ビリオネア・バトルロワイヤル第一章
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100:2 ◆ACsLXL4x9o 05/09/23 01:35:16 CuSVkfnn0 背番号39。 阪神に移籍してから3年間、下柳がバッテリーを組み続けてきた男――同級生の 矢野輝弘(T39)だった。 「矢野、やのちゃん」 原の惨劇があった後から、人形のように動かなくなった矢野に声をかける。 矢野は応えない。 グラウンドにいる時以外は、普段からぼーっとしていることも多い矢野だが、 それとはもちろん違う。矢野は顔を上げ、赤く塗られた現在地を睨み付けていた。 その背中は試合中にも似た、どこか緊迫した空気を背負っていた。 「おーい、矢野ちゃーん? 矢野プー? あきちゃーん?」 後ろから腕を伸ばし目の前で手をひらひらさせて、あらゆるあだ名で呼んでみる。 ピクリと、矢野が肩を揺らした。 「お、」 「シモ……」 起きてるか――? と下柳が茶々を入れる前に、矢野が静かな口調で呟いた。 視線は、変わらず孤島の地図へと向けられている。 「なぁ、俺たち全員生き残れると思うか?」 全員、というのは、この場合阪神の選手を指しているのだろう。 「無理だな」 無情だとは分かっていながらも、下柳はばっさりと切り捨てた。 「全部で8人。合わせていくらかは知らないが、十億は確実に越えてるだろ。人数 も多いし額もそこそこ高いから目立つ。ま、正直ヤバいだろうな、俺とお前も含めて」 追いつめるつもりはない。だが、もし彼が全員で力を合わせて生き残る、などと いう甘い考えを持っているなら、目を覚まさせる必要があった。 ゲームが始まれば、全員が無事でいられるとは思えない。定員数オーバーの 大所帯で動くのは無謀だ。 (もしかしたら――この中でゲームに乗る人間も出てくるかもしれない) 最後の一言は、口には出さず飲み込んだ。
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