環境問題(かんきょうもんだい、英:Environmental threats, Environmental issues, Environmental problems)とは、人類の活動に由来する周囲の環境の変化により発生した問題の総称である。大気汚染の原因となる排煙水質汚染により泡が浮かんだ川酸性雨により溶けた石像
目次
1 環境問題と環境哲学の歴史
1.1 環境問題の歴史
1.2 環境倫理の変遷
2 環境問題の基礎
3 「環境問題」への取り組み
3.1 全般
3.2 生活環境の革新
3.3 大気汚染・水質汚濁・土壌汚染
3.4 騒音・振動・快適性問題
3.5 廃棄物問題・循環型社会
3.6 開発問題・自然保護・生態系問題
3.7 地球温暖化・気候変動問題
3.8 問題点
4 環境に関する考え方
4.1 持続可能性
4.2 エコロジー
4.3 ガイア理論
4.4 自然回帰・文明否定
4.5 ライフスタイルの革新
5 さまざまな環境問題
6 各国・各地域の環境問題と取り組み
6.1 アジア
6.2 ヨーロッパ
6.3 北アメリカ
7 脚注
8 関連項目
9 参考文献
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人類は古くから文明を発展させてくる過程で、自然環境を資本として利用してきた。天然資源を原材料に物を作ったり、燃料を使ったりすることで、原始的な狩猟採集生活に比較してはるかに高い生産力を実現したのである。そのため、原材料やエネルギーの使用量も次第に増え、21世紀を迎えた現在の先進国のエネルギー使用量は狩猟採集生活のころに比べて50倍以上[1]となっている。人口も急激に増えていることを考えれば、過去数十万年で原材料やエネルギーの使用量は爆発的に増えたと考えられている。
しかし、自然環境を利用することで、否応無しに自然環境に負担をかけることになる。少しでも自然に手を加えれば負担が発生するが、自然は自己修復性を持っており、ある程度の負担までは短期間で回復可能である。具体的に自己修復性とは、植物が伐採されたあと再び芽生えて元のように成長したり、物を燃やした際に出る灰や煙が拡散・沈殿などを経て分解されたり生物圏から隔離されたりすることであり、生物学や物理化学によって説明される。
自然が持つ自己修復性を超えて負担をかけたり、自己修復性が損なわれたりすると、回復が遅れ、結果的に人類をはじめとした生物に悪影響を及ぼすことになる。上に挙げた例で言えば、植物が過剰に伐採されたことで雨で土が侵食されて貧弱な土壌となり植物が育ちにくくなり、その植物を糧にして生活している人間やそこに棲む動物が被害を受けたり、大量に物を燃やすことで灰や煙が地上にも広がって、それを人間や動物が吸い込んで健康被害を受けたりする。
数十万年前から、人類は自然環境に負担をかけていたと考えられるが、自己修復性を超えて過剰に負担をかけることは多くなかったと推定されている。これは、そもそも当時は人口が少なく生活単位も小さいため、短期間に大量に天然資源を利用したりすることが少なかったことが原因である。
しかし、人口が増えたり、コミュニティが密集してくると、しだいに悪影響が見られるようになってきた。紀元前に存在した古代エジプト文明やインダス文明などは、森林の過伐採による砂漠化が文明衰退の原因とも指摘されているが、異論もある。18?19世紀にヨーロッパを中心に産業革命・工業化が広まった頃から、さまざまな悪影響が顕在化し始めた。