都市伝説
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都市伝説(としでんせつ、: urban legend)とは、近代あるいは現代に広がったとみられる口承の一種である。大辞林 第二版には「口承される噂話のうち、現代発祥のもので、根拠が曖昧・不明であるもの」と解説されている。具体的な都市伝説の事例については「都市伝説一覧」を参照
目次

1 概要

2 定義

2.1 誇大解釈される都市伝説


3 経緯

3.1 名称

3.2 起源


4 都市伝説の有する特徴

4.1 ニュース性

4.2 真実味

4.3 オチ


5 都市伝説の伝播

5.1 マスメディアによる伝播

5.2 インターネットの普及


6 都市伝説の派生

6.1 対抗神話

6.2 風評被害


7 都市伝説を題材に扱った作品等

8 都市伝説を題材に扱ったテレビ番組

9 脚注

10 参考文献

11 関連項目

12 外部リンク

概要

都市伝説という概念を広めたアメリカ民俗学者、ジャン・ハロルド・ブルンヴァンによると、都市伝説とは「民間説話」(: folk narratives)の下位分類である「伝説」(: legends)に属し[1]、「伝説」とは「口承歴史」(: folk history)あるいは「擬似的な歴史」であるとされる[1]

都市伝説は、民間における「普通の人々」によって語られ、信じられる[2]
定義

都市伝説の第一人者である都市伝説ライター[3]宇佐和通は都市伝説について「『友達の友達』という、近い間柄ではなく、特定も出来ない人が体験したものとして語られる、起承転結が見事に流れる話」と定義している[4]。また「都市伝説とは、本当にあったとして語られる『実際には起きていない話』である」「実存しない可能性が高い人間が体験した虚偽についての物語」と述べている[4]

都市伝説蒐集家の松山ひろしは「『友達の友達』など身近なようで実際には顔も名前も解らない人々に起きた出来事として語られる奇妙な噂話」と述べている[5]
誇大解釈される都市伝説

宇佐和通は「(2007年現在)都市伝説関連本が溢れかえっているが、都市伝説としてニュアンスが違うものが多い。都市伝説という言葉を記号的・機械的な形でタイトルに盛り込んだものが目につく[6]」「違和感の根源は、都市伝説という言葉で括られる話の多さである。確かに都市伝説の中には怪談的要素が強い話もあるが、怪談すべてが都市伝説ではない。怖い話=都市伝説では決してない[7]」「定義に反し実際に起きていない話を(メディアが)『本当に起きた』という形容詞をつけて紹介してしまっている[8]」と述べている。
経緯

都市伝説と同質の概念は、フランス社会学者であるエドガール・モランが1969年に著書『オルレアンのうわさ - 女性誘拐のうわさとその神話作用』[9]において最初に記されている[10][11]。フランス語では「legende urbaine」。

1979年の初頭には、ジャン・ハロルド・ブルンヴァンがアメリカ民俗学の学会誌の書評に記している[12]。 1980年代になると、ブルンヴァンがこの現象に対する著書を発表するようになり、対外的にもよく知られるようになった。
名称

「都市伝説」という言葉が、日本に登場したのは1988年のジャン・ハロルド・ブルンヴァンの著書『消えるヒッチハイカー』が大月隆寛、重信幸彦ら民俗学者によって訳された、アーバン・レジェンド(Urban Legend)という造語の訳語としての「都市伝説」が最初である[13][7][14]

当時、大月らはアメリカ民俗学の概念を輸入し、停滞している日本民俗学に「都市」という概念で揺り動かそうとする目的があった。しかし元来の「urban legend」の研究手法は従来の口承文芸研究と変わらず、日本の民俗学においてもパラダイムの刷新には至らなかった[15]。 翻訳者の一人である重信自身も都市伝説がマスメディアに使いまわされた挙句、再び学問の場に戻ることについて「憂鬱」であると述べている[16]

「都市伝説」という用語が提唱されるまでは、この現象を指し示すために様々な用語が使われていた。「urban belief tales」(都市で信じられる話)、「urban narratives」(都市の体験談)と呼ぶ者もあり[2]、必ずしも「都市」で広まるとは限らないこともあり、伝統的な民話に対して「modern legends」(近現代の伝説)ともいう。社会学者や民俗学者は同様の意味で「contemporary legends」と呼んでいる。

「都市-」(: urban)という形容詞は、「都市の、都会の」というような地域を示しているのではなく、「都市化した」という意味で使用されている。したがって、その説話が伝統文化に由来しないものであれば、説話の舞台設定が農山漁村であっても都市伝説と呼ばれる。

ブルンヴァンの『消えるヒッチハイカー』によれば、「都市伝説」の中の「伝説」とは、「話し手がそれを実際にあったできごととして語っている」ことを指すという[17]。また同書の訳者はこの「伝説」を「『世間話』という口承文芸の雑然としたオモチャ箱的ジャンル」とも表現している[17]

インターネット掲示板・ブログ等に由来するものは、とくにネットロア[18]と呼ばれることもある。ネットロアとは「インターネット[19]と「フォークロア[20]から造られたかばん語である。
起源

一見新しそうに見える都市伝説であっても、その起源が古くからの神話民話にあったり、あるいは、より古い別の都市伝説の焼き直しだったりする事が多いことが、ジャン・ハロルド・ブルンヴァンら研究者により指摘されている[21]

都市伝説には起源や根拠がまったく不明なものも多いが、何かしらの根拠を有するものもある。特定の(大抵は何でもない)事実に尾ひれがついて、伝説化することが多い。たとえば「東京ディズニーランドの下には巨大地下室があり、そこで賭博等の行為が行われている」という都市伝説は、同施設が実際には従業員用の地下通路を持っていることが起源の一つになっている(地下に施設はない。舞浜の高速道路から海寄りの地域は埋立地なので沈んでしまう)。
都市伝説の有する特徴

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都市を中心に伝播していく都市伝説には、以下のような特徴が挙げられる[22]
過去の事件、事故に由来する。


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