軽トールワゴン(けい- )とは、軽自動車のスタイルの呼称である。軽ハイトワゴンとも言う。スズキ・ワゴンR(4代目)
目次
1 概要
2 車高について
3 カテゴリ名の呼称について
4 歴史
5 車種一覧(現行車種)
6 参考(近似)車種
7 脚注
8 関連項目
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前部にボンネットを備えた、2 BOX および 1.5 BOX のハッチバックスタイルの軽自動車であり、一般的には車高制限の厳しい機械式立体駐車場の1550mmを超える全高の大きなキャビンを持つ乗用車である。
キャビンの高さを通常より高くすることにより、室内での乗員の姿勢を立ち気味(アップライトポジション)にすることで前後方向の占有面積を減らし、結果として十分な居住性と、荷室容積を実現する。そのほか、座面高が中庸で乗降性に優れる、運転中の視界が良いなどの副次的な効果もある。
エンジン配置はボンネット内の横置き配置が基本で、駆動方式はFFもしくは4WD。ドアの種類・配置は、側面はヒンジドアを前席用と後席用の左右2枚ずつ、後部にはバックドア1枚を備えた5ドア車が一般的で、スライドドアが採用されているのは、2代目 ダイハツ・タント、スズキ・パレットのみである[1]。FRベースのセミキャブオーバー型やセミキャブオーバー型の軽1BOXワゴンは含まない。
ミニバンやトールワゴンの軽自動車版ともいえ、現在の軽自動車の販売台数ベースでは、主流となっているパッケージングである。特に、車体寸法に制限のある「軽自動車規格」では、利便性と操縦安定性を両立させるために都合の良い手法である。
三菱・eKシリーズ/日産・オッティやスバル・プレオのスマートルーフ仕様車のように機械式立体駐車場に入庫できる高さが1550mmの車も含まれる事もあるが、こちらは軽セミトールワゴンに分類される事もある。また、三菱・iは車高1600mmではあるが、スタイリング重視で造られているため、軽トールワゴンとは言いにくい事もあり、現状では定義が曖昧である。
本項においては、概要の節に記された定義に沿った形態を「軽トールワゴン」もしくは「軽ハイトワゴン」と呼称しているが、実際においては、同カテゴリに対する呼称が業界もしくはメディア間で必ずしも統一されていないのが実態である。よって「軽ミニバン」という呼称が使われる場合もあるが、この「軽ミニバン」という言葉だと一部ではセミキャブオーバー型軽1BOXワゴンを含めて解釈する場合も見られるので、本項では呼称しない。中にはセミキャブオーバー型軽1BOXワゴンとの混乱を避け、明確に区別してカテゴライズするために、同カテゴリの発祥車種であるスズキ・ワゴンRの車種名から取って「ワゴンR型」や「ワゴンRスタイル」などと呼称する場合も一部で見られる。
歴史ホンダ・ライフ ステップバンミニカトッポ(初代)スズキ・ワゴンR(初代 4ドア)ムーヴ(初代)ライフ(2代目)トッポBJ
現在の軽トールワゴンの起源を探ると、FF + 背高キャビンと言うパッケージ手法を1972年の時点でいち早く実現した、ホンダのライフ ステップバンに行き着く。この非常に合理的なパイオニアも、当時は商用車そのままの雰囲気が多くの乗用車ユーザーに敬遠され、一方、商用車として見ると、積載力やトラクションの面ではTN シリーズに適わず、決して商業的に成功したとは言いがたい。この頃の市場は未成熟で、このような商品企画が理解され、広く支持されるには時期尚早であった。
その後、FF方式 が軽自動車に広く普及してからも、この手のジャンルで他社の追従はなく、長く市場からは消えることとなる。
1980年代後半から、折からのバブル経済に後押しされる形で、ローバー・Miniやシトロエン・2CV、ルノー・4など、個性的な輸入大衆車が販売台数を大きく伸ばしており、日本車でも、新たな付加価値を持つクルマが大挙して現れたこと、そして日産が一連のパイクカーを発表したことなどが影響し、車好き以外の消費者が、車に性能や利便性以外の「個性」を求める雰囲気が広まっていた。そんな中、1990年に三菱から、6代目ミニカの派生車種であるミニカトッポが発売された。