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「葉」のその他の用法については「葉 (曖昧さ回避)」をご覧ください。

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葉(は)は、一般的には、植物がもっている、光合成呼吸を行う器官のことをいう。扁平で、葉脈が張り巡らされており、葉の隅々まで行き渡っている。

植物学においては、茎頂(の先端)で形成される側生器官のことをさすため、上記のものの他に、萼片花びら雄しべ心皮雌しべのもとになるもの)、、鱗片葉などを含む。これらの一部については「特殊な構造」に説明がある。

ここでは、サクラクスノキなど、広葉樹の葉を、広葉樹(双子葉植物)を典型と見なして説明する。なお、コケ類にも葉のような構造が見られる。
目次

1 構造と特徴

2 特殊な構造

3 葉脈

4 葉の組織

5 落葉

6 葉の形成過程

7 葉の起源

8 大葉類と小葉類

9 葉序

10 葉の形

10.1 葉柄と葉身

10.2 葉身の形

10.3 葉の周辺の形状と裂け方

10.4 単葉と複葉


11 特殊な葉

12 日本料理

13 脚注

14 関連項目

15 外部リンク

構造と特徴

葉は光合成のための器官である。薄く広くできているのは、太陽の光を効率よく吸収し、ガス交換することができるための適応と見られる。

葉はから出て、平らに広がった部分で、通常はそこからが出たりすることはない部分である。一定の寿命があって、時間が来ると根本から切り放され、放棄される。つまり、枯れたり落葉したりする。

機能によって様々な形状がある。多くの場合、扁平で、光を受けやすくなるように水平に広がる。とのつなぎの部分は、葉全体を支えるためにやや太くなり、葉本体、枝と区別がつく場合には、葉柄とよばれる。葉本体を葉身とよぶ。葉身は様々な形をしているが、楕円形、あるいはそれに類するものがもっとも普通である。様々な形、特徴のものがあり、種ごとの特徴になっている。

葉の付け根にある付属体を托葉という。これは小さな葉のようなものであることが多いが、例外的に大きなものや、巻きひげに変化していることもある。托葉が存在しなかったり、存在していてもすぐに脱落することも多い。

単子葉植物では、細長い葉の形のものが多い。特にイネ科の植物は、やや硬く、立ち上がった細長い葉をもつものが多く、草原での生活に適応しているといわれる。光が根本まで入りやすく、植物体全体で光合成ができる形である。

マツなど裸子植物では、のように細い形の葉をもったものが多く、まとめて針葉樹と呼ばれる。それに対して、被子植物では広い葉のものが多く、そのような樹木広葉樹という。
特殊な構造

植物が葉を変形させて、様々な用途に対応することは、色々な場合に見られる。特に、ほとんど全ての植物に共通するのは、生殖への対応である。種子植物の属する系統では、胞子は葉の上に生じるため、それに絡む様々な葉の変形が見られる。や、その要素である花びら、雄しべ、雌しべも葉の変形であり、従って、果実も葉に由来するものと考えられる。

植物にとって、葉は環境との重要な接点であり、また、一番弱い部分でもある。そのため、生育環境などによって、様々な形の葉があり、一見して葉と思えない場合もある。

乾燥に対しては、葉は弱い部分でもあり、様々な適応を見せる。普通、分厚く、小さくなったり、あるいは葉に水をためる仕組みを発達させるものが多い。特に、乾燥地に生育して、そのような葉や茎に水を蓄える植物を多肉植物という。特に葉の適応として特殊なのは、サボテンなどに見るように、葉を同化器官として使わなくなり、にしてしまったものがある。

食虫植物では、葉が様々な形に変形し、昆虫を捕らえ、消化吸収する仕組みを発達させている。特に、ウツボカズラのように袋となったもの、ハエトリソウのように罠になったものは目立った形をしている。

つる植物では、木に登り、体を支えるための構造として、巻きひげやひっかかるための鈎を発達させるものがあるが、葉を変形させてそのような部分にしている場合もある。
葉脈詳細は「葉脈」を参照

葉にはたくさんのが入っているのが普通である。これは、茎から葉に入った維管束であり、葉脈と呼ばれる。普通は葉柄から葉の先端へと中心になる脈(主脈中肋とも)が走り、その途中で側方へと枝の脈(側脈)が伸びる。側脈からはまた枝が出て、それぞれの先でぶつかり、全体として鳥の羽の筋のような(羽状)、あちこちで網目を作る(網状脈)形になることが多い。

単子葉植物では、主脈と側脈が共に葉の根元から先端へと向かい(平行脈)、それらをつなぐ細い脈が横に走る形になるものが多い。

シダ植物門イチョウでは、葉脈は二又分枝的なものが多い。特にイチョウでは、葉脈はほぼ完全に二又分枝の繰り返しからなる。これは原始的特徴と考えられている。

葉脈の断面を見ると、葉の表側には道管を中心とする木部が、裏面側に師管を中心とする師部がある。これは、葉の表側が茎の中心を向いていること、茎では木分が中心側にあることを考えれば、当全の配置である。

茎の維管束が葉へと入るため、葉の上側では茎の維管束に隙間が生じる。これを葉隙という。
葉の組織

葉の表面と裏面には表皮組織がある。表皮組織はクチクラが発達し、内部を乾燥などから守る働きがある。裏面の表皮には、あちこちに気孔という穴があり、ガス交換、蒸散などの働きを担っている。気孔は唇状に配置する2つの孔辺細胞の間にあり、この細胞の働きで開閉する。

表皮の間には、同化組織が詰まっている。双子葉植物では、一般に葉の表面側には縦長の細胞が密に並んだ柵状組織(さくじょうそしき)が、裏面側に細胞が隙間を作りながら並ぶ海綿状組織(かいめんじょうそしき)が配置する。
落葉 紅葉したカエデの葉 黄葉の落葉詳細は「落葉性」を参照

樹木によっては、一定の季節に一斉に全ての葉を放棄するものがある。温帯では、前に行うものが多いが、これを落葉という。落葉の有無により、落葉樹常緑樹に区別する。落葉に際しては葉が枯れるので、黄色から茶色になることが一般的だが、特にはっきりとした色を発色するものがあり、黄色くなるものを黄葉、赤くなるのを紅葉という。

葉を落とす時期は、温帯では冬期の前が多いが、熱帯の乾燥地では、乾季の前に葉を落とす。また、常緑樹であっても、葉の寿命がくれば葉を落とす。葉の寿命は往々にして複数年にわたるが、温帯では、新芽が出る時期は初夏であり、この頃に古い葉を落とす例が多い。特殊な例としては、南西諸島等で植栽に用いられるのデイゴマメ科)は、花を咲かせる枝に限って葉を落とす。また、アコウクワ科)は、不定期に木全体の葉を落とし、新芽を出す。また、一般の落葉樹でも、落葉の時期でなくとも、乾燥がひどかったり、葉が塩害にあった時など、不特定の時期にも葉を落とす場合がある。

落葉を行う場合、葉柄のつけ根で葉がきれいに落ちるが、これは、ここに離層と呼ばれる切り離し面ができるためである。これは植物が自ら作るものである。押し葉標本を作ると葉がボロボロ落ちる木があるが、これも標本の枝中の水分が乾き切って死ぬ前に、離層を作ってしまうためである。したがって、葉を落とさないためには、枝を切り落としてすぐ、熱湯などで枝を殺してしまうとよいとも言う。
葉の形成過程


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