讃岐うどん
[Wikipedia|▼Menu]

讃岐うどん(さぬきうどん)

種類麺料理(うどん
発祥地 日本
地域香川県
主な材料小麦粉
テンプレートを表示
かけうどんと稲荷寿司観音寺市)。

讃岐うどん(さぬきうどん)は、香川県の特産うどんである。
目次

1 概要

2 名称

2.1 名称に関するトラブル


3 歴史

3.1 江戸時代以前

3.2 明治時代 - 戦前

3.3 第二次世界大戦以後

3.4 ブーム

3.4.1 ブームの回数と発生年


3.5 セルフうどんの県外進出

3.6 うどん県


4 諸説・伝承

5 取り組み

6 メニューなどの用語

6.1 調味材

6.2 メニュー


7 業態

7.1 一般店

7.2 セルフサービス店

7.3 製麺所

7.4 小売


8 食感・製法・原料

8.1 コシについて

8.2 手打ち式製法・足踏み製法

8.3 小麦粉

8.4 だし

8.5 薬味


9 統計

10 讃岐うどんや店舗営業に関する問題点

10.1 水質汚染

10.2 小麦粉の産地偽装

10.3 迷惑駐車


11 脚注

11.1 注釈

11.2 出典


12 参考文献

13 関連項目

概要

香川県においてうどんは地元で特に好まれている料理であり、一人あたりの消費量も日本全国の都道府県別統計においても第1位である[1]。料理等に地域名を冠してブランド化する地域ブランドの1つとしても、観光客の増加、うどん生産量の増加、知名度注目度の上昇などの効果をもたらし、地域ブランド成功例の筆頭に挙げられる[2]。日経リサーチの隔年調査では地域ブランドの総合力において350品目中1位となり(2008年、2010年連続)[3]、観光客は行き先選択の理由、香川の魅力の第一にうどんを挙げ[4]2011年には香川県庁と香川県観光協会はうどんを全面的に推しだした観光キャンペーン「うどん県[5]をスタートさせた。

古くから良質の小麦[6][7]醤油[8]、そして地元ではイリコと呼ばれている煮干し[8]などが、讃岐国(現香川県域の旧国名)の特産品であり、それらうどんの材料の入手が容易であった。元禄時代の一枚の屏風絵にも複数のうどん屋を認めることができる[9]。時代が下り、現在の地域ブランド名称として広く知られるようになったのは、うどんを名物とし始めた1960年代頃と考えられている[10]

香川県のうどん店や家庭で作られるうどんを指すとともに[11]、日本全国各地の飲食店でもうどん料理が当名称で供されていたり、冷凍食品など店頭で手軽に入手可能など、香川県外の地域でも容易に食せる料理として広まっている。代表的なうどんの一種として有名になったことや、2006年から開始された地域団体商標制度への登録は「地名+商品名」でも、一般的に使用されている名称で全国各地で作られている物は難しいという見解を特許庁は示しており[12]、該当する商品(後述)において「本場」「特産」などと表示する場合のみ、公正競争の観点から規制を設けた程度にとどまっている。本場でしか味わえない点と、どこでも容易に触れ得る点の両面から、「本場の味を試したい」という欲求を呼び起こすことに成功している一方で[2]、日本国外でのブランド防衛では後手に回った事例も見られる[13]後述)。

小麦粉の切り麺であるうどんは香川にしかないものではなく、古来全国にあるが、讃岐は特にうどんのトップブランドとして広く認知されており、各地のうどんを紹介する際に「第二の讃岐うどん」といった表現が用いられたり[14][15]、特にゆかりはなくとも「讃岐」「讃岐風」を謳われたりしている。

香川県民の生活の中で、うどんは特別な位置を占めている。香川県におけるうどん生産量の推移(ゆで麺・生麺・乾麺の合計、香川県農業生産流通課調べ)は、1980年代は1万トン台中盤から2万トン台中盤、1990年代は3万トン強から4万トン台後半、2000年代前半は5万トン弱から6万トン台中盤であった[16]2009年の生産量は59 643トン(小麦粉使用量)、全国1位であり、2位の埼玉県の2倍以上となっている。1980年にはわずか5%でしかなかった日本国内シェアは、以後四半世紀で四半分に迫るほどの伸びを見せた[17]

香川県民を対象とした調査によると、うどんを「週に1回以上食べる」人の割合は90.5%、「まったく食べない」人は9.5%であり、「週1回」が最も多く50.8%であった[18]

うどんは観光客向けの名物というよりは、老若男女問わず県民の生活に密着した食物・食習慣となっている。うどん店は高松市中讃を中心に県全域に分布し、たとえば観光用に店鋪の特定集中区域はない[19][20]。彼らは県外に出てもうどんへのこだわりを隠さず、里帰りにうどんを食し帰郷を実感するほどである[21][注 1]

うどんにまつわる地域行事も存在する。半夏生(7月2日頃)にうどんを食べるという慣わしがあり、この習慣に基づきさぬきうどん協同組合が毎年7月2日を「さぬきうどんの日」と制定しているほか[22]大晦日には年越し蕎麦ではなくうどんを食べる県民が一定の割合で存在しており(ただし2010年四国学院大学の学生による調査では「年越し蕎麦派」が「うどん派」を上回っている[23][24])、玉売のうどん店や製麺所は多忙を極める。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:132 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:FIRTREE