額縁
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木製の額縁

額縁(がくぶち)とは、
絵画写真賞状等を入れて飾るための枠。フレーム

や出入り口(玄関)の周囲につける化粧木。

劇場舞台に使われる上下左右の区切り。プロセニアム・アーチ

本項では主に 1.について扱う。
目次

1 概要

2 額縁の種類

2.1 製法による区分

2.2 用途による区分


3 歴史

4 額縁の構成

4.1 額縁本体

4.2 額縁の付属品


5 額縁のサイズ

6 額縁を使った熟語

7 脚注

7.1 注釈

7.2 出典


8 関連項目

9 外部リンク

概要

語源は、「額(ひたい)」の「縁(ふち)」から来るものと考えられる。また、外来語表記では、フレーム(frame)またはパネル(panel)となる。

額縁を構成する材料(または素材マテリアル)は、木材、金属(主として、アルミ)、ガラス陶器プラスティック(主として、アクリル樹脂塩化ビニル樹脂等)、漆喰粘土等、様々である。

卓上用のもの[1]、壁掛用のもの[1]、卓上・壁掛共用のものがある[1]。なお、室内装飾だけではなく屋外用のものも存在する[1]

また、額縁に美術品や写真などを入れて飾れる状態にすることを額装(がくそう)という。
額縁の種類 楕円形の額縁。フランソワ・ブーシェウェヌスアモル
製法による区分
本縁(ほんぶち)
竿状の材料を枠状に組み上げた後に、塗装や
金箔などの加工を施して作り上げる額縁。そのため角の継ぎ目が見えないのが利点。通常、この形式の額縁は油彩額となる。
組縁(くみぶち)
塗装などの加工を済ませた長い竿状の枠を切り出し、それを組み合わせて作られた額縁のこと。本縁と違い角の継ぎ目が見えやすい。主にデッサン額などがこの形式。
モールディング
既成の竿状の枠を注文に合わせて組み合わせる半オーダーメイドの額縁。制作方法は組縁とほぼ同じ。枠のデザインを選び、額のサイズや深さ、入れ子の有無などをオーダーすることができる。そのため油彩額やデッサン額、場合によっては人形などを入れられる深さを持った額なども制作することが可能。しかし枠のデザインによっては角の部分で模様が食い違ってしまうという欠点もある。
用途による区分
油彩額
油絵用の額。大半が本縁で、木製のものが多い。枠・ガラス(アクリル)・入れ子・裏板の構造になっており、入れ子と裏板の間にカンバスを入れる形になる。こうすることで絵の表面とガラスとを触れさせずに済む。また、厚みのあるものを入れるためドロ足(ドロあし)と呼ばれる角材を背面に取り付けており、これによって深さを増している。デザインは豊富で、色は金・銀・茶などが多い。
仮縁(かりぶち)
枠のみでガラスも裏板もない、油絵用の額。主に展覧会などで使用される。木製と金属製のものがあり、特に金属製のものはネジを使って自分で組み立てるタイプが多い。どちらも単にカンバスをはめ込むだけであるため、作品の保護には向いていない。また、カンバスは外れないようにタッカーやネジなどで止める。
デッサン額
水彩画リトグラフ、写真、刺繍など、幅広い分野に使われる額。厚みのあるものには向いていない。材質やデザインは様々で、枠・ガラス(アクリル)・裏板の構造になっており、ガラスと裏板の間に絵を入れる。大抵の場合、マットと呼ばれる厚さ2ミリほどの中抜きした台紙をガラスと絵の間に挟む。これは絵とガラスを密着させないためと見映えを良くするためのもので、油彩額などの入れ子と同様の役割を果たす。
和額
日本画色紙短冊、書、水墨画などを入れる額の総称。特に、色紙を入れるものは色紙額、短冊を入れるものは短冊額と呼ばれる。枠は木製か金属製が多く、入れ子は紺、臙脂、鶯色、灰色などが多い。入れ子があるものとないものとがあり、入れ子がないものは布地を貼った裏板が使われていることが多く、書や水墨画などをそこに直接裏打ちすることもできる。また、木製パネルに描かれた日本画などをそのまま額装できるものもある。
色紙額
色紙を入れるための額。
短冊額
短歌や俳句などを詠んだ短冊を入れるための長細い額。
賞状額
賞状用の額。木製のものが多く、枠・ガラス(アクリル)・裏板の構造になっている。サイズも賞状に合わせてあるため、そのまま入れることが多い。賞状のサイズによってはマットを入れることもある。デザインの種類は少ない。光沢のある光輝、茶色の縞模様の金ラック[注釈 1]、艶消しの金色のフレームの金消しがある。また賞状額の場合、額の四隅にボール紙ホッチキスで止められていることが多いが、これは保護を目的としたものであるため飾る際には外す必要がある。
証書額
証書用の額。
叙勲額・叙位額・褒章額
勲記勲章や、位記褒章などを入れる額。一つの額に勲記と勲章の両方を額装できるものが一般的だが、それらを分けて個別に額装できるタイプのものもある。基本的に枠・ガラス(アクリル)・入れ子・裏板の構造になっており、入れ子は勲章などを固定できるようになっている。また、額全体が賞状額と比べしっかりした作りになっているため高級感がある。
ポスターパネル
ポスターなどの薄い印刷物を入れる額。枠・塩化ビニル樹脂板・スチレンボード(あるいは段ボールなど)の構造になっているものが多く、塩ビ板とスチレンボードの間に挟む。紙のA判・B判のサイズに合わせてあるため、マットは通常使用しない。枠はアルミ製が多く、デザインもシンプルなものが多い。大きさのわりに軽いのが利点。
写真額(写真パネル)

フォトフレーム
写真立て。基本的には枠・ガラス(アクリル)・裏板の構造になっているが、写真が入れば良いためその構造はまちまちで枠の材質も様々。ポストカードを入れることもある。楕円形のものやハート型のものがあったりとデザインは豊富。ただし、ガラスと写真が密着する構造のものが多いため、本格的な写真を入れるのには向いていない。
遺影額
遺影を入れるための額。構造はデッサン額と大差ないことが多いが、和額の様にマットや入れ子に緞子布を使用している物もある。
手ぬぐい額
手ぬぐいを入れて飾るための額。ガラス(アクリル)と裏板の間に中板があり、その中板に手ぬぐいを固定して額装する。構造としては、中板以外はデッサン額と変わりない。
押し花額
押し花を入れて飾るための額。ガラスをキャンバス代わりにし、乾燥剤(シリカゲル)で押し花を保護する。
その他
上記の他にも完成したジグソーパズルを飾るための専用の額や有名選手のユニフォームなどを入れて飾るユニフォーム用の額のように「ある特定のもの」専用に作られた額があるが、基本的な構造には大差ないことが多い。また、木製パネルに描かれた日本画を油彩額に額装したり、水墨画や書などをデッサン額に額装したりというようなこともあるため、油彩額であっても実際に油絵専用に使用されるというわけではない。
歴史

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額縁の構成
額縁本体
フレーム
額縁のメインとなる外枠の部分。単に枠や外枠と呼ぶことも。木製、金属製が多く、他にプラスチック製の物などがある。内側にガラス、入れ子(マット)、絵、合紙、裏板などが入り、裏側にはトンボや吊金具が取り付けられる。
ガラス・アクリル
作品を埃や汚れなどから保護するためのもの。そのため、これらを総称してダストカバーと呼ぶこともある。ガラスは重くて割れることがある反面、キズが付きにくい。一方アクリルは
静電気が起きやすくキズが付きやすい代わりに軽くて割れにくく、紫外線もある程度カットできる。ガラスには表面に加工を施したナングレアガラス(無反射ガラス)やUVカットガラスなどがあり、アクリルには製法によって「押し出し」[注釈 2]や「キャスト」[注釈 3]といった種類がある。また、あまり一般的ではないがナングレアアクリルやUVカットアクリルなども存在する。なお、油絵では反射光により鑑賞が妨げられたり表面の質感が損なわれたりするという理由からダストカバーを付けないこともある(そちらが本式だという意見もある)。


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