銀杏
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この項目では、樹木について説明しています。

江戸時代男性については「銀杏髷」をご覧ください。

紋章家紋)については「銀杏 (家紋)」をご覧ください。

イチョウ
イチョウの葉
保全状況評価[1]
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))

分類

:植物界 Plantae
:裸子植物門 Pinophyta
:イチョウ綱 Ginkgoopsida
:イチョウ目 Ginkgoales
:イチョウ科 Ginkgoaceae
:イチョウ属 Ginkgo
:イチョウ G. biloba

学名
Ginkgo biloba L.1771[1][2][3]
和名
イチョウ
英名
Ginkgo, Maidenhair Tree[1]
変種栽培品種


var. laciniata キレハイチョウ[4]

'Aureovariegata' フイリイチョウ[5]

'Epiphylla' オハツキイチョウ[6]

'Pendula' シダレイチョウ[7]

黄葉した秋のイチョウ 北金ヶ沢のイチョウ(樹齢1000年以上とされる)

イチョウ(銀杏、公孫樹、鴨脚樹、学名:Ginkgo biloba)は、裸子植物門イチョウ綱イチョウ目イチョウ科イチョウ属に属する、中国原産の裸子植物。食用(伝統中国食品[8])、観賞用、材用として栽培される。

街路樹など、全国で普通に見かける樹木だが、分類上は奇異な位置にあり、例えば広葉樹針葉樹の区分では如何にも広葉樹に該当しそうだが、むしろ特殊な針葉樹に当たる。

世界古来の樹木の一つであり[8]、イチョウ科の植物は中生代から新生代にかけて世界的に繁栄し、世界各地(日本では山口県北海道など)で化石が出土しているが、氷河期にほぼ絶滅し、イチョウは唯一現存する種である。現在イチョウは、生きている化石[9]としてレッドリスト絶滅危惧IB類に指定されている。

種子は銀杏(ぎんなん、ぎんきょう)と呼ばれ食用として流通するなどしているが、これは中毒を起こし得るもので死亡例も報告されており、摂取にあたっては一定の配慮を要する(詳しくは後述)。
目次

1 名称・呼称

2 植物学的特徴

3 生息と伝播

4 利用

4.1 木材

4.2 防災

4.3 街路樹

4.4 食用

4.4.1 種子

4.4.2 銀杏中毒


4.5 薬理効果の研究

4.5.1 葉

4.5.2 有効性

4.5.3 副作用

4.5.4 相互作用



5 都道府県・市区町村等の木

5.1 都道府県の木

5.2 市の木

5.3 特別区の木

5.4 町の木

5.5 村の木

5.6 行政区の木

5.7 大学の木

5.8 かつて指定していた自治体(消滅)


6 著名なイチョウの木

7 その他

8 関連する作品

9 脚注

10 関連項目

11 外部リンク

名称・呼称

中国語で、葉の形をアヒルの足に見立てて 中国語: 鴨脚(?音: y?ji?o イアチァオ)と呼ぶので、そこから転じたとする説があるが、定かではない[10]

果実種子は銀杏(ギンナン)と呼ばれるが、これは中国の本草学図書である紹興本草(1159年)や、日用本草[11]本草綱目に記載されている[12]銀杏(唐音の『ギン・アン』)に由来すると見られる。

一方、イチョウ綱が既に絶滅していたヨーロッパでは、日本誌の著者エンゲルベルト・ケンペルの『廻国奇観 (Amoenitatum exoticarum)』(1712年)で初めて植物学的な記述で紹介されたが、ケンペルが銀杏(ギンキョウ)の音訳として、GinkjoあるいはGinkioと書くべきところを Ginkgoと誤記した[13]。この誤りが引き継がれて、カール・フォン・リンネは著書『Mantissa plantarum II』(1771年)でイチョウの属名をGinkgo とした。このほか、ゲーテも『西東詩集』(1819年)で Ginkgo の名を用いている。

Ginkgo は発音や筆記に戸惑う綴りで、しばしば gingko と誤記されている。植物命名規則に依れば、誤植ならば訂正して、GinkjoまたはGinkyo(Pulle、1946年や、Widder、1948年による主張)とすべきだが、誤植かどうかが分からないため、訂正されていない。

種小名 biloba はラテン語による造語で、「2つの裂片 (two lobes)」の意味。葉が大きく2裂する点を指したもの。

英語ではmaidenhair treeともいう。これは「娘 (maiden) の毛の木」の意味で、葉の形が女性の陰毛が生えた部分を前から見た形(葉柄は太ももの合わせ目)に似ているための名であるが、「木の全体が女性の髪形に似ているため」と美化した説明もなされる[14]
植物学的特徴

樹高20 - 30mの落葉高木[1]。葉は扇形で葉脈は原始的な平行脈を持ち、二又分枝して付け根から先端まで伸びる。基本的に葉の中央部は浅く割れるが、栽培品種では差異が大きい。雌雄異株で、葉の輪郭で雌雄を判別できるという俗説があるが、実際には生殖器官の観察が必要[15]

日本関東地方など、北半球温帯では 4 - 5月に新芽が伸び開花する。風媒花で、1km程度離れていても受粉可能とされる[要出典]。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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