、自分の精神がそれを拒んでいるからに他ならない。和田は自覚していた。大の男が情けない話だ。
そして、例えばこのままゲームが終わるまで潜伏に成功し、年俸総額10億円の中に生き残った時――自分は言うのだろうか。
山と築かれた選手たちの遺体を見ながら、『まさか本当に殺しあってたなんて』と。
身震いがした。
(良くできたゲームだよ。大したもんだ)
ループを続ける思考の中、皮肉な笑いがこみ上げた。
ゲームと言っても、選手達が楽しむのではない。これは見物人達が選手というコマを使って遊ぶためのゲーム。
自分が逃げられる道具を得たから逃げているように、あの『誰か』は殺せる武器があるから殺すのだ。みんな見事に踊らされている。
そこで再びあのエースの童顔が浮かんだ。
踊らされているとして――そうだな、お前ならもっと積極的にこれを使うんだろう。人を助ける為か、殺す為かはわからんが。俺はどうやら駄目だ。どちらも怖い。


142:205 ◆cZJuOTmaac
06/09/09 12:08:48 PfaVyyl90
ピ、と小さく鳴いてモニターが息を吹き返した。
ほんの十数秒の間に状況は一変していた。それにも然程は同様しない。頭の中で考えたことなんてアテにならないと、試合の中で嫌というほど味わっている。
モニターの中、現在地からわずかに北東。和田のベクトルと交わる角度で二つの青が微妙な距離をあけて、林を東側から移動してきている。道連れなのか、追う者と追われる者なのか…。
ぱん、とその方角から乾いた音がした。
「…!」
今度はどちらのランプも青いままだ。
惹かれるように足が動いた。遠ざかるのでなく、その場所へ向かって。
一方の青がもう一方を残して去って行く。取り残された青は動かない。
青と赤があって黄色がないんだな、とふいに思い浮かんだ。あったらからといってどうということもないが、例えば…生きている者の青、死んだ者の赤、殺した者の黄。
和田は走った。もうすぐだ、あの向こう側、ちょうど林が終わる所。
そこに近づいている青が自分。同じ色をしている。



143:205 ◆cZJuOTmaac
06/09/09 12:09:22 PfaVyyl90
一本の針葉樹の根元に座り込んでいたのは、福浦和也だった。
真正面に飛び出す形になってしまい、和田はひやりとしたが、福浦はしばらく気づかなかった。…気づかない、というより。
所謂「体育座り」で膝頭にライフル銃をしっかりと挟み、それだけが自分の拠り所であるかのように銃身をぎゅっと抱き締めている。しかも氷水でも浴びたように小刻みに震えているのだった。怪我はないようだが、明らかに尋常な様子ではない。
(あーこういうのもヤバいな…)
声をかけずに逃げようかと迷い始めたところで福浦が顔を上げた。
「和田さん…?」
ぎくりと動きを止めてしまった和田に、福浦は銃を投げ捨てて縋りついた。
「ナオを、清水直行を見ませんでしたか!?ねぇッ、知りませんか?」
「ま、待て、落ち着け!」
宥めるが、福浦の錯乱は収まらなかった。和田の肩を掴み、ナオが、ナオが、とうわ言のように繰り返す。
和田は相手の胸倉を掴み、平手で頬を張った。充血した目は怯えていたが、それでやや落ち着きを取り戻したようだった。
「福浦、何があった。さっきの銃声は?」
福浦は口をへの字に曲げてかぶりを振った。
「…違う、あいつが…俺はそんなつもりじゃ…」
聞き取れるか聞き取れないかの声で、答えたというより独り言に近い。
「あいつ?」
和田が聞き返したのにハっと我に返って、福浦はまた同じことを問うた。
「それより、清水を知りませんか?どこにもいないんです。あいつ、撃たれたのに…」
『撃たれた』という自分の言葉をきっかけに、また視線がふらふらとさまよう。
「血の跡を追ってたのに、暗くなって見えなくて…こっちじゃないんですかね…?」
言うにつれて、また震えが止まらなくなる。
良く見れば福浦の白いユニフォームは泥で汚れ、擦り切れてさえいる。生死もわからぬ相手を探し、ずいぶんと歩き回った様子が見て取れた。
「俺、どうしたら…どうしよう、ナオ…」
「福浦お前、」

チャラララララララ 


144:205 ◆cZJuOTmaac
06/09/09 12:10:03 PfaVyyl90
大音量で島中に響き渡るあの曲が、和田の質問を遮った。
二人同時に、弾かれたように音のする方を見上げる。よろめいて座り込んでしまった福浦を一先ず置いて、和田は自分の荷物から地図とペンを取り出した。
福浦はデイパックを探ることもせず、中空を見上げて固まっていた。もう一度声を掛けようかと迷ったが、その前にあのウグイス嬢の声が鳴り響いた。

『1日目12時より、18時現在までの死亡者―

 読売ジャイアンツ 清水隆行 背番号9 1億8000万円
横浜ベイスターズ 若田部健一 背番号47 1億1000万円
中日ドラゴンズ 井端弘和 背番号6 1億4000万円
中日ドラゴンズ 谷繁元信 背番号27 2億5000万円 
 中日ドラゴンズ 落合英二 背番号26 1億1000万円
中日ドラゴンズ 山本昌 背番号34 2億3000万円
中日ドラゴンズ 福留孝介 背番号1 2億円
 阪神タイガース 片岡篤志 背番号8 1億8000万円 
広島東洋カープ 佐々岡真司 背番号18 1億3000万円

 以上 9名 総額17億3000万円

これによりまして、残り51名。
現在の年俸総額は、107億6580万円  となりました』



145:205 ◆cZJuOTmaac
06/09/09 12:10:57 PfaVyyl90
「あ…あぁ」
福浦は奇妙な声を挙げたきり、地面に突っ伏してしまった。泣いている。
清水の無事を知って余程安心したのだと、和田は思った。
福浦に同行しようと決めた。少々危険な状態ではあるが、自分に危害を加えるようなことはとりあえずなさそうだ。この探知機があれば、これだけ仲間思いの男のために、清水を探してやることができるかもしれない。
そんな思いつきは、自分が罪の意識から逃れたいために他ならないと分かっていた。言い訳をするつもりはない。

『続いて、禁止エリアの発表を行います。
20時30分 G−5
20時30分 G−5
該当するエリア内で行動中の参加者は速やかに移動して下さい。
次の定時報告は、午前0時を予定しております。
皆様の御健闘をお祈りします』

禁止エリアを告げる声に隠され、福浦の呟く言葉は和田の耳には届かない。
地面に伏せたその表情が、未だ恐怖に引きつったままであることも、和田には分からなかった。
「なんで…まだ死んでない…なんで…」
低く、呪いの言葉のように、福浦は繰り返し呟いていた。

放送が終わり、島は沈黙に覆われる。
「…福浦?」
和田が地図から目を上げたとき、そこにはもう誰の姿もなかった。


【和田一浩 福浦和也  F−5】
【残り52名 年俸総額111億6580万円】


146:205 ◆cZJuOTmaac
06/09/09 12:13:34 PfaVyyl90
訂正します!F−5→F−4です。

最後sageミスすみませんorz

147:代打名無し@実況は実況板で
06/09/09 14:56:23 z7yNY/Ph0
乙です

148:代打名無し@実況は実況板で
06/09/09 23:40:53 jgVMesJm0
新作キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
職人さん乙です!

2323部隊www黒田を呼べ!
福浦…不穏だなぁ

149:代打名無し@実況は実況板で
06/09/09 23:55:40 te8/0cnY0
福浦と清水の関係が気になる。

福留を殺したのはだれ?

150:代打名無し@実況は実況板で
06/09/10 00:06:22 UJGZ9u8dO
福浦には何かウラがありそうだな

職人様乙であります

151:代打名無し@実況は実況板で
06/09/10 22:27:39 W+MwG1da0
(´w`)<福浦にはウラがあるナンチテw


152:代打名無し@実況は実況板で
06/09/10 23:04:09 tzZSTFuy0
>>151
川相さん…このスレにはもう井端が居ないんです…゜。・゜(ノД`)゜・。゜

153:代打名無し@実況は実況板で
06/09/11 02:18:54 tk7ZOpcj0
中日ファンだけど中日選手死にすぎワロタ

154:代打名無し@実況は実況板で
06/09/11 08:25:39 THstyTFUO
真面目なシーンなのにメル欄にワロタ


155:代打名無し@実況は実況板で
06/09/11 16:13:46 Zq/OAK2W0
中日死にすぎwwww

156:代打名無し@実況は実況板で
06/09/11 16:59:59 Fv17gndS0
>>151
  [ー。ー]<お迎えに上がりましたよ  
 と( 6 )っ 
   ノ  ノ   
  ( (
   )ノ

157:571 ◆Fly.B4DluA
06/09/11 18:08:46 r/8jt4Ql0
『歩み寄る運命』

 岩瀬仁紀は腕時計を見た。六時が近い。
「よ……いしょ、っと」
 岩瀬はデイパックを無造作に放り投げ、そして、今度は背負ってきた山本昌を慎
重に降ろした。山本を木の根元に寄りかからせるように安置すると、岩瀬自身もそ
の隣に腰を下ろす。空を仰いだが、夜の迫る森の中では黒い葉陰しか見えなかった
 汗にまみれ、蝋を塗ったように光る岩瀬のこめかみを夜風が冷やしてゆく。

 大変な道程だった。
 岩瀬は、死んでしまったとわかっていても、どうしても山本を置いてくることが
できなかった。微笑んだ表情のまま事切れている山本を見ていると、どうしてもそ
うできなかった。ただそれだけだ。
 しかし、それとは別のところで、彼を置き去りにしてしまうと、一緒に岩瀬の中
のとても大事なもの―人として、一番大事なもの―まで、一緒になくしてしま
いそうな気がしたのも事実だ。
<復讐なんて、バカなこと考えるんじゃねぇぞ? 岩瀬>
 どこからか、そんな声が聞こえた―気がした。
 尊敬していた先輩。可愛がってくれた先輩。岩瀬は、オフに山本の主催するラジ
コンレースの大会に参加したことさえあった。山本は、熱心な口調でラジコンの面
白さを語り、そして、陽気に笑っていた。
 自分を庇って殺された、かけがえのない先輩。
 危険なことは百も承知で、岩瀬は山本の重い体を背負い、さまよってきた。

158:571 ◆Fly.B4DluA
06/09/11 18:11:21 r/8jt4Ql0
 チャララララララ
 放送の音楽。岩瀬ははっとして体を起こした。地図と名簿、ペンを取り出す。ど
んなに辛くてもこの放送を聞き逃すわけにはいかない。禁止エリアに引っかかって
死ぬなんてバカな真似をしたら、命を懸けてくれた山本に申し訳が立たない。岩瀬
はぎゅっと目をつぶり、やがて読み上げられるであろう山本昌の名前に耐える覚悟
をした。
(大丈夫、昌さんはここにいる。俺がどこか安全なところまで連れてって、ちゃん
と眠らせてやるんだ)
 この放送を乗り越えれば、それができる。それが自分の使命だ。岩瀬はそう信じ
るしかなかった。

『お待たせいたしました。第二回、定時放送をお知らせいたします』

 かっと目を開ける。ペンを握りなおし、名簿と地図に集中した。

『1日目12時より、18時現在までの死亡者―

 読売ジャイアンツ 清水隆行 背番号9 1億8000万円
 横浜ベイスターズ 若田部健一 背番号47 1億1000万円
 中日ドラゴンズ 井端弘和 背番号6 1億4000万円
 中日ドラゴンズ 谷繁元信 背番号27 2億5000万円 
 中日ドラゴンズ 落合英二 背番号26 1億1000万円
 中日ドラゴンズ 山本昌 背番号34 2億3000万円
 中日ドラゴンズ 福留孝介 背番号1 2億円
 阪神タイガース 片岡篤志 背番号8 1億8000万円 
 広島東洋カープ 佐々岡真司 背番号18 1億3000万円

 以上 9名 総額17億3000万円





159:571 ◆Fly.B4DluA
06/09/11 18:13:10 r/8jt4Ql0
これによりまして、残り51名。
現在の年俸総額は、107億6580万円となりました。
続いて、禁止エリアの発表を行います―』

「……ウソだろ?」
 ペンを持つ岩瀬の手は、しかし、ぶるぶると震えるだけだった。放送はなおも続
いているが、ガンガンと鳴る頭の中をむなしく素通りしていく。
 ―井端、谷繁さん、落合さん、孝介!?
 震えは瞬く間に手から全身へと伝わった。
(みんな……ウソだろ!?)
 山本一人だけではなかった。五人ものチームメイトの命が喪われていた。岩瀬に
とっての不幸は、それが現実だと信じざるをえないことだった。現に、放送で名前
を呼ばれた山本は岩瀬の目の前で死んでいるのだ。
 ―井端、谷繁さん、落合さん、孝介!
 体が大きく震え、岩瀬はよろめいた。慌ててバランスをとろうと手をついた瞬間
ひじが何かに触れた。
「あっ!」
 ぐら、と山本の体が傾ぐ。岩瀬は慌てて山本を抱え起こそうと手を伸ばした。
 ぞくり。
 岩瀬は思わず手を離した。山本の体は重力に従い、どうっと音を立てて倒れた。
血にまみれてどす黒く変色した『CD Dragons』のロゴ。
(あ……)
 岩瀬は、戦慄した。死者の体は、あまりにも冷たかった。
 冷たく、物言わず、岩瀬を拒絶していた。


160:571 ◆Fly.B4DluA
06/09/11 18:15:20 r/8jt4Ql0
「うわあああああああッ!」
 形容しがたい激情が脳天を直撃した。耐えきれず岩瀬は絶叫し、どこへともなく
駆け出した。
(みんな死んだ―!)
 木々の間を闇雲にかけぬける。細い幹を押しのけ、枯れ葉を踏み散らし、肌の切
れるような風を受けながら岩瀬は疾走した。
(みんな死んだ―!)
「うあッ!」
 岩瀬は転倒した。大木の根につまづいたのだ。大蛇のようにうねうねと地を這う
それは、夜の森の不気味さをまとって岩瀬の目に飛び込んでくる。
「くっそぉ……」
 土をつかんで立ちあがろうとする。その拍子に、手のひらがずきりと痛んだ。転
んだ拍子に擦りむいたらしい。
 立ち上がると、森の奥の方に弱い光が見えた。はっとして目線を少し上にやると、
ドーム型のシルエットが確認できる。滅茶苦茶に走っているうちに、擬似東京ドームの近くまで来てしまったようだった。
 悪夢はあそこから始まった。オーナー達はあの中にいるのだろう。しかし、禁止
エリアというバリアに守られた擬似東京ドームには近づくことさえ許されない。
 あんなに頼りない光なのに、どうしてこんなにも心を揺さぶられるのだろう。
 擦りむいた手のひらがずきずきと痛む。肺が痛む。心臓が痛む。
(痛い)
 痛い。痛みを感じる。俺は生きている。
(だけど―)
 俺は一人だ。どうしようもなく、一人だ。

161:571 ◆Fly.B4DluA
06/09/11 18:17:20 r/8jt4Ql0
 ……ザッ……
 圧倒的な孤独に打ちのめされる岩瀬の耳が、森の中に異質な音をとらえた。
 ザッ、ザッ……
 紛れもない。足音だ。何者かの足音が近づいてくる。
(ああ―)
 岩瀬は己の運命を悟った。そして、力をなくしてずるずると崩れ落ちた。
(そうか、俺もここで死ぬ運命なんだ)
 昌さんは殺された。球を受けてくれる谷繁さんも、堅い守りで安心させてくれる
井端も、落合さんも、孝介も……みんな死んでしまった。どうして俺一人が生き残
れるというのだろう? 一人で生き延びて何になるというのだろう?
 ザッ、ザッ―
 足音は迷うことなく岩瀬を目指して近づいてくる。
(そうか……俺も死ぬんだ)
 不思議と抵抗は無かった。それは、とても自然なことのように思えた。
 岩瀬は口を開いた。
「俺を、殺してくれよ」
 ―ザッ。
 足音が、止まった。
「ドラゴンズの岩瀬だ。誰でもいい。ここで俺を殺してくれよ」
「……」
 息をのむ気配がしたが、返事はない。かまわず、岩瀬は独り言のように続けた。
「さっきの放送、聞いただろ?」
 闇の中を、一条の風が吹き抜けた。岩瀬の嘆願は続く。
「みんな死んだ。もう、俺の投げてたドラゴンズは死んだんだ。こんなの、生きて
る意味ねぇよ……。頼む、殺してくれよ。俺が死ねば、2億3000万分、他の誰かが
生き残れるんだろ? 俺の命なんか、もっと生きたいって思ってるヤツのために
使ってやってくれよ。俺には復讐なんてできないし、こんなの……一人で生きてい
くのなんて無理だよ……」
 岩瀬の頬を、涙が伝った。

162:571 ◆Fly.B4DluA
06/09/11 18:19:04 r/8jt4Ql0
「なあ……殺してくれよ……」
 岩瀬は地に両手をつき、まるで土下座するように懇願した。ぽとり、と涙の一粒
が落ち、硬く冷えた地面に染みこんでいく。
 ザッ―
 止まっていた何者かの足音が、再び岩瀬に向かって近づいてきた。
(ああ)
 ザッ―
(これで、楽になれる)
 近づいてくる。すぐそこだ。枯葉が舞う。滲む視界の端に、スパイクのつま先と、
地面すれすれまでに長い、白っぽいユニフォームの足が映って―
 ―ザッ。
 そして、岩瀬の前で止まった。
「みんなじゃないですよ。……ガンさん」
(え?)
 岩瀬は顔を上げた。彼が、確かにそこにいた。ひどく懐かしい、今日会ったばか
りなのに、もう一年も会っていなかったように懐かしい顔がそこにあった。
「はは……なあんだ……」
 岩瀬の頬を、新たな涙が滑り落ちた。
「ゴメンな、忘れてたよ……そうだよなあ」
 頬がむずがゆい。そこで岩瀬は、自分が泣いていたことを初めて知った。
「そうだよな、お前がいたんだよな……憲伸」
 川上憲伸が、確かにそこに立っていた。木々の合間からこぼれる擬似東京ドーム
の明かりを、ぼんやりと背に受けて。精悍な顔が、しっかりと岩瀬を見つめていた。
「そっか……俺……」
「ガンさん!」
 急速に遠のいていく意識の中、岩瀬は、地面に崩れ落ちる自分を抱え起こそうと
する腕の温かさを感じていた。
(そっか、俺ってまだ、一人じゃなかったんだ……)


【岩瀬仁紀・川上憲伸 E−3】
【残り51名 年俸総額107億6580万円】

163:571 ◆Fly.B4DluA
06/09/11 18:26:01 r/8jt4Ql0
以上です。
いつも保守してくださるみなさん、ありがとうございます。
なるべく早いペースで投下できるようがんばります。

164:571 ◆Fly.B4DluA
06/09/11 18:33:28 r/8jt4Ql0
>>159 訂正

×CD Dragons
○CDRAGONS

ですorz

165:代打名無し@実況は実況板で
06/09/11 18:35:43 Fv17gndS0
職人さん乙です。

死神様ガンガレ!昌たちの分もイ`!
そして、憲伸もガンガレ!

166:どうですか解説の名無しさん
06/09/11 18:36:53 VGeuBlZ80
>>157-162
おつです!
別板でショックなことがあったんで
余計泣けてきた ・゚・(ノД`)・゚・

167:代打名無し@実況は実況板で
06/09/11 18:43:50 AHqcIfNc0
職人さん乙です!

岩瀬…、立浪や野口もまだ生きてるよ…

168:代打名無し@実況は実況板で
06/09/11 21:32:11 A95i5tC+0
>>167
それ考えると岩瀬ボケすぎだなw

169:代打名無し@実況は実況板で
06/09/11 22:48:57 YNCZo/kh0
乙です!
死神ヨカッタ…゜。・゜(ノД`)゜・。゜

170:代打名無し@実況は実況板で
06/09/11 23:52:07 yLDrU4diO
>>168
岩瀬は天然だからw
まぁ自分のチームメイトばかり五人も死んでたら2323しく動揺もするよね

……立浪はともかく野口が無傷ってのがまた…

171:代打名無し@実況は実況板で
06/09/12 00:11:49 YrB7ZlvK0
野口は鉢+マシンガンなんだよね。ある意味強運かもな。

172:代打名無し@実況は実況板で
06/09/12 00:19:14 f/molKx40
>>171
鉢がのぐちんの武器の一種みたいでワロタ

173:205 ◆cZJuOTmaac
06/09/12 01:09:53 IKbBQtb70
保守がてら
写真で見る死亡者リスト
URLリンク(fs.plaync.jp)

>>145更に訂正します。ぐだぐだで申し訳ありません。

×【和田一浩 福浦和也  F−5】→○【和田一浩 福浦和也  F−4】
×【残り52名 年俸総額111億6580万円】 →○【残り51名 年俸総額107億6580万円】


174:代打名無し@実況は実況板で
06/09/12 13:26:13 01Dr+p8+O
職人さん乙です!

ビリバト読んでると毎回“今回〇億も死んじゃったのか…じゃあ結構減ったかな?”
と思ってしまうけど、まだ100億以上あってびっくりする。
これ読むと、あらためて野球選手が凄い額のお金を稼いでるんだと気付かされるよ。
しかし10億か…やっぱりランキング上位の人が残るか残らないかは大きいね。


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