使役の助動詞は、下記のように使う者が多いことから、五段活用動詞とサ行変格活用動詞の後では「せる」が使われ、上一段活用、下一段活用、カ行変格活用の動詞の後では「させる」が使われるという規則が見出されてきた。
やる(五段) → やら+せる
叩く(五段) → 叩か+せる
降りる(上一段) → 降り+させる
受ける(下一段) → 受け+させる
しかし、一部では、下記のように五段活用動詞とサ行変格活用の動詞の後でも「させる」を使うことがある。これがいわゆる「さ入れ言葉」である。
やる(五段) → やら+させる
叩く(五段) → 叩か+させる
敬語(特に謙譲語)に不慣れな人が、過剰に敬意表現を並べてしまうために使われるのではないか、ということから若い世代に多いと言われる[要出典]。
「ら抜き」は以前から乱れの代表格として指摘されているものの、こちらは2000年代に入ってから取り沙汰されるようになった。特にバラエティ番組「SMAP×SMAP」のコーナー「ビストロSMAP」で中居正広が「(ゲストが注文した料理を)作らさせていただきます」と言っているのはおかしいのではないかと新聞に投書が掲載されたことがある。
1967年の映画『クレージーだよ天下無敵』にも「伺わさせていただきます」との台詞がある。脚本の田波靖男は1933年の生まれで、すでに故人である。
例: 品詞の転成は古くから見られる現象である。「白・青・赤・黒→白い・青い・赤い・黒い」「群れる→群・村」「すごい→すごむ」「涼しい→涼む」「広い→広める」「見せる→店」「?すべし→?すべきだ」「好く→好きだ」のように、今日普通に使われている語の中にも、元々は品詞の転成によって生まれたものは枚挙に暇がない。古くに品詞の転成を起こしたものは日本語の乱れとされないが、比較的最近に品詞の転成を起こしたものは日本語の乱れとされることがある。 かつて起伏型に発音されていた名詞が平板型に発音されるようになる現象。 一般に新語や外来語は後ろから3番目の音節にアクセント核が置かれる。 例: 用言のアクセントについては名詞とは逆に起伏型に移行する傾向がある[要出典]。 動詞はアクセントの点で、 の2つに分類されるが、かつて (2) に属していた動詞が (1) に移行する傾向が近年強まっている。特に複合動詞で特にこの傾向が強い。保守的なアクセントを用いると考えられているNHKのアナウンサーでも既にかなりの揺れが見られる[要出典]。 例: また、形容詞のアクセントも同様に2つに分類されるが、もともと(2)に属する語が少ないこともあって、(1)のように発音される傾向がある。 例: (2) に属する語は以下のとおり[4] 鼻濁音[?]については、以前より関西を除く西日本方言ではあまり使われていなかったが(鼻濁音は本来、関東・東北地方などの東国から近畿地方にかけてのみに認められる特徴であった)、若年層においては東京など東日本でも使われなくなる傾向がある。さらに、鼻濁音と同様の用法を持つ有声軟口蓋摩擦音[?]が広まっている。これについても、年配層からは日本語の乱れであると指摘する声がある。 日本語の誤用(敬語に関するもの)も参照されたい。 尊敬語や謙譲語を重ねる表現。万葉集の時代から第二次世界大戦に至るまで天皇などに対しては積極的に使われ、また口語では天皇など以外に対しても用いられた。「いらっしゃる」(<いらせらる<いる+尊敬の助動詞「す」+尊敬の助動詞「らる」)や「思し召す」(思うの尊敬語「思す」+尊敬語「召す」)のように、二重敬語が慣用化して一語になったものも古くからある。 戦後になって、敬語の簡略化を目指した政府により、これからの平等社会には相応しくないとされるようになった。特に皇室関連では、それまで通例であった二重敬語が意識的に排除された。 一般に日本語の規範と考えられているNHKアナウンサーも、中立性を求められるNHKが皇族を過剰に敬ってはならないので皇族に対しては二重敬語を使わないようにしているものの、それ以外ではしばしば使っている。
×やらさせていただきます。(正:やらせていただきます、または「する」を使って させていただきます)
×行かさせていただきます。(正:行かせていただきます)
×叩かさせられる。(正:叩かせられる)
音便
い(良・善・好)くない
「いい」は、「よい」が変化した話し言葉である。終止・連体形でのみこの形を使い、それ以外では元の「よい」を使って「よくない」「よかった」などとするのが一般的だが、若者の間で1980年代中盤からの一時期「いくない」のように規則的に変化させた形が流行した。
品詞の転成
動詞の形容詞化
動詞「違う」を「違かった」「違くない?」のように形容詞化。同じように動詞から形容詞に転成した例には「涙ぐむ→涙ぐましい」「恐る→恐ろしい」などがあるが、これらは転成した時期が古いので日本語の乱れとはされない。
「好きではない」→「好きくない」。「好きだ」という形容動詞自体「好く」という動詞から転成したものだが、「好く→好きだ」の変化は同じ品詞の転成でもやや古く通常日本語の乱れとはされない。
形容詞の副詞化
形容詞「すご(凄)い」を無活用のまま「すごい速い」と連用修飾で副詞的に使用。
近畿方言においては、「えらいびっくりした」のような形容詞を終止形で使用する例は江戸時代より見られる。
発音に関するもの
名詞アクセントの平板化
レコード → レコード
ファイル → ファイル
用言アクセントの起伏化
終止形が起伏型に発音されるもの(原則として2拍語は頭高型と中高型。3拍語では中高型が多いが、「CVVCV」の構造を持つ以下の6語頭高型になる。"入る、参る、帰る、返す、通る、通す"。4拍語以上は中高型。全体を通して、尾高型は2拍の頭高型や3拍以上の中高型が、母音の無声化によってアクセント核が後部に1拍ずれた場合を除けば存在しない。例:「吹く」の「ふ」の無声化)。※C=子音 V=母音
終止形が平板型に発音されるもの
複合動詞
立ち寄る - たちよる → たちよる
持って行く - もっていく → もっていく
単純動詞
はしゃぐ - はしゃぐ → はしゃぐ
養う - やしなう → やしなう
宜しい - よろしい → よろしい
くすぐったい - くすぐったい → くすぐったい
「赤い」「浅い」「厚い」「甘い」「荒い」「薄い」「遅い」「重い」「堅い」「軽い」「きつい」「暗い」「けむい」「つらい」「遠い」「眠い」「丸い」「明るい」「危ない」「怪しい」「いかつい」「おいしい」「重たい」「悲しい」「黄色い」「けむたい」「冷たい」「眠たい」「平たい」「優しい」「宜しい」「くすぐったい」「難しい」
鼻濁音の消失
敬語に関するもの
二重敬語
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
担当:Momi