PHS(ピーエイチエス、Personal Handy-phone System)は、小型の電話機を携帯し、移動した先で長距離間の通信を行うシステムのこと。また、その電話機自体や、それによる移動体通信サービスのこと。
通信手段として、電話機(端末)と基地局との間では有線通信の通信線路(電話線等)を用いずに電波による無線通信を利用する。マルチチャネルアクセス無線技術の一種でもある。
日本においては、電気通信役務の区分など法令上や公的な資料・統計においては、PHSは携帯電話と明確に区別されている。もっとも両者は相違点よりも類似点の方が大きいため、本項目のほか日本における携帯電話の項目も併せて参照のこと。 屋外では事業者の基地局に接続し移動先で電話として利用できる。そして、企業や家庭の内線ではコードレス電話の子機としても利用可能となっている。ただし、子機を親機やシステムに登録する必要がある。 開発当初からデジタル方式を採用し、第二世代携帯電話と無線アクセスとの間の中間的な性能を持つ。当初の開発名称を第二世代デジタルコードレス電話と言い、第三者が受信機で通話の内容を聞くことが難しいデジタル方式にし、企業や家庭で内線コードレス電話の子機として、屋外では簡易な基地局により公衆交換電話網に接続するという日本の発想で規格が作られた。 開発当初は Personal Handy Phone の略でPHPと呼ばれていたが、パナソニックの関連会社・PHP研究所と紛らわしいことから、1994年4月22日にPHSに呼称を変更すると発表された。PHPからPHSに呼称が変更された際に、PHSを「ピーエイチエス」または簡略化して「フォス」と発声するという発表があったが、前者は事業者や報道関係でも広く知れ渡る一方で、後者はほとんど定着せず、程なく消え去ることとなる。その後、若者(特に女子高生)を中心に「ピッチ」という呼び方が広がり始め、その影響を受けて、1997年以降には事業者もCMやパンフレットなどでこの呼称を時々使うようになった。 また、法令上の呼称は当初は、本来の用途からすると不適切な「簡易型携帯電話」だったが、1998年11月に、郵政省(当時)により「PHS」に改められた[1]。ただし、一部新聞メディアや、電話会社の契約約款などの文面では、依然として「簡易型携帯電話」が使われている。一例として、 ⇒NTT東日本・電話サービス契約約款における当社が別に定める内容(別紙1)内に、「簡易型携帯電話に係るもの」という記載がある。 当初より長らくストレートタイプが多かったが、2000年以降は携帯電話端末のように大画面化に有利な折りたたみ式が主流になって来ている。 日本では、携帯電話と同様に1999年11月から自動車・オートバイを運転中の使用が法律で禁止され、2004年11月から無条件・罰則対象となったため、運転者は停車中を除いては通話したり、電話機の表示画面を見てはならない。なお、ハンズフリー通話等は対象外である。
目次
1 概説
1.1 主な特長
1.2 日本の電話サービス
1.3 日本の事業者
1.3.1 かつて存在した事業者
1.4 国際展開
2 技術
2.1 データ通信
2.2 周波数帯域利用状況
2.3 利用者端末
2.4 事業者ネットワーク
2.5 PHSの改良規格
2.5.1 高度化PHS
2.5.2 次世代PHS
2.5.3 ターボPHS
2.6 制御チャネル移行およびIMT-2000側のガードバンド
3 日本における歩み
3.1 創業期
3.2 携帯電話との競争激化
3.3 音声通話の改良
3.4 データ通信への特化
3.5 PHSの今後
3.5.1 日本の業界動向
4 その他
5 PHS端末開発メーカー
6 PHS基地局開発メーカー
7 脚注
8 関連項目
9 外部リンク
概説
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