新海誠総合 ほしのこ ..
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511:見ろ!名無しがゴミのようだ!
07/07/24 17:51:10 itIUDSrk
>>504
すまん、俺は国語が苦手で、、、
この人のレビュー見てうんうんと頷いてるくらいしかできない。

その人のレビュー

新海誠の作品では必ずなにか、人とつながるためのメディアが印象的に描かれる。
彼女と彼女の猫では固定電話だったし、ほしのこえでは携帯メールだった。
秒速5センチメートルではそうしたメディアが、心の距離、速度、そして変化を示すための
重要な仕掛けとして登場する。たとえば第一部は、携帯電話があったら成立しない話だ。
遠い駅で待ち合わせをしたけど、大雪で電車が止まってしまった。今なら携帯があるのになぁ、
と思わせるところから物語は始まる。これはもう、過去の物語なのだ。
昔は良かったというのではなく、淡く美しい走馬燈のように「昔」を描く。
まだ小さなセカイにとどまっていた頃の風景を振り返る仕掛けが、
第三部で、重く重くのしかかってくるから見事だ。

初恋、というものをどう心の中で整理するかは人それぞれだと思うが、
好きになった相手のことは、まるで影絵のように心の片隅に残っていて、
たまに心の片隅に浮かんできては霧散していくもので、
誰かとの関係が終わることは決して、すべての終わりを意味しない。
そうした何かの名残や糸屑のようなものを経験と呼ぶのだろう。
いつの間にかそうした心に残った何かの残滓が、例えば小学校にいた頃のあの小さな世界、
きらきらした記憶の断片が、まだ何も出来なかった不器用さに守られて今ほど傷付くこともなかった体験が、
光り輝くもののように思えてきて、そこから離れられなくなる瞬間がある。

そのときに戻りたいと本気で思ったりするわけはないのだけれど、
「こんなはずじゃなかった」という状態から抜け出すのに青春を使い切る人間は、
少なからずいるような気がしてならない。そんな、日常から日常を揺さぶるような映画だった。



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