ソフトバンクホークス ..
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212:某スレ579 2/3
05/06/28 12:40:33 YLHEEsId0
呼び出しを受けたのは、少し郊外にある研究施設のようなものだった。
そして目の前には、遠くからしか見た事のない新オーナーがいる。
「あなたを呼んだのは他でもありません。
選手達へ対するアフターケアをお願いしたく思い、お呼びしました」
突然そう切り出されたが、言っている意味がよくわからない。
アフターケア? 何のアフターケアなのだろう。怪訝な顔をしていると、すぐに後を続けた。
その内容は衝撃的なものだった。
選手は今、バーチャルリアリティの世界で殺し合いをしている、という。
頭の良さを伺わせる淀みのない説明が繰り広げられて行く。
だが内容が内容なだけに、俄には信じられない。
というか、何の冗談だろう、としか思えない。
どこで笑えばいいのか、だが冗談にしては相手の顔が本気すぎて笑うに笑えない。
こちらのその反応は予想できていたのか、オーナー自ら陣頭に立って施設を案内し始めた。
施設の規模に、何かの冗談ではないことが何となく飲み込めて来る。
だからと言って、バーチャルリアリティだの殺しあいだのに納得がいったわけではない。
(確かに凄い規模だけど……その割には意外と安普請だな)
扉を開け閉めしてそんなことを考えていると、唐突に声をかけられた。
「扉の安っぽさが気になりましたか? まぁすぐに破壊するものなのでね」
(破壊……?)

213:某スレ579 3/3
05/06/28 12:40:58 YLHEEsId0
最後にその部屋に入った時、飯島は『背筋が凍り付く感覚』というものを体験した。
少し肌寒く温度設定された部屋には、一面に妙な機械が並んでいた。
それは霊廟に並んだ棺桶を連想させた。
顔の所はガラス張りになっており、中に横たわった人間の顔が見える様になっている。
どの顔も見覚えがある。
福岡ソフトバンクホークスの、選手達。
松中さんが苦悶に満ちた顔をしているのはなぜだろう。
背番号順に並んでいるようだが、ところどころ空いているのはなぜだろう。
寺原の口元の薄ら笑いはなんなんだろう。
「理性はあり得ないと思っていても、感覚で理解できたことでしょう」
後ろに立ったオーナーが静かな声で喋り出した。
「あなたに果たしてもらいたい役割を、改めてご説明します。
この施設は、バトルロワイアル終了時点で『爆発事故』により消失します。
その際に、必要なデータ・人材以外は全て事故により失われます。
選手の死体や……働いている職員も。そのことを知っている職員は極僅かです。
一部勝者となり現実世界に復帰する選手には、重ねて偽の体験をしてもらい、
BR世界の事は全て夢であると思わせます。
あなたにしてもらいたいのは、その後の経過の観察と、
BRのことは夢であると継続的に信じ込ませる事です。
その為には選手に信頼されている事が一番ですので、あなたを選ばせてもらいました」
オーナーの顔を振り返ることができない。
何だかいつものあの憎めない顔で淡々と喋ってる様子が想像できてしまったから。
「今現在も順調に選手の数は減っていますので、全てが終わる迄はそう時間はかかりません。
あなたには終わる迄この施設に留まってもらいます。
ご家族には仕事であるとご説明済みですので、安心されてください。
今回のあなたの仕事に対しては、あなたには拒否権はありません。
ご家族が選手と同じ目に遭われることは望まれないでしょう?」
本能が囁く。逆らってはいけない。
この人はやると言ったらやる人で、つまらないジョークで人を担ぐ為に時間を割く様な人じゃない。
「今……そのBR世界とかいう所で、どういう状況なのか教えてもらえませんか」
「いいでしょう。コントロール室にご案内します」

214: ◆7KR.e180t.
05/06/28 13:17:54 wbc9gr6+0
師弟関係(その3)

「うおおおおおおおおおお!!!!!!」
「――ッ―――ァァァァ!!!!!」
寺原と和田が交差する。
寺原の持つ斧が風を引き裂き、和田の体めがけて襲ってくる。
和田は肩にかけていたバックを寺原に向けて振った。
斧がバックを切り裂き、中のペットボトルが破裂し、水が噴き出した。
パンや、地図、色々なものがこぼれだす。
(大丈夫だ。見える…!)
和田はそのまま寺原の右腕を左手で、首筋を右手でつかみ、押し倒した。
二人はこんがらがりながら、草むらの中に倒れこむ。倒れる時に、斧が背中のどこかに
あたったのか、少し痛んだ。

そのまま右手と首を押さえつけたまま、上体を起こした。
細身な和田に寺原の体を押さえつけるのは、大変な仕事だったが、和田はなんとかそれをこなした。
すべては…寺原のため。
寺原が正気を戻してくれるなら、こんなことくらい。

215: ◆7KR.e180t.
05/06/28 13:21:53 wbc9gr6+0
その寺原は和田の下で必死にもがいていた。残った左手でなんとか和田を引き剥がそうとする。
和田も寺原の右手を抑えてる左手に全体重をかけ、それに抵抗する。
すると今度は、その左手側に体を押された。寺原は左手を使って引き剥がそうとするのではなく、
逆に和田の体を、和田が体重をかけている左側に押した。
ちょうど、寺原が寝ていた場所を支点に、二人の位置が入れ替わるように回転した。
そのままの勢いで二人は組み合ったまま、ごろごろと回転していく。
転がりながら蹴りが入り、拳が交わされる。
もはやいつのまにか寺原は斧を持っていなかった。
それは、はたから見てる鳥越には単なる子供のけんかのように見えたろう。
命のやり取りをしているこのゲーム中、二人の戦いは子供のけんかだった。

『あいつより俺のほうが強い』
『あいつには負けないよ』
男なら一回くらいは思ったことのある、思い。
そんな単純な理由でのけんか。
不謹慎ながら鳥越は笑ってしまっていた。
いいな。こういう関係も。
拳をまじわすこともできる師弟関係。言いたい事も言い合って、互いにライバル視もして…
俺に、こういう関係の人がいただろうか…


216: ◆7KR.e180t.
05/06/28 13:25:56 wbc9gr6+0
「ハァ…ハァ…ハァ…俺の勝ちだな」
寺原の上に馬乗りになったまま、和田は言った。
寺原は体力の限界なのか、ダメージがひどいのか動こうともしない。
和田は立ち上がった。その顔はところどころ腫れ上がっていた、女性ファンが見たら悲鳴を上げるだろう。
しかし、和田の表情はすがすがしかった。
「よっ…と」
和田は寺原の肩をかついで、立ち上がらせた。
これまた同じように顔が腫れた寺原がびっくりしたように、和田を見た。
「な…なに…」
「もう勝負はついたろ。もういいだろ。俺たちと一緒にこいよ。用事が終ったら
診療所に行くつもりだから、そこで治療しよう」
和田はあっけらかんと言った。
「や、やめてください。俺、俺、俺…和田さんに勝てなかった。負けたんです!情けは…いりません。
それに、俺和田さんにも、他のチームメイトのみんなにもひどいことしたし」
「ぐだぐだ言うな。年上の言う事は聞いとけ!」
「は、はい!…あ…」
いつもの調子でつい返事をしてしまった。

217: ◆7KR.e180t.
05/06/28 13:29:04 wbc9gr6+0
「よーし。じゃぁ行くか。鳥越さんも待ってる」
「う〜〜〜…は、はい。」
しぶしぶ、と言った感じで寺原は言った。
だめだわ。まだ、俺、この人にかなわない。野球でも、人間の器としても…
このゲームが終ったら、謝ろう。そして、もっと、もっと練習して、いつか和田さんを越える
ピッチャーになってやろう。ホークスのこれからを、和田さんと支えるんだ。うん。
「なんか言ったか?」
「い、いや、なんでもありません」
あせって少しテレながら答えた。
「変なやつだなぁ。行くぞ」
和田は鳥越の方へ歩き出した。鳥越が手を振っている。喜んでくれてるのだろうか。
「――ッ!」
ん?なんか叫んでるな。どうしたんだろ?
「…ろーッ!!」
「鳥越さんー?どうしましたー?」
「後ろだーー!!!」





え?


ドンッ

何かが当たるような衝撃が走った。

取得ボーナスポイント:寺原隼人【20】(かなり殴り合って上限いっぱい7p・計17p)
           和田毅【21】(同上7p・計8p)
【残り38人】(残り9人でゲーム終了)


218: ◆7KR.e180t.
05/06/28 13:31:36 TNTd7M4F0
保管庫管理人さん。職人の皆様、いつも乙です。

219:代打名無し@実況は実況板で
05/06/28 17:06:41 AmrywPzo0
>>214>>217
 ◆7KR.e180t様乙です。わっちの身になにが・・・

220:代打名無し@実況は実況板で
05/06/28 17:27:10 4j/U+0XLO
新作ラシキテル―ヽ(゚∀゚)ノ―!
某スレさんお帰りなさい、◆7KRさん(携帯からなので
お名前コピペできなくてすいません)お疲れさまです!

221:代打名無し@実況は実況板で
05/06/28 23:15:27 T9mp20tFO
あげとくね

222:代打名無し@実況は実況板で
05/06/29 13:00:21 U7OWX1p40
田口

223:代打名無し@実況は実況板で
05/06/29 17:37:08 hnUHdBTB0
うはあ、飯島参加だな。しかも黒幕側だし。
謎のスタッフ(秋山?湯上谷?)はマジで分かんないよ?
吉本の決意、まちがっとるぞ!!!
和田・寺原の話は、鳥越が何気に気になるw

224:某スレ579
05/06/30 03:19:13 hAV99Xkm0
★━━━━━□★
□『BR2』 通信 5号 □★
★━━━━━□★
お久しぶりの更新です。

なぜ、どうして戦う。
なぜ銃を向けあう。
ともに落ちたBR世界で、互いの心の中を覗く。
そこには、荒涼たる砂漠の中、
闇夜に銃を求めて立ち尽くす、孤独な己の姿が在った。

BR2通信第5号を配信致します。

┏━・ INDEX ・・━━━━━━━━━━━━┓
 [ 最新ニュース]                          
 [ タイムテーブル]                 
 [ 現在のポイントランキング]                   
 [ 編集後記 ]
┗━━━━━━━━━━━━━━━━┛

225:某スレ579
05/06/30 03:20:19 hAV99Xkm0
■[ 最新ニュース ]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
まずは脱落者からの発表です。
瑞季選手【56】、北野選手【39】以上2名です。

それぞれ動きがありつつも、小康状態になっているようです。いい殺人鬼
になりそうだった北野選手の死が悼まれます。
他には出口選手、笹川選手などがゲームを面白くしてくれそうな気配。馬
原選手の行方にも大注目。

三人目のボーナスポイントの取得者は、吉本選手です。
割とやる気を見せていた吉本選手。吉本選手の動きも気になるところ。

■[ タイムテーブル]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
今回は、BR世界で重要な意味を持つタイムテーブルについておさらいして
みましょう。
☆脱落者・禁止区域・ボーナスポイントを知らせる放送
6時間おき
☆禁止区域の増加
2時間ごと

*一日目*
BR開始(高橋選手【0】出発)…12:00
第一回目放送…13:45
[二時、四時、六時の禁止区域の発表以下同様]
第二回目放送…18:00
第三回目放送…24:00
*二日目*
第四回目放送…06:00

226:某スレ579
05/06/30 03:21:28 hAV99Xkm0
■[ 現在のポイントランキング ]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
1位 20P 竹岡選手【68】
2位 18P 出口選手【4】
      グーリン選手【63】
4位 17P 寺原選手【20】
5位 11P 三瀬選手【57】
6位 10P 笹川選手【59】

急激にポイントを伸ばしたグーリン選手……やはり謎が多いですね……。
寺原選手が和田選手との殴り合いによりポイントを伸ばしましたが、これ
は師弟愛っていうやつなんでしょうか? 今までの殺りくっぷりが嘘のよ
うな爽やかさです。
そしてやはり注目は成長著しい笹川選手ですね。

■[ 編集後記 ]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
間があきがちなBR2通信ですが、皆さん存在を忘れてはいません……よね? 
編集部員も常に募集中なので、ふるって御参加ください。
―――――――――――――――――
◇ 編集:BR2プロジェクトチーム


227:代打名無し@実況は実況板で
05/06/30 13:44:47 tmTdztd8O
久々にBR2通信キタ―ヽ(゚∀゚)ノ―!
イイヨイイヨ〜

228:代打名無し@実況は実況板で
05/06/30 15:24:01 PRbL9hUz0
現在地まとめ

H-5=寺原、和田、鳥越
D-6(診療所)=川崎、井出、明石
H-7=松中、的場(二人は同じエリアにいるが別行動。また松中は寺原のもとへ移動)
F-4(民家)=竹岡、斉藤(F-3かもしれない)
B-4(民家)=城島、杉内、藤井
C-2(神社)=田口、馬原、神内、城所、森本
E-2=グーリン、ズレータ、本間(本間はE-3から流された)
C-9=松
D-9=吉本
F-1=竹岡
I-2=出口

所在不明者 
三瀬、宮地:裸電球の小屋
永井:水田 山田の死体のぞば(AM7:00ころ)
稲嶺、高橋:屋外。(なにかあった時の指定場所《高橋が笹川に襲われたのがA=8なのでその付近?》) 
新垣、小椋、柴原、田中:西へ
笹川:新垣チームの近くにいた
大道、荒金:E-3にPM8:00ごろいた以来消息不明
岡本、中村:川沿いにいて以来消息不明

229:代打名無し@実況は実況板で
05/06/30 15:51:51 ld5mZ91/0
>>228
乙!そしてGJ!なんだが…。
志村ー!4行目吉武が竹岡になってるー!
座長が怒ってくるぞw
    ∧_∧
   [ `±´]n <・・・。
   /マタロー|E)
   (.  _ |
   し´ `J

230:764
05/06/30 17:44:17 JGXwbWjc0
『ぬぐえぬ罪』

「おい、交代だ」
岡本さんに揺り動かされ、浅い眠りから目が覚める。

「あ、時間・・・ですか。」
目をこすりながら、中村は岡本と体を入れ替えるように場所を譲る。
「ああ、交代で寝させてもらうから、しっかり見張っててくれよな。」
そう言って岡本は先ほどまで中村が使用していた毛布をかけ、大木の陰に横になる。

あのあと、ここ地図で言うとD−2の森まで来た2人は、休息を取る為交代で
睡眠をとることになっていた。
そして、今岡本がその睡眠を取る番になっていた。

(助けてくれ・・・)
中村は思う。
これはゲームだ、やらなければやられるだけ。
そう、仕方がないんだ、と。
でも、なぜだろう。最期の修司さんの姿が、声が、血の感触が中村を苦しめていた。
(助けてくれ・・・)
もう、たくさんだった。
こんなゲームは続けられない。あのあと、自己嫌悪とともにずっと考えていたこと。
中村はふらふらと立ち上がり、歩き出す。
(助けてくれ・・・)
先ほどココへやってきたときに岡本から「そっち危ないぞ!」と注意された
崖の前に中村はたどり着く。
見た感じ、15mほどの落差はあるのだろうか。間違いなく、落ちたら即死でき
るであろう高さだ。

231:764
05/06/30 17:44:45 JGXwbWjc0
(助けてくれ・・・)
中村は崖の前でゆっくりスパイクを脱ぐ。
そして、中村はぼんやりと、自殺する人が靴を脱ぐのって、事故でも殺人でも
なく、カッコたる決意で「自殺」したのだ、ということを示す為なんだなぁ。
そんな事を考える。
(助けてくれ・・・)
あとは、飛ぶだけ。
それだけで、この馬鹿げたゲームから離脱できる。

・・・・だが。
どれぐらい時間が経ったのだろう。
飛べなかった。
決意はしてるはずなのに飛べなかった。
飛べば楽になれるはずなのに。
いつの間にか流れ出していた、頬に伝う涙さえ気にならないまま中村はその崖の
前に立ち尽くしていた。

232:764
05/06/30 18:10:05 JGXwbWjc0
物語を動かすところまで構想は練っていたのですが、破綻しそうなので断念。
でも、もったいないので書き上げて破綻しない文をUPしました。
師弟関係には絡まないとは思いますが、どうなんだろう・・・。

233: ◆7KR.e180t.
05/06/30 18:32:31 PRbL9hUz0
>>232
師弟関係(その3)には一応あと一話続きの話があります。
その話と764氏の構想がかぶるかもということでしょうか?
保管庫のBBSでよければ相談いたしますが。

>>229
まとめ書いたの私です。そうですか。吉武と竹岡間違えましたかorz

234:代打名無し@実況は実況板で
05/06/30 22:32:19 OKBwBAvS0
捕手age

235:某スレ579 1/3
05/06/30 23:45:31 QsdyYwTY0
進む!いいじマン 2

飯島は何故か『資料室室長』という人間に案内され、
コントロール室で現在の状況について説明を受けた。
「あれが生存者を点であらわしたマップ。
あっちのテレビがバーチャルリアリティ空間の映像」
そうやってコントロール室全体を見回している間にも、
「No.49 消滅」
と状況を読み上げるオペレーターの声が響く。
飯島はとっさにテレビ画面を見たが、それがどれなのだかはわからない。
ただダイエーホークスのユニフォームを着た、彼の元同僚らが、テレビ画像の
中で無数に動き回っている。
(さっきNo.○ってのは背番号を表わしてるって説明してた……。
じゃ、修司さんが!? ……)
痛い。
心と言わず頭と言わず、もうどこが痛いのかもわからないぐらい、身体全体が
痛い。
自分がその世界にいる訳ではないので実感は薄いが、それでもオーナーや目の
前にいる人間の言葉を信じるならば、今吉田が死んだということになるのだ。
何故だか、それは嘘ではないんだと唐突に強く感じた。
吉田は亡くなってしまったのだと。もう会えないのだと。

ふと気付くと、涙が出ていた。


236:某スレ579 2/3
05/06/30 23:46:19 QsdyYwTY0
それを見た飯島の説明係の人間が、薄く笑う。
「あんたもこっち側の人間になったんだ。
存外、命なんてのは安くやり取りされてるもんなんだよ。
そんなに動揺しなさんな。
今回の事は出費も多かったけど、無事実験が成功に終わればペイはそれ以上に
見込めるんでね。
そしたらあんたにも相当の報酬が支払われるさ」
涙の滲む目で、飯島は男を睨んだ。
ここにいる人間は、報酬で殺し合いのシステム作りに参加したということか。
(俺は、違う)
確かに先程オーナーからは、野球選手として成功してもそうそう手にできない
であろう金額は提示された。
だがその額を聞いて心動かされたようなことは、決してない。
ただ……彼には守るべき者がいた。それが彼から拒否権を奪っていた。
両の天秤に自分の家族とチームメートを乗せ、家族が勝った。
チームメート達は自身の才覚で困難を乗り越える事もできる。
だが飯島の家族は、飯島が守らなければならない。
そう考え、オーナーの提示に抵抗しなかった。

だが今、どうしようもなく動揺している自分がいた。
(耐えられるのか、俺は)
(チームメート達が無惨に殺されて行くのをただ見すごせるのか、俺は)

営業職に誘われたのもこのためだったのか。
自分は金につられる人間だと思われたのか。

……恥ずかしいと思わずに、今は涙を流してしまおう。
そして泣き終わったら考えよう。
家族を危険に巻き込まず、そして仲間を助ける方法を。

237:某スレ579 3/3
05/06/30 23:48:19 QsdyYwTY0
(そういえばオーナーは、必要な人間を除いたらほとんどの研究員は『事故』
に巻き込まれ死亡すると言った……)
泣いたら、少し頭がすっきりして来た。
飯島は頭を働かせ始める。
文字どおり、人の生死がかかっているのだ。考えろ、考えるんだ自分。
今まで使った事がないぐらいに脳みそ振り絞れ自分。

目の前のこの資料室室長という訳のわからない役職を持った人間は、
生き残る方と処分される方、どちらの側の人間なのだろう。
ひとまず言える事は、ここの事には詳しそうだ。
(こいつを味方につけられたらいいかもしれない……)
飯島は唇をぐっと噛み締めた。

絶対に後悔させてやる。
こんな役目に、自分を選んだ事を。

238:某スレ579
05/06/30 23:49:42 QsdyYwTY0
いいじマンの話は、今のところ時系列的に少し前のことだと思って下さい

239:代打名無し@実況は実況板で
05/07/01 00:11:38 E7DR7iYf0
職人さん達、乙です。
中村の話も飯島の話も続きが楽しみ。

240:代打名無し@実況は実況板で
05/07/01 13:34:46 VYANU9eEO
職人さん乙です!
中村、死ぬなよ!生き延びてくれよ…
飯島は皆を助けられるのだろうか?飯島無理しそうで何か怖い。

241:1/2
05/07/01 15:07:29 QIxKP35I0
入り口

「やれやれ・・・どうしたものか」
彼はモニターを見ながら悩んでいた。
BR世界への入り口が見つからないのだ。
サチコの情報によると、世界中どこでも見れるようネットには接続されているらしい。
(世界の孫・・・か)
新オーナーらしい発想だ。
だが、その分侵入も可能になったのでまぁ良しとする。
(しかし、どうやって探せばいいんだ?)
彼なりに色々と探してみたものの、事が事だけに入り口の場所はしっかり隠されているようだ。
さすがに目の奥が痛くなってきて、彼は少し休むことにした。
リクライニングシートに体を沈め、文字列に疲れた目を閉じる。

ふと、藤井のことを思い出す。
誰よりも野球を愛し、最期まで希望を捨てなかった男。
初優勝が決まる直前、ベンチの一番前で帽子を後ろ向きにかぶって子供のようにワクワクしていた。
優勝したときの写真のほとんどには、彼の笑顔が写っていた。
余命半年と言われながら、ファームで投げたときもあった。
皆に好かれ、彼もまた皆が好きだった。
(工藤や若田部がいたら、話したかっただろうな・・・)
かつての仲間たちの名前が頭に浮かぶ。
奇しくも今藤井と同行しているのは、同期入団の城島と、工藤の背番号を継いだ杉内。
これもなにかの因果というものだろうか。

しかし、サチコの携帯からの情報では、彼は3日程度しかいられない。
3日間の、かりそめの命。
(あいつがいなくなる前に、他の連中とも会わせてやりたい)
彼は目を開き、再びキーボードを叩き始めた。

242:2/2
05/07/01 15:30:47 QIxKP35I0
しかし既に八方ふさがりの状態。温厚な彼も、さすがにいら立ってきた。
「クソッ・・・!」
今こうしてる間にも、誰かが殺されているかもしれないのに。
自分は何もできないのか。

気が付くと、ヤフーのトップが画面に出ていた。
(世界の孫なら何でもできるんだろ、なら見つけてみろよ!)
腹立ち紛れに『ソフトバンクホークスバトルロワイアル』と入力して検索ボタンを押した。
と、いきなり画面が真っ黒になり、
        『目指せ!』
と書かれたポップアップが出てきた。
その下には何かを記入する部分と、OKボタンがある。
「・・・は?」
いきなりのことで、おもわず間抜けな声を出してしまう。
しかし、彼はすぐに頭を切り替えた。
(さっきの文字でここに飛んだということは・・・もしかしてここが入り口?)
このポップアップは、おそらく入るためのパスワードなのだろう。
しかし、何を『目指せ』というんだ?
・・・少し考えて、新オーナーがよく口にしていた言葉を思い出した。
そして、彼はそれを入力してみることにした。
        『世界一!』
(まさかな・・・)
そう思いつつ、OKボタンを押した。

     『ようこそソフトバンクホークスバトルロワイアル(BR2)へ!』

そこは、まさしく彼が探していた『入り口』だった。
どっと体の力が抜ける。
(こんな入り方だったのか・・・)
およそ殺し合いとは程遠いノリである。
(・・・まあいい。あとはハッキングすれば・・・)
自分に気合を入れなおし、彼は注意深く侵入を開始した。

243:代打名無し@実況は実況板で
05/07/01 18:38:27 Zg3a7UGuO
職人さん乙です!
飯島と謎のOB、どっちが脱出のキーになるんだろ
あと保管庫管理人さん、焦らず自分のペースでやってください。
いつもお疲れさまです

244:代打名無し@実況は実況板で
05/07/01 22:24:41 E7DR7iYf0
職人さん、乙です。
「工藤と若田部」と2人を呼び捨てにするあたり、秋山なんジャマイカ?

245:36
05/07/01 22:51:35 iiGr18Gr0
職人さん乙です。彼の正体が気になる(´Д`;)
◆UKNMK1fJ2Y氏版城島編アップしました。

246:代打名無し@実況は実況板で
05/07/01 23:06:12 Txn5NxIG0
職人さん、保管庫管理人さん、◆UKNMK1fJ2Y氏もいつも乙です!
城島編も面白い展開になってきましたね。
続きがメチャメチャ楽しみ。

247:代打名無し@実況は実況板で
05/07/02 21:50:21 OAvJKbV20
圧縮回避

248:代打名無し@実況は実況板で
05/07/03 00:24:30 IYwT2RGY0
保守・・・がてら好きな選手でも。

最近注目は松投手。今何してるんだろう・・・。

249:代打名無し@実況は実況板で
05/07/04 10:28:14 5Fu6mxIU0
保守
私は竹岡かな。悪役好きw

250:代打名無し@実況は実況板で
05/07/04 17:18:08 f0nnO1OJ0
120「忍び寄る影」

チッ……。どこに隠れた?あれだけ殴ってやったんだ。怪我人がそう簡単に移動できるはずがない。

笹川【59】は高橋【0】を探して、ひたすらVR世界を彷徨っていた。長い間探しているにも関わら
ず、高橋の痕跡は全く見つけられない。瑞季を殴り殺した際に感じた快楽が、見つけられない事へ
の苛立ちにとって代わるのにそう時間はかからなかった。

高橋さんはあれだけの怪我だ。誰かが連れて行ったとしても大怪我を負った人間を連れまわすのは
まず無理だろう。いったんどこかの家に隠れ、手当てをするのが普通だ。だがしかし、遠くまで
運ぶ術があるとしたら?その場合は遠くの建物まで運び、そこで手当てをするだろう。
「兎に角、家を調べていくしかなさそうだな」
そう考え、手当たり次第に家を調べて数時間。途中、苛立ちを紛らわそうと見つけた田中【50】に
狙いを定めるも、柴原【1】達の邪魔が入り苛立ちがつのるばかりだった。


251:代打名無し@実況は実況板で
05/07/04 17:18:44 f0nnO1OJ0
苛つきながらも探索を続け、とうとう笹川は川を渡りVR世界の南方まで来ていた。
F-3とF-4の民家付近にたどり着いたその時。
「………で…」
「そ……か……」

「!」
人の声だ。しかも二人。

ナンダ、コンナ所ニ隠レテイタンダ。

カーテン越しにに映る人影を確認し、思わず口元がほころぶ。
あれ、高橋さんってあんなに身長高かったか?カーテン越しだから大きく映っているだけか?
「……ククッ………」
何こだわってんだろ。俺。高橋さんじゃなくても別に構わないじゃないか。
あの時と同じ快感を味わえると思うと、それだけで背筋がぞくぞくする。
「別に誰でもいいよな」
一言ぽつりとつぶやくと、笹川は慎重に窓へと近づいていった。

【残り38人】(残り9人でゲーム終了)

252:代打名無し@実況は実況板で
05/07/04 17:20:46 f0nnO1OJ0
すいません
F-3とF-4の民家付近にたどり着いたその時。 を
F-3とF-4間の民家付近にたどり着いたその時。 に訂正させてください。
よろしくお願いします。


253:代打名無し@実況は実況板で
05/07/04 23:33:51 4iWoXif70
圧縮オチ回避の為、ageときますね。

職人さん、乙です。
笹川が欲望のままに動き始めた  (((゜ ゜;))))

254:代打名無し@実況は実況板で
05/07/05 22:09:38 tn7pjBbCO
職人さん乙です。
ガクブル…。F-3.4付近って事は、笹川の目指す民家にいるのって吉武と和巳か?

255:代打名無し@実況は実況板で
05/07/07 00:00:53 ns+R56Wj0
保守。
新作来ないときは全く来ないなぁ。

256:代打名無し@実況は実況板で
05/07/07 05:38:24 QOuRwnIo0
ハッキングOBサイドの作者ですが、正直他の選手が動かないと書きづらい・・・
自分の中では次の話はある程度固まってはいるんですが(いいじマンとのつなげ方とか)
あくまでも外部からの接触なんで、選手が動かないとこっちも書けないですね。
選手サイドの職人さん、よろしくお願いします。

257: ◆7KR.e180t.
05/07/07 11:38:40 8cHoESjo0
憎しみが憎しみを呼んで

「後ろだーー!!!」
ドンッ
和田の体に衝撃が走った。
なんだ?どうした?あれ…?
ゆっくりと後ろを振り向く。そこにいたのは……松中だった。
松中の両手には木で作られた槍が握られていて、その先端は、寺原の左胸を背中から貫いていた。
どん、と和田の肩に寺原の重みが乗っかってくる。
突然のその重みに和田は耐え切れず、寺原の体を落としてしまった。
どさっと崩れ落ちる寺原、もうぴくりとも動かない。
「テラ…?」
和田は寺原の肩をゆさってみる。人形のようにがくがくと上下に揺れた。
それだけだった。
「あ…あ…」
寺原が死んだ。
「あああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
和田はきっと松中を睨みつけた。
「なんで殺した!!!」
「和田…」
「あんた内野手だろ!投手の寺原を殺す必要ないじゃないか!!」
松中はなるべく表情を変えずに言った。
「寺原は、他の選手を殺していた。ゲームに乗った人間なんだ。だから、殺した。
俺には!!…乗った人間に殺された仲間の無念を晴らさなきゃならない…」
「ふ、ふざけんな!」
立ち上がり拳を振り上げる。松中はあっさりとそれをかわす。

258: ◆7KR.e180t.
05/07/07 11:42:33 8cHoESjo0
「松中…」
「ゴエさん・・・」
いつのまにか鳥越が二人のすぐ近くにまでやってきていた。その鳥越が持つ銃の銃口は
まっすぐに松中を狙っていた。
「お前も乗ったってのか?」
「…違う。俺は…ゲームに乗った奴しか狙わない。俺は乗ったわけではない」
「同じことだよ。そんなことしてたら、次はお前が狙われるぞ。そこの和田みたいな奴に…」
鳥越は和田に視線を送った。和田は寺原の死体に突っ伏して泣いていた。
声を出さずに、必死にこらえて。
「松中いけよ。乗ったものだけ狙うなら俺たちに用はないだろ」
「…はい。ゴエさん、死なないでくださいね」
その場を後にする松中。その姿が森の中に消えようとする直前、和田は叫んだ。
「松中ぁ!!!寺原のかたきは俺が絶対取ってやるからな!」
松中はゆっくりと右手をあげた。鳥越にはその姿が「まってるぞ」と言っているような気がした。

取得ボーナスポイント:松中信彦【3】
死亡:寺原隼人【20】
【残り38人】(残り9人でゲーム終了)


259: ◆7KR.e180t.
05/07/07 11:44:55 8cHoESjo0
遅くなりました。和田パート一旦完結です。最後は急いで書き上げたので
あとでセリフ回しなど修正するかもしれません。

あとラスト三行訂正します

取得ボーナスポイント:松中信彦【3】  (4p・計4p)
死亡:寺原隼人【20】
【残り37人】(残り9人でゲーム終了)

260:代打名無し@実況は実況板で
05/07/07 12:54:18 siV8RMHE0
おっ来てた来てた
まっちゃん泣かせますね……

261:代打名無し@実況は実況板で
05/07/07 13:10:54 p9/iShJf0
テラ・・・

262:36
05/07/07 14:30:16 DR2h2v1W0
職人さん乙です。
・゚・(ノД`)・゚・。テラ…。松中…。
松中がこれから歩く修羅の道がどうなるかが凄く気になります。和田も。

修正箇所が出てきましたらこちらか保管庫の掲示板かメールでご連絡いただければすぐに
訂正しますので、よろしくお願いします。

263:代打名無し@実況は実況板で
05/07/07 16:41:46 PEi0SZZ2O
松中…予想通りの展開ではあったんだけどなぁ…
テラゆっくり休めよ…

264:代打名無し@実況は実況板で
05/07/07 18:50:21 wSjij7jR0
松中、やっぱりやっちゃったのか。
和田は、+αの方でもこんな感じの役回りだったな。
看取り役みたいな。そういうイメージなんかなあ?

265:1/2
05/07/08 02:31:15 nSpuDgeV0
2本柱

(松中・・・)
彼はモニターの前で「それ」を見ていた。
彼はソフトバンクの精緻を極めた壁をなんとかすり抜け、BR世界に最も近い場所まで来ていた。
そこは、デジタルとアナログの境界線。
特定の人物データに近づけば、その人の考えていることまで画面に現れた。
彼がまずチームリーダーである松中と接触しようとしたとき、「それ」は起きたのだ。

松中が、寺原を殺した。

松中の心の中を見ながら、彼はその現場に遭遇したのだった。

(一人で罪を背負うつもりか・・・松中らしいな・・・)
松中は、彼を慕っていた選手の一人だった。
自主トレにも毎年付いてきて、過酷なメニューを一緒にこなした。
同郷ということもあり、彼もまた松中を心強く思っていた。
そして、松中の性格もよく知っていた。
(・・・俺には止められない、な)
小さくため息をつくと、彼は松中から離れた。

266:2/2
05/07/08 03:05:01 j24em0s40
気を付けろ!スタンド攻撃だ!

267:3/2
05/07/08 03:10:59 Il0D9w3OO
その頃松中はちんこから七色の光を出していた

268:2/2
05/07/08 03:11:53 nSpuDgeV0
「来年からはユニフォームも変わっちゃいますけど、新しい人形を用意しておきますよ」
「ありがとう。・・・でもあれからずっとあの人形が一緒にいたなんて驚いたなぁ」
杉内と見張りを交代した城島は、相変わらず寝ようとしない藤井と話していた。
城島と藤井は同期入団ということもあり、昔話に花が咲いていた。
若田部が横浜へ行ったこと、小久保が巨人へ行ったこと、工藤が巨人で未だ衰えを見せぬこと・・・
この数年で、あの時とはすっかり球界が変わっていたこともあり、話題は尽きなかった。
今彼らが話していたのは「藤井ハリー」の事だった。
2000年、闘病生活を送っていた藤井の代わりに胴上げに加わった背番号15のハリーホーク人形。
それからその人形は、いつもチームと一緒だった。ロッカーにはいつも背番号15がいた。
ユニフォームが変わっても藤井ハリーはこれからも一緒に連れて行くのは城島にとって当たり前の事だった。
彼はいつまでもチームの一員なのだから。

「でも小久保が出て行っちゃうなんてなぁ」藤井がため息をついた。
「・・・俺も信じられなかったっすよ。いきなりのことだったし・・・」
2003年、優勝パレードの翌日に突然発表された小久保の巨人への無償トレード。チームリーダーの喪失は、選手全員が衝撃を受けた。
「・・・でも今は松中さんがいてくれるから」「ジョーもいたからね」
「俺?」「うん、ジョーはもう立派なチームの柱だよ。杉内くんも絶対の信頼を置いてたみたいだし」
「俺は・・・そんな立派じゃないですよ」「自分で立派だなんて思ってる人なんていないよ。僕もジョーだから安心して投げてたし」
「・・・ありがとうございます」
・・・かつてキャプテンだったあの人は、どれだけの重圧に耐えていたのだろうか。
『ジョー、聞こえるか?』 突然、城島の頭の中に言葉が現れた。
「え・・・?今のは?」
『聞こえるようだな、良かった。声には出さなくていいから頭の中に返事を思い浮かべてくれ』
突然声をあげた城島を、藤井が不思議そうに見ている。
(頭の中に直接言葉が?これはなんだ?)
『俺は外部からこの世界に侵入している。お前たちを助けに来た。』
(ちょっと待ってくれ、あんたは誰だ?)
『ああ、まだ言ってなかったな。秋山だ。』

269:代打名無し@実況は実況板で
05/07/08 03:13:16 nSpuDgeV0
3つに分ければよかったと猛省・・・orz
>>266-267は当然のごとく無視してくださいw

270:代打名無し@実況は実況板で
05/07/08 03:16:41 7TODH5oz0
キミもリアルタイム書きが禁忌だということを覚えた方がいい。
NGにされても文句言えないぞ。

271:代打名無し@実況は実況板で
05/07/08 03:22:05 nSpuDgeV0
すみませんorz

272:代打名無し@実況は実況板で
05/07/08 11:00:37 JsH+lZ9h0
某所から転載。リレー小説においてリアルタイム書きが禁忌とされる理由。
>>266-267みたいのを呼んじゃう理由もこれだと思う。

>リアルタイム書き投下のデメリット
>
>推敲ができない ⇒表現・構成・演出を練れない(読み手への責任)
>           ⇒誤字・誤用をする可能性がかなり上がる(読み手への責任)
>           ⇒上記による矛盾した内容や低質な作品の発生(他書き手への責任)
>複数レスの場合時間がかかる ⇒その間に他の書き手が投下できない(他書き手への責任)
>                    ⇒リアルタイム投下に遭遇してもダレるし盛り上がらない(読み手への責任)
>バックアップがない ⇒鯖障害・ミスなどで書いた分が消えたとき全てご破算(読み手・他書き手への責任)
>上記のデメリットに気づいていない ⇒作品を書く以前の問題。考える力が弱い。往々にして自己満足傾向
>
>実は最後の項目が一番問題

273:36
05/07/08 11:04:29 38wlqYqF0
>>272
書き込もうと思ってたら先に書いてくれてたwサンクス。

>>271
 それと蛇足ですが他の書き手さんと相談したい時は、保管庫の相談掲示板使った方が
ネタバレするなとか言われなくていいと思いますよ。

274:  
05/07/08 11:06:24 38wlqYqF0
 名前消し忘れた……orzすいません

275:36
05/07/08 15:32:06 38wlqYqF0
◆UKNMK1fJ2Y氏版城島編アップしました。

276:代打名無し@実況は実況板で
05/07/08 22:19:24 M317HXfX0
>>275
乙です。OUTになった奴ら、がんがれ…!!
あと、落ちそうなのでage

277:代打名無し@実況は実況板で
05/07/10 00:29:50 iE3NhbV90
ほっしゅ

278:代打名無し@実況は実況板で
05/07/10 17:17:55 9xGrd3jl0
逃げろ!(その2)

「わっ、何だ急に・・・。今から少し寝ようと思ってたところなのに・・・。」
「何だ、どうしたんだ!?」

突然部屋から出てきた神内と城所に驚く田口と森本。
しかし、二人の様子から何か大変な事が起こったという事は容易に想像できた。
・・・何が起きたのか、その内容も。
森本は一人わけがわからない、という顔をしている。

「・・・馬原か・・・。」
「はい!!神内さんの考えは正しかったんです・・・。早く逃げましょう!!急がないと・・・!!」
「えっ?何だよ、馬原がどうしたんだ?」
「あぁもう、森本さんには後で説明しますから!!早く!!」

神内が森本を、城所が田口を連れて神社から飛び出した。
強引に連れて来た様な形になったが、こうでもしなければ殺されてしまう。
仕方がなかったのだ。

「で・・・どうする?どこへ行くか・・・。」
「う・・・う〜ん・・・。」

悩んでいる時間はない!!
早く、早くしないと・・・!!
しかし、焦りは思考を鈍らせる。
まともな考えが浮かばない。

「うう・・・。」
頭を抱え、考え込む神内。
その間にも一秒、二秒と時間は経過していく。

279:代打名無し@実況は実況板で
05/07/10 17:19:32 9xGrd3jl0

・・・西にはもう道はない。
北も・・・遠くへは行けない。
南は・・・森をぬけ、川を越えて・・・
・・・ダメだ。障害が多い。
残るは・・・

「東だ!!」
そう言うと、神内は森本を連れて一気に走り出した。
城所も田口を引っ張りながら走り出す。

この判断は吉と出るか凶と出るか・・・?


〜現実世界〜
「・・・逃げられたな。こいつは操作にかなり難があるようだが・・・。」
「最初のうちは仕方ないでしょう。」
「まぁうまくいかん様なら捨てりゃあいい事だがね。ハハハハハ・・・。」

彼らにとっては、選手達の命などどうでもいい存在なのだろう。
そしてこの殺し合いはゲーム。
選手達の命をもて遊ぶゲームなのだと。彼らはそう思っているのだ。

【残り37人】(残り9人でゲーム終了)

280:代打名無し@実況は実況板で
05/07/10 17:28:00 9xGrd3jl0
7行目の
しかし、二人の様子から〜
の、「しかし、」の後に「田口は」を付け加えてください。
すみません。

281:代打名無し@実況は実況板で
05/07/11 00:56:58 A05/2GWo0
>>265-268
城島たちは「5時まで休憩」「朝になったら動き出す」はずだったんだが、
なんでのんびり昔話してるの?

282:代打名無し@実況は実況板で
05/07/11 14:13:53 /YaNg9fA0
そういうこともアルカポネ

283:代打名無し@実況は実況板で
05/07/11 15:53:05 Sa6jkxUo0
>>281
それは、藤井と再会する前のプランだから、変更があってもいい気はする

284:281
05/07/11 21:34:37 A05/2GWo0
比較的はっきり時間が書いてあったもんだから気になったんだ、すまん。

285:代打名無し@実況は実況板で
05/07/12 11:41:54 40itwogo0
ま、保守です

286:代打名無し@実況は実況板で
05/07/13 00:34:18 0o/pB7Pi0
sageて「保守」とか言ってるのは池沼か?

287:代打名無し@実況は実況板で
05/07/13 00:37:48 yIy+HrZ90
鯖が二転三転して
落ちるのは最後に書いてからの間隔に戻ったから
sageで保守になるよ

288:代打名無し@実況は実況板で
05/07/13 23:39:19 BEe4elXL0
ほす

289:代打名無し@実況は実況板で
05/07/14 12:14:44 RQK9BYKIO
保守age

290:代打名無し@実況は実況板で
05/07/14 23:10:56 0Is0vLpxO
たぐち

291:36
05/07/15 14:50:40 RRJ3TXGl0
◆UKNMK1fJ2Y氏版城島編アップしました。

292:代打名無し@実況は実況板で
05/07/15 19:39:56 JkKgUFZr0
>>291
乙です!

293:代打名無し@実況は実況板で
05/07/15 21:52:44 j6TaFQef0
>>291
いつも乙です

294:代打名無し@実況は実況板で
05/07/16 14:41:54 y+4Cns8j0
  ∧_∧           ノノノノ  -___
 (;´∀`)          (゚∈゚ )  ─_____ ______ ̄
 (  M1 )          丿\ノ⌒\  ____ ___
 | | |          彡/\ /ヽミ __ ___
 (__)_)             ./∨\ノ\  =_
                  .//.\/ヽミ ≡=-
                 ミ丿 -__ ̄___________

   (⌒\ ノノノノ
   \ヽ( ゚∋゚)
    (m   ⌒\
     ノ    / /
     (   ∧ ∧
  ミヘ丿 ∩∀`;)
   (ヽ_ノゝ _ノ

     丿   ,;⌒⌒i.
  ノノノノ⌒ヽ (   ;;;;;)   _______
 (゚∈゚ )  ミ)     ,,:;;;)  | WARNING   |
/⌒\/(   ) ヽ| |/ |;,ノ   |  エリア51   |
( ミ   ∨∨  | /  .,i. |___________|
 ノ  /     | | ,,i; ,,  ,;⌒‖
( \/ヽ ,,,丶, | |,,,;.     ;i,  .‖ヽ
 \ ) ) ..    ,,    ´ヽ (,,  ‖丿.,,,
 ///   ,,   ,,  .. ´ヽ  ‖,,, ..,
`ヾ ヽミ ,,  .、 ヽ .. ヽ丶,.ヽ ‖、,,

今だから聞くけど、小坂とエロズリーのシーンの元ネタってこれ?

295:代打名無し@実況は実況板で
05/07/16 22:08:10 gWcwy64R0
age

296:代打名無し@実況は実況板で
05/07/17 21:17:17 MWVpWFMG0


297:代打名無し@実況は実況板で
05/07/18 16:36:03 K94RNCZTO
田口

298:代打名無し@実況は実況板で
05/07/18 19:42:44 sJnAD3s70
>>294
なるほど
納得しちゃった

299: ◆UKNMK1fJ2Y
05/07/19 00:46:00 BKv5rOkc0
>>294
えーと…すみません、このネタ初めて見ました。
白状しますと、あの辺は童謡「森のくまさん」が元ネタです。
タイトルや使用アイテムもその辺から…

300:代打名無し@実況は実況板で
05/07/19 02:26:53 1KNP2Piy0
>>299
乙ですよ!
大丈夫、わかってますからw

>>294のネタのあてはまりっぷりにはワロタ

301: ◆7KR.e180t.
05/07/19 14:23:32 0N+6+6KH0
森の中で

「いない。逃げられたんか?」
彼はうっそうと茂る森の中、木の陰から顔だけこっそりと出してつぶやいた。
あたりを見渡す。木の陰に誰かいないかと目を凝らすが人の気配すら感じ取れない
「もうおらんか」
さきほどこの森の中で見つけた民家で仮眠を取っていたら大声が聞こえた。
その声で目を覚ますと、すぐさま飛び起き外に出た。
人がいるー
そう思った彼は荷物を一旦そこに置いて、すぐにその場所に向かった。
声からして距離は500メートルも離れていないはず
10分くらい経ってようやく今その場所についたのだが、そこには誰もいなかったのだ。
「さっきの声…誰や?寺原とかなんとか叫んでたが…投手か?」
いや、投手に違いない。寺原を探してるってことは殺したいってことだろ?
投手を殺したいのは投手に決まっている。

「ち、逃してもうたか…」
そこで彼は眠いのと腹が減っているのに気づいた。
「ふぁぁ…もうあたりも明るいけど、帰ってもう少しだけ寝ておくかな…」
そういって…竹岡和宏はまた森の奥深くへと潜っていった。

その右手にまがまがしい銃を持って。

【残り37人】(残り9人でゲーム終了)

302:代打名無し@実況は実況板で
05/07/19 17:24:14 vbu+xFtjO
竹岡キタ―Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)―!
次の犠牲は誰なんだろ?
職人さん乙です!

303:代打名無し@実況は実況板で
05/07/19 21:34:30 Kj37y3H90
西のシヴァはここに繋がるのか!
職人さん乙です!

304:代打名無し@実況は実況板で
05/07/19 21:48:34 canfaGqc0
圧縮怖いのでage

305:764
05/07/19 23:33:02 sLK6bbMg0
『仲間』


「ちょ!お前、な、はやまんなよ!」
後ろから大きな声で呼び止められ、中村浩一【48】は振り返る。
そこには、休憩を取っているはずの岡本克道【45】が深刻な表情でこちらを見ていた。
(ああ、岡本さんだ…)
「いいか、バカな真似は止せよ」
そう言いつつも岡本は大木から中村のいる崖まで、じりじりと距離を詰める。
「岡本さん、ダメなんですよ。俺」
中村は岡本の表情を見ながらゆっくり語り始める。
「ダメなんですよ。俺。修司さんを殺しておいて、生きてなんかいられないのに自
分で死ぬことも出来ないんですよ」
そこで一旦中村はごくりと喉を鳴らす。そして決意を込めた声で中村は
「岡本さん。……もし、よろしければ僕を殺していただけませんか?」
そう言って、岡本の表情を見つめる。

そして、岡本は決意を込めた表情でゆっくりとゆっくりと中村へと近づく。
岡本はゆっくりと手を上げ、その両手が首にかかる。
(ああ、これで……)
中村は目を閉じその時を待った。

306:764
05/07/19 23:33:22 sLK6bbMg0
……が、どうしたことだろう。
首にかかった手には力がこめられることは無く、やがてゆっくりと手が離された。
(……岡本さん?)
中村が目を開けると、岡本は中村を悔しそうな顔で見ていた。
そして一気に岡本がまくし立てる。
「死にたいなら一人で死んでくれ。ただ俺はお前を『仲間』だと思ってきた。そして
仲間になった時言っただろう? 俺は『仲間』は決して裏切らないし死なせない、と」
「岡本さん……」
「だから、死ぬなら勝手に死んでくれ。ただ死ぬんなら『仲間』を死ぬことで裏切っ
たんだということを忘れるな!!」
そう言って、岡本は、後ろを向くともとの大木の元へと向かっていく。
その後姿からは、何とも言えない悔しさがにじみ出ていたように中村の眼には見えて
いた。

(………………。)
中村は、その岡本の後姿を見てゆっくりと考える。
今までしてきたこと、そして今からしなくてはいけないこと。
「岡本さん!!」
そして中村は岡本へと大きな声で呼びかけ、岡本の元へ駆け寄る。
「試すような真似して申し訳ありませんでした。趣味悪いことしてすいません。」
岡本が決して信じないであろう取ってつけた侘びをして、深々と頭を下げる。

今回のことで中村は一つ心に決めていた。
人殺しは嫌だ。多分これからも出来ないだろう。
でも、もう少し生きてみよう。『仲間』と呼んでくれたこの人のために。

307:代打名無し@実況は実況板で
05/07/20 21:27:33 nyouAUPZO
職人さんまたキテタ―!乙です!
中村どうなるのか心配してたよ中村

308:代打名無し@実況は実況板で
05/07/21 18:51:05 6XXvtRZTO
じょうじま

309: ◆ioJSlGWZLA
05/07/22 11:25:43 l/25P2gf0
126「襲撃」

「ちょっと換気しますね」
そう吉武【34】に声をかけると、斉藤【66】は窓に近づいた。

朝の放送の後、一気に空気が重くなった。どうしようもない程に。
放送から数時間経って、ようやく動こうという気になった。吉武も肩を落としているのが見て取れた。
そらそうやなぁ。井口さん死んでもうたんやもんな。
そう思いながら窓に手をかけて、6時の放送の内容を反すうする。
『それでは発表します。死んだ順番です。17番山田秋親、44番水田章雄、25番大野立詞、33番星野
順治、7番井口資仁……』
チームの拠り所となる人物の死は、皆に重くのしかかっているだろうか。それとも邪魔者が消えた
と喜んでいるのだろうか。斉藤としては喜ぶ人間が居るとは思いたくないのだが、竹岡の事を考え
ると気が沈む。

「あかん。湿っぽいなぁ……」
「どうした?」
「あ、何でもないっス」
思わずつぶやいたぼやきを吉武に聞きとがめられ、斉藤は慌てて窓を開けた。
「ん?」
窓の外に広がるVR世界。昨夜寝る前に見たのとそう変わらないはずだ。だが、何か違和感を感じる。
「和巳、まだ寒いからしばらくしたら閉めてくれよ」
吉武が寒そうに腕をさする。
はい、吉武さん。そう答えようとした瞬間だった。


310: ◆ioJSlGWZLA
05/07/22 11:26:32 l/25P2gf0
「!!」
真下から何かがものすごい勢いで伸びてくる。何だ?という間もなく斉藤の右手首にそれはからみ
ついた。
からみついたそれが何か判別する間もなく、ものすごい勢いで窓の外に引きずり出される。あまり
にも急で、抵抗する事もできない程だ。
地面にぶつかる瞬間、思わず受身をとる。高校の柔道の授業、サボらんでよかったな。どうでもい
い事が頭をよぎった。
そのままぐるんと一回転し立ち上がると相手の方へと身体を向ける。

「さ、笹川!?お前何してんねん!」
目の前に現れた人物に驚いて思わず大声で叫ぶ。
「和巳さんだったんだ」
対照的に笹川の声は氷のように冷たい。
「俺やったら何か問題でもあるんか」
「別に」
「せやったら何でお前俺のこと引っ張ったりするねん。怪我したらどないしてくれるんや」
文句を言いながら、笹川の目つきがおかしい事に気づいた。
頭おかしいんか?こいつ。この世界が嫌でとうとう気が触れてしもたんか?
笹川の異様な雰囲気に気づき顔をそらしたい衝動にかられるが、何故か視線を外す事がためらわれた。


311: ◆ioJSlGWZLA
05/07/22 11:27:03 l/25P2gf0
「怪我くらい、大丈夫ですよ。どうせ死ぬんですから」
「は?」
「だから、和巳さんは死ぬんです。俺に殺されて」
ニヤっと笑って笹川は一歩、また一歩と前進してくる。それに合わせて斉藤はじりじりと後ずさる。
何やねんその気持ち悪い笑い方。こっちくんな。俺も何びびってるねん!心の中で悪態をつくが、
異様な雰囲気にのまれて身体は言うことを聞かない。
「お前キャッチャーで俺ピッチャーやろ。関係ないやん」
「ここのルール上では関係ありませんね。でも、人を殺すと、俺が気持ちいいんですよ!」
そう言うなり、笹川は一気に間合いをつめてきた。
「な……!」
何をする。そういう間もなく斉藤の腹に拳が飛び、強烈な一発をくらう。
ガードする間もなく、あまりの衝撃に斉藤の身体はくの字に折れ曲がった。

「たった一発でこれですか?瑞季の方がよっぽど手ごたえがありましたよ」
崩れ落ちようとする斉藤の胸倉をつかみ、無理矢理立たせる。
早くこうしていれば良かったんだ。何故もっと早く気づかなかったんだろう。ああ楽しい。
小さい時に蟻の巣に水を流し込んだ時も、こんな感じがしたような気がする。
「瑞季より早くくたばらないで下さいね。ちょっとくらいは抵抗して下さいよ」
「……げほっ……誰が、死ぬか………アホ」
「言いたい事はそれだけですか?じゃあ、始めますよ!」
笹川は子供のような笑顔で拳を振り上げた。

【残り37人】(残り9人でゲーム終了)

312: ◆ioJSlGWZLA
05/07/22 11:28:41 l/25P2gf0
今更ですいませんが17、34、38、48、54、62、83、93、100、120を
書かせていただいています。よろしくお願いします。

313:代打名無し@実況は実況板で
05/07/23 01:09:04 vN6JqWOIO
職人さん乙です。
やっぱり、笹川の目指した家にいたのは吉武と和巳だったのか…ガクブル。

あ、圧縮回避の為ageますね。

314:代打名無し@実況は実況板で
05/07/23 01:19:04 ZRxwiVLJ0
297 名前:名無しサイコーバイ! :2005/07/23(土) 01:16:58 ID:6RywFThg
URLリンク(page2.auctions.yahoo.co.jp)
URLリンク(page13.auctions.yahoo.co.jp)

旗泥棒だ!!


315:代打名無し@実況は実況板で
05/07/23 19:47:23 jeccPbPi0
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄」
―――――――‐┬┘
                     .|
       ____.____    |
     |        |        |   |
     |        | ∧_∧ |   |
     |        |( ´∀`)つ ミ |  [苺み○く] 
     |        |/ ⊃  ノ |   |
        ̄ ̄ ̄ ̄' ̄ ̄ ̄ ̄    |

       〔吉○〕


316:代打名無し@実況は実況板で
05/07/23 23:06:02 r3e/yOXK0
亡き友よ

田中はずっと考えていた。
(溝口。お前何で死んじまったんだよ…)

殺されたのだろうか。
だとしたら、一体誰に?
…誰だ?…誰が溝口を。

「田中?おーい。田中ー?」
「…えっ?あ、はい!!」
「どうしたんだよ、黙りこんじゃって」

どうやら周りが見えなくなるほど考えていたらしい。
小椋が話しかけてきている事に、頭を軽く叩かれるまで気づかなかったとは。
こんな状態で一人でいたらどうなっていたことやら…。

「ボケっとしてたら危ないぞー。」
「柴原さんには言われたくないですよ。なぁ。」
確かに、と新垣もうなずく。
「ヒドい、二人とも…」
泣きまねをする柴原だったが、小椋に無視されてしまった。


317:代打名無し@実況は実況板で
05/07/23 23:08:15 r3e/yOXK0
「田中、お前武器って何だったんだ?」
「……。グローブです」
「グローブ!?…うわ〜、お前を見つけて本当によかったよ…
 しかもこれ左用じゃん。お前右だよな?」
「…溝口」
「えっ?」
「溝口は…左だった。あいつなら…あいつにはこれ、
 ちょうどよかったかなあ…。」
「田中…。」
「何で。どうしてなんだよ。何で死んだんだよ…。
 溝口と俺。二人してバカな事やらかしました。
 けど、もうしねえって!もう、あんなバカな事はしねえって…
 俺達はこれからだって…そうだろ溝口ぃ!!
 一緒にがんばって…いつか一軍に…
 ちくしょう…ちくしょう!!溝口…!!」
 
田中の目からは、いつの間にか大粒の涙が零れ落ちていた。
亡き友、溝口への涙。

「あいつも俺もこれからだって、そう思ってたのに…。
 誰かに殺されたのか?だったら…」
「田中!!!」


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