遺体
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この項目では、遺体について説明しています。

2013年日本映画については「遺体 明日への十日間」をご覧ください。

荼毘に付される直前の遺体(ネパールパシュパティナート

死体(したい、屍体)とは、生物を迎え、その生命活動を停止している状態ののことである。但し、日常の用語として「死体」と言った場合、人間ないし動物の死体までを指すことが多い。

日本語では、「死骸」(しがい)、「遺骸」(いがい)、「亡骸」(なきがら)、「屍」(しかばね)、「骸」(むくろ)などとも言い、互いにニュアンスが異なる(後述)。また、直截的な言い方がはばかられる場合には、「ほとけ」・「ほとけさん」などと言うこともある。


目次

1 宗教・習俗

2 「死体」と「遺体」との相違

3 脚注

4 関連項目

5 関連記事


宗教・習俗

遺体の扱いに関しては各国の歴史や習俗により異なるが、多くのでこれを法律上の手続によらずに放置したり損壊する行為(死体遺棄や死体損壊)は法律で禁じられている。

歴史的には病理解剖も宗教的・道徳的には非人間的な行為と考えられたこともあり、病理解剖学と臨床医学が結び付くのは19世紀以後のことである[1]解剖学を参照)。
「死体」と「遺体」との相違動物の場合も遺体と呼ばれることがある(動物遺体のひとつネコの死体)

「死体」は、一個の物体としての即物的な印象を与える用語である。そのため、死者の人格を尊重するような場面では、これを避けて「遺体」(いたい)の語を用いる。「死骸」、「屍(しかばね)」も同様に「遺骸」、「亡骸(なきがら)」等と言い換えられる。

地質学生態学などにおける学術用語として「生物遺体」・「動物遺体」・「植物遺体」などの用語もあり、「遺体」が必ずしも人間以外の生物に適用されないわけでもない。また、刑法では、「死体遺棄(死体損壊)」のように「死体」が用いられる。

公共交通機関の持込み禁止手回り品については、鉄道バスタクシーなら「死体」、船舶航空なら「遺体」と表記されることが多い。鉄道運輸規程・旅客自動車運送事業運輸規則に「死体」、海上運送法第9条第3項の規定に基づく標準運送約款(国土交通省告示)に「遺体」と表記され、それに各事業者の規則・規程・約款等も倣っているためである。火葬前の遺体(パシュパティナート火葬場にて)

報道に限らず、ラジオテレビでの番組内では、「死体」という語は(例外はあるが)一般に、単に身元の分からない死者の場合や、それが無関係の場で不意に発見された場合などに主に用いる(ただし、身元不明ながら歴史的価値の高い資料といったような場合は、ミイラ化石も含めて、「死体」よりも「死者」というような表現を用いる場合が多い)。

一方「遺体」という語は、身元が判明している死者のケースはもとより、それが捜索されている対象の死者だとみなされうるケースに主に用いる。遺族の存在を通常想定できうる場合や、将来的に遺族が名乗り出てきたり証明できたりなどして判明しうる場合である。よって、乗客名簿の類のある飛行機や客船での事故や事件での犠牲者、同様に国外への邦人旅行者が乗った自動車や列車の事故や、国外のホテルやスタジアムといった建築物の損壊に巻き込まれた邦人犠牲者など、身元が判明しうる不特定多数の死者のケースにも用いる。あるいは、国内での大規模な災害で発見された不特定多数の亡骸など、発見された時点では不明であり確率は低いながらも将来的に随時判明していく前提の場合は、視聴者等への配慮もあって後者の語を用いる場合が多い。そういう意味では、国内に遺族がほとんどいないと予測される諸外国での災害や事故、テロ戦争などについての邦人以外の死者については、表現が分かれうる。
脚注^ 小林昌広『病い論の現在形』(1993年) pp.163-166

関連項目

解剖学

病理解剖

司法解剖

タナトス

忌み

穢れ



死生観

死生学

九相図

関連記事

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「死体」で始まる記事の一覧

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死後変化

自己融解 - 死後硬直 - 死斑 - 死冷 - 腐敗


検案 - 生活反応

エンバーミング(遺体衛生保全) - プラスティネーション

水死(水死体)










葬制
葬送葬儀

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学術研究民俗学 - 社会学
その他ペット供養

遺骨納骨納骨堂) - 分骨 - 骨壺
関連項目喪主 - 霊柩車 - 遺言 - 無縁仏 - 殉職賞恤金) - 弔問外交


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