通信販売
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通信販売(つうしんはんばい)は、小売業態のうちの無店舗販売の一つで、店舗ではなく、メディアを利用して商品を展示し、メディアにアクセスした消費者から通信手段で注文を受け、商品を販売する方法。通販と略称される。

近年のインターネット端末の普及にともない、「通信販売」「通販」といえば、もっぱらウェブサイトによるものを指すことがある。これについては電子商取引の項目を参照。


目次

1 概要

1.1 通信販売の定義・種類

1.2 支払い方法

1.3 事業主体


2 歴史

2.1 初期のカタログ

2.2 最初の通信販売

2.3 未整理


3 通信販売の利点・欠点

3.1 利点

3.2 欠点


4 法令等

4.1 通販における必要表示事項


5 脚注

6 関連項目


概要
通信販売の定義・種類

通信販売業を規制する、特定商取引に関する法律(特定商取引法、旧訪問販売法)での通信販売の定義は販売業者又は役務提供事業者が郵便等(郵便、電話フアクシミリ、電報、郵便振替、銀行振込など)により
売買契約又は役務提供契約の申込みを受けて行う商品若しくは指定権利[1]の販売または役務の提供

となっている。

なお、一般的な意味の通信販売において、事業者・消費者双方が用いる媒体は以下のとおりとなる。

テレビラジオの既存局、あるいはCSケーブルテレビなどに設置された専門チャンネル(例:QVCジャパンジャパネットたかたはぴねすくらぶ

CMテレビショッピングラジオショッピングインフォマーシャル


カタログ(例:通販生活ディノスニッセン

フリーマガジンとして街頭や建物内に設置されるほか、ダイレクトメールで個人や会社に届けられ、回覧される。また、雑誌として書店で売られているものもある


新聞広告・折込チラシ、各種雑誌の広告・記事

インターネットのウェブサイト(例:Amazon楽天市場ZOZOTOWN

ECサイト電子商店街

場合によってはインターネットオークションも広義の通信販売に含まれる。(例:Yahoo!オークションメルカリフリル



支払い方法

代金の支払いのタイミングには、先払いと後払いがある。先払い(前払い)は、消費者が注文にあわせて代金を支払い、販売者が支払いを確認次第商品を発送する順序である。後払いは、注文後ただちに販売者から商品が発送され、到着後に消費者が代金を支払う順序である。

現金もしくはクレジットカードで決済する場合、商品に同封された用紙に記入し、金融機関コンビニエンスストアを通じて販売者の口座へ送金する方法か、配達時の運送業者による代金引換サービスを用いる。このほかの手段には、金融機関口座間での振込現金書留などがある。

また、業者や商品によっては分割払いが適用されている場合もある。
事業主体

昨今の通信販売業者は、カタログ販売専門の無店舗業者にとどまらず、多種多様である。百貨店や専門店のような店舗を持つ業者のほか、卸やメーカーによる直販まで、様々な流通チャンネルで通信販売が行われている。放送局プロバイダ関連企業が通信販売事業を行う例も多い。
歴史
初期のカタログ

1498年、ヴェネツィアの出版業者アルドゥス・マヌティウスが自身が刷った本のカタログを印刷した。1667年、イングランドの園芸業者ウィリアム・ルカス(William Lucas)が顧客に価格を知らせるために種のカタログを印刷し郵送した。植民地時代のアメリカでもカタログが伝わり、ベンジャミン・フランクリンは、1744年に売られている科学と学術の書籍カタログを作成したことから、英領アメリカで最初にカタログを作成したと信じられている[2]
最初の通信販売

ウェールズの事業家プライス・プライス・ジョーンズ(英語版)は、1861年にはじめて近代的な通信販売を開始した[3][4]。彼はウェールズのニュータウン市にある呉服屋に弟子入りし、1856年に事業を引き継いだ後、ロイヤル・ウェールズ・ウェアハウスと改称し、ウェールズ・フランネルを販売した。

1840年には、ユニフォームペニー郵便が設立され、ニュータウンへの鉄道網も拡張された、それらは小さな農村の企業を結果的に世界的な名声を持つ会社に変えるのを支援した。1861年に、彼は独自の販売方法を始めた。彼は商品のカタログを全国に配布し、人々が希望するアイテムをポストで注文出来るようにした。そして送られてきた注文を鉄道を使い発送した。これが世界で初めての通販事業であり、その後の小売業の本質を変えるアイデアであった[5]

彼はヴィクトリア女王やヨーロッパの王室、フローレンス・ナイチンゲールなどの有名人に製品を発送した。彼はまた、米国や英国植民地へカーテンの輸出も開始した[6]

もっとも売れた商品の一つは現代の寝袋の先駆けであるEuklisia Rugで、ロシア軍へ6万枚発送するなど世界中に販売した[7]。1880年には10万人以上の顧客を抱え、1887年には爵位を授与された[8]
未整理

19世紀後半頃のアメリカ合衆国で、地方の農民たちを対象としたカタログ販売が開始されたのが起源とされている。この頃には鉄道網や郵便網の拡充が進み、19世紀末期にはシアーズなど大手のカタログ販売小売業者が設立され、今日のようなカタログ販売の基礎が作られた。

日本では1876年(明治9年)のアメリカ産トウモロコシの種の通信販売が最初といわれている(津田仙が創刊した「農学雑誌」において)。大正時代には野間清治の経営する講談社の代理部が同社発刊雑誌の広告を通じて通信販売を行った。対象商品は雑誌だけでなく、生活用品・雑貨、家具、果ては清涼飲料水・どりこのに代表される食品や化粧品・薬品など、多岐に渡った[9][10]。配達は主に同社少年部(日本全国から募集され、約30倍前後の高い競争率をくぐり抜けて採用された小卒男子児童による修養教育としての勤務部署)所属の社員見習いの者が自転車やオートバイで行った。

しかし、日本において産業として確立したのは戦後で、ラジオ受信機製作用電子部品の雑誌広告による通信販売、大手百貨店の通信販売への参入が始まり、1960年代にはカタログ販売の主要業者が設立され、1970年代頃からはテレビショッピング、ラジオショッピングの形でも行われるようになった。

1980年代後半以後、女性の社会進出の拡大や、宅配便サービスの拡充、さらに1990年代以後インターネットの拡大によって大きく発達し、現在では販売品目も魚介類などの生鮮食品から、各地方の名産品、パソコンなどの大型電気製品に至るまで販売されている。


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