【雲形定規】スクールランブル♯74【触れ合う指先】
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981:名無しさんの次レスにご期待下さい 04/09/14 01:53:33 Jh2LLRr8 世界は時間に追われ次へ、次へと変わりゆくなか 982:名無しさんの次レスにご期待下さい 04/09/14 01:54:06 Jh2LLRr8 私は止まった時間の中に居た 983:名無しさんの次レスにご期待下さい 04/09/14 01:55:16 Jh2LLRr8 天満ちゃんは白痴だったが、本当に独特な人間だった。美術的な感性が豊かで、 絵を描いていると幸福だった。醜悪な外見の男とか、巨大な人工のモニュメントを見ると、 目の奥に火をつけられたみたいに苦痛を訴えることがあった。あれは本当に痛かった のだと思うよ。空気の震動だけでガラスが割れることがあるだろう? ああいう風に、 天満ちゃんの目の奥でなにか繊細なものが割れる痛みだったんだ。ともかくあの世界で、 天満ちゃんのように風景を理解し、色彩を絶対に必要とする人間は他にいなかった。 天満ちゃんは醜くなかったし清潔だった。異様に清潔だったよ。 それが過度の美術的嗜好ともども、天満ちゃんの白痴の特性だった。あの世界の 男共のなかには、天満ちゃんが絵を描いているところを覗きに来たりする連中がいた。 いったん絵を描き始めると、天満ちゃんは目だけの存在になったからな、それより他の すべてが遮断されて、いっさい天満ちゃんの意識にしのびこむことがなかった。 覗き屋どもは安全だった。しかし俺は連中を発見すると死に物狂いで闘ったものだ。 俺にとっては天満ちゃんが唯一の女性的なるものだった。それを守り抜かねばならない。 実際、俺はあの世界の女子高生たちとまったくつきあわなかったし、同級の金髪お嬢とか 俺のマンガを熱心に読んでくれた妹さんとかの誘惑に屈することもなかった。 俺は自分と天満ちゃんを巡って一種の貴種流離譚を作り上げて、従姉妹や弟を含む 自分の家系にひどく拡大した誇りを抱いていた。同情的にみてくれるなら俺はそのようにして、 従姉妹の家に厄介になっている境遇のコンプレックスを撥ね返そうとしていたわけだ。 おれは天満ちゃんに、自分たちは選ばれた特別の二人なのだから、俺も天満ちゃんも、 お互い同士より他の人間に興味を持つことはありえないし、あってはならないと教え込んだ。 そのような俺たちについて、あいつは白痴女と一緒に寝ているというような噂を立てる、 したたかな大人もいた。俺はそういう連中の家に、投石して報復した。しかし俺はその噂に 逆に暗示を受けてしまってもいたんだ。俺は頭のふにゃふにゃしたファナティックな 17歳の高校2年生で、そうした暗示に弱い孤独家だったんだよ。その年の冬のある夜、 俺は突然に酔っ払ってしまった。ちょうどクリスマスパーティーとやらが開かれた日で、 集まったクラスの連中誰も彼もが集って酒を飲んでいた。流離している貴種たる俺は、 当然そんなチャラチャラしたパーティーに参加するつもりなんてなかったが、 数少ない級友どもの間に呼び込まれてなし崩しに酒を飲み、すっかり酔っ払ってしまったのさ。 それをどういうわけか学校のお偉いさん方に見つけられて、俺は辛うじて身を隠した。 機転の利く妹さんがかくまってくれたんだよ。俺はその挙句天満ちゃんと妹さんの家に 一晩世話になることになった。はじめ天満ちゃんは、酔っ払っている俺を面白がって 笑っていたんだ。しかしその日は外がやたらと騒がしかった。路上で乱酔した馬鹿共の 歌や喧嘩が始まるとたちまち怯えてしまった。耳を押さえ込んで目を塞いで鮑のように 身体を伏せて、それでも耐えきれなくて幼児みたいに嗚咽するんだよ。いったん酔っ払って 歌い始めたら、猥褻で野蛮な声を、濁声で真夜中過ぎまで歌い続ける大馬鹿野郎共に俺は 猛烈に腹を立てて、ひどく反社会的な気分だった。そして天満ちゃんをなだめるために身体を 抱えてやりながら、俺は妙な具合に昂奮していた。そのうち俺は天満ちゃんと性交してしまったんだ。
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