【ごめん…】スクール ..
726:六商健一(栃木県民) ◆1.6.PrClMA
04/09/05 00:08 F8VT6kWH
―――――――――
食事の洗い物も済み、二人は再び作業へ突入していた。
「雨・・・・・・強くなってきましたね・・・・・・」
「ああ・・・・・そうだな」
相変わらず机で向かい合ったまま静かな作業が続いていたが、珍しく八雲から話しかけている。ふと―――
「・・・・・・・・・あの・・・・・・・・・もしも・・・・・・・もしも私たちが付き合っているとしたら・・・・・・」
先ほどの話の続きだろうか。八雲がおもむろに口を開いた。
「私・・・・経験ないから・・・そういうときどうしたらいいのか・・・わからないんです・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
播磨は無言。
原稿を描くカリカリという音だけが響いている。
「男の人と女の人が付き合うって・・・・・・どういうコトなんでしょうか・・・・・・・」
なおも播磨は無言。
そんな彼に、こんなこときいちゃってすみませんと八雲は謝った。
そのまま無言で俯いたが――
「・・・・・・・・・あのよ」
「あ! ハ、ハイ・・・・・・」
突然の播磨の声に、八雲は慌てて顔を上げた。
「俺もよくわからないんだけど・・・・・・例えばよ・・・朝の海岸線をバイクでかっ飛ばしてるとさ」
「?」
「一瞬、海から昇る朝日がすげぇ綺麗に見える!」
「・・・・・・・・・・・・」
「めちゃ美味いもんを喰ったときとか、おもしれー映画なんかを観たとき! そういう瞬間を一緒に感じたい!」
播磨の言葉を、八雲は静かに聞いていた。
「そういう時間を積み重ねていくことが―つきあうってコトだったりするんじゃねーのかな・・・」
その言葉になにか、腑に落ちたところがあったようで、八雲は感じ入っているようだった。
ま、俺の言うことなんてどーせ間違ってると思うけどな、とおどける播磨。
「あ! 妹さん、そこの雲形定規とってくれ!」
「あ・・・・・・ハイッ」
播磨の机から、雲形定規を取って手渡そうとした八雲だったが――――
刹那、雷が落ちて激しい音が鳴り響いた。
驚いた八雲は雲形定規を取り落としてしまう。
「す・・・・・・すみません! 雷に驚いて・・・」
「あ、いーよ、俺拾うから」
触れ合う二人の手。
直後――――雷の影響か、部屋の電気が消えた。
手を触れ合わせたままの二人を、外から差し込む雷の光だけが照らし出していた。
塚本家では、天満が停電の中、蝋燭の火で勉強をしていた。そこに、電話の鳴る音が。
サラだった。
「あ! サラちゃん! どうしたの?」
『夜分遅くにすみません。八雲をお願いします。ちょっとテストのことで訊きたい事が・・・・』
「―え? あれ? や・・・・・八雲は―――」
天満の笑顔が、固まった。
「今―――――居ない」
そうですか、じゃあ携帯にかけます。失礼します。
というサラの言葉も、今の天満には届いているのだろうか。
ツーツーという不通音が響く中、天満は受話器を持ったまま電話の前で立ち尽くしていた。。
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