豊洲市場
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座標: 北緯35度38分39秒 東経139度47分01秒? / ?北緯35.64417度 東経139.78361度? / 35.64417; 139.78361豊洲市場地図

豊洲市場(とよすしじょう)[1][2]は、東京都江東区豊洲六丁目に新設が予定されている東京都中央卸売市場の一つ。2018年平成30年)10月に開場を予定している(築地市場移転問題の項目も参照)。


目次

1 背景

2 施設

2.1 千客万来施設

2.2 施設の設計

2.3 施設の施工


3 東京都が主張する特徴

4 諸問題

5 位置

6 ギャラリー

7 参考資料

8 脚注・出典

9 外部リンク


背景市場前駅より「青果棟」を見る(2016年9月26日撮影)

東京都は、築地市場中央区)が取り扱い数量の拡大により施設が手狭になった事や、施設老朽化、銀座などに近い築地という立地の良さなどを鑑み、2014年を目処に江東区豊洲への移転を検討していた。東京都側と築地市場業界との協議機関として、新市場建設協議会が設置され、2004年7月には「 ⇒豊洲新市場基本計画」が策定された。

しかし、移転先の場所が元々東京ガスの施設だった事から、国の環境基準を大きく上回る有害物質ヒ素六価クロムシアン水銀ベンゼンの6種類が国の環境基準を超えており、発癌性物質であるベンゼンにいたっては局地的ではあるが、国の基準の43,000倍である[3]。)が地中にあり、移転反対運動が行われている。その対応として、2012年度より ⇒豊洲新市場土壌汚染対策工事を行っている。なお、現在の築地市場においても、地下には第五福竜丸によって水揚げされた、水爆で被曝したマグロ(当時「原爆マグロ」と呼ばれた)が埋められている問題が存在している。

また、築地市場の建物にはアスベストが使用されていたが、現在は健康被害を防ぐための対策がなされている。主要施設においては既に「対策済み」とされている。一部施設(駐車場など)については、吹きつけ材の状態が安定しているなどにより、当面は現状維持の上で「解体時対応」とされる[4]

土壌汚染対策のために開場時期は何度も延期されている。2014年12月17日、新市場建設協議会は2016年11月上旬に開場し、築地に代わる新市場として発足する事を正式に決定し[5]、その後開場日は11月7日とすること、名称を「豊洲市場」とすることが決定した[1][2]。だが2016年8月31日、開場は2017年2月以降に延期されることが発表された[6]。その後2017年東京都議会議員選挙に先立つ2017年6月、2018年6月ごろの移転を公表した。 その後に開場日は2018年10月11日となった[7]
施設

環二通りと東京都市計画道路補助第315号線の交差点を中心に5街区から7街区の3街区に跨がって建設された。東側の5街区に青果棟(地上3階建)、西側の6街区に水産仲卸売場棟(地上5階建)、南側の7街区に水産卸売場棟(地上5階建)および管理施設棟(地上6階建)が配置されている。

交差点の北東方に市場前駅があり、歩行者デッキで各街区と連絡される。
千客万来施設

交差点に隣接して6街区と5街区に観光客を対象とした商業・観光施設「千客万来施設」が建設される予定。

2014年2月19日、大和ハウス工業(5街区の伝統工芸体験施設を担当)と「すしざんまい」を運営する喜代村(6街区の飲食店や温浴施設を担当)の2社へ運営を委託することを決定した[8]が、2015年2月23日に大和ハウス工業が、同年4月28日には喜代村が辞退を申し入れた[9][10]

2016年3月4日、辞退表明をした2社に代わって万葉倶楽部が事業予定者として選定された[11](6街区のみ)。しかし、2017年6月に小池都知事が築地市場の再整備を行い、物流と食の観光拠点とすることを発表した[12][13]ことを受け、万葉倶楽部は採算が採れなくなることを理由に、撤退の意向を東京都に伝えた[14]
施設の設計

水産仲卸売場棟、水産卸売場棟、青果棟の設計は日建設計が行っている[15]
施設の施工

豊洲市場の施工は以下の共同企業体(JV)が行っている。[16]

水産仲卸売場棟 - 清水建設・大林組・戸田建設・鴻池組・東急建設・錢高組・東洋建設JV、

水産卸売場棟 - 大成建設・竹中工務店・熊谷組・大日本土木・名工建設・株木建設・長田組土木JV

青果棟 - 鹿島建設・西松建設・東急建設・TSUCHIYA・岩田地崎建設・京急建設・新日本工業JV

東京都が主張する特徴

他市場への転配送施設を設置するなど、
首都圏のハブ機能を確立する。

搬入から搬出までの一貫した物流システムを確立するなど、取引・物流両面の効率化を図る。

高度な衛生管理、よりよい品質管理が可能となる施設整備や体制作りを行うなど、安全・安心の市場作りを行う。

買い回りの利便性の向上及び商品や取引情報の提供など、顧客サービスを充実する。

環境負荷の低減、省エネ・省資源を実現する。

賑わいゾーンの設置や魅力ある都市景観に配慮するなど、街作りに貢献する市場とする。
以上、豊洲新市場基本計画より。
諸問題詳細は「築地市場移転問題」を参照

豊洲市場敷地は元々東京ガスの工場跡地で土壌汚染があった。この問題に対して汚染された土を掘り出し浄化処理して埋め戻した上で建築を進めたが、2016年に東京都知事が小池百合子に代わった際豊洲市場の建物地下に盛り土がされておらず空間になっていることが問題視された。盛り土は高潮・津波への対策としての嵩上げが目的であり、汚染対策としての機能は持たないが、あたかもそのように主張され都政の争点となった。なお、この空間には地下水が溜まっており、採取した水からシアン化合物が1リットル当たり0.1ミリグラム検出されたが、工事における塩ビ管カットの際に出るポリ塩化ビニル(PVC)が熱分解され水に反応したとの見方[誰?]もある。シアンやベンゼン、ヒ素の地下水一リットルあたりの含有量が環境基準値を超えたことが問題とされたが、「調理したりするわけではないので有害物質が体内に入る可能性は低い」、「環境基準は、毎日2Lの水を70年間飲み続けた場合に健康被害が出ることを防ぐための飲料水基準と同じに設定している。飲むわけでもない水に含まれる物質が、その値を一時的に超えたからといって慌てる必要はない。」との専門家等の意見もある。[17]地下利用の設計が行われた可能性が高いのは2011年3月から2011年6月の間とされている[18]。また、地下空間があることにより耐震性に疑義を持つ者も存在する[19]。またこの地下空間を地下ピットとの認識を持つ都議会議員等も存在する。[20]

東京電力福島第一原子力発電所事故を受けて来日していたジョージア大学のチャム・ダラス教授が都内各地の放射線量を測定した。その結果、各地で放射性物質は検出されたが、いずれも許容範囲内だった。しかし、新宿区西新宿都庁前と江東区の豊洲でやや高い数値を検出、豊洲の数値が高い理由として教授は「第一原発ではなく以前の工業地帯時代に原因があると思われるが、いずれにせよ子供は注意したほうがいい」と語っている[21]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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