中日ドラゴンズバトルロワイアル第十二章
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219:代打名無し@実況は実況板で 05/07/23 21:18:40 AYCJq9BF0 職人様乙です。 >「もう一つの心を切捨てに行ってくる。」 井端・・・・ 220:126 05/07/23 22:41:53 uKTE2+lg0 189.落日 枝葉の先から落ちる雨だれが、開いた地図のところどころを濡らしていく。 強まる雨脚のせいで視界は悪くなる一方だったが、方向感覚は辛うじて失わずにいる。 砂原から、球団よりの切り捨てを告げられた(高橋由伸に裏切りを悟られるきっかけと なった)あの通話より少し前に本部から受けた連絡によれば、選手会キャンプは北東へ 向けて移動したとのことだった。 地図で自らの立つ位置を確認し、進むべき方向を定める。 ここから東へ、ほぼ真っ直ぐ。折り畳んだ地図を上着のポケットに入れ、歩みを再開する。 ── …、帰りたい… ── しばらく歩いたところで、一定だった歩調のペースがつと、落ちる。止まりはしないが緩やかに。 空と大地を繋ぐ透明な雫の糸によって、晒されたきりの全身は冷たく濡れそぼりつつある。 シャツの下、二の腕あたりにしみこんだ水気が何かを思い起こさせ、佐伯は肩に手をやり、 すっと指を滑らせた。 痛みが無いために ── 銃弾が擦過したことによる熱さならあるが ── ほとんど忘れ かけていた肩の銃創を今更ながらに見やる。凝固しかけていた血がスーツの雨染みと 同化して、赤く滲んでいた。 (痛覚って大事やな) 当たり前のことを思う。 痛みがあるから人は臆病になる。痛みが死に対する恐れを抱かせ、向こう見ずな行動に 出ることを抑制している。 今、それを感じない自分は、生への執着が薄いということなのか。 ── いや。佐伯はゆるりと首を横に振る。 死ぬことは怖くない。 だが、命は惜しい。 『“それ”を守るためやったら、どんなことでもしますよ』 自分にはやるべきことがある。たとえ血にまみれ、狂気の淵をこの目で見ようとも、 人身御供としての役割を全うし、横浜を守る。
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