艦名
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船名(せんめい)とは名前である。狭義には軍艦以外の船舶の名前を指し、軍用艦の名前は「艦名」と呼ばれる。

艦船は車両航空機と異なり一隻ずつ固有の名前が与えられることが多い。


目次

1 商船の命名

1.1 日本船の命名慣例


2 軍艦の命名

2.1 アメリカ艦船の命名慣例

2.1.1 第二次世界大戦終了頃まで

2.1.2 原子力推進艦登場以降


2.2 イギリス艦船の命名慣例

2.3 イタリア艦船の命名慣例

2.4 ウクライナ艦船の命名慣例

2.5 オーストラリアとニュージーランドの艦船の命名慣例

2.6 ソ連・ロシア艦船の命名慣例

2.7 中国艦船の命名慣例

2.8 台湾艦船の命名慣例

2.9 ドイツ艦船の命名慣例

2.10 日本艦船の命名慣例

2.10.1 海軍

2.10.2 陸軍

2.10.3 海上自衛隊

2.10.4 海上保安庁


2.11 フランス艦船の命名慣例


3 女性の名前

4 脚注

5 参考文献

6 関連項目


商船の命名
日本船の命名慣例日本丸II世の船名および船籍港表示

日本に船籍を持つ船は、船舶法により、船名と船籍港を管海官庁(地方運輸局等)に登録することが求められる。登録が受理されると、管海官庁から20トン以上の船には船舶国籍証書、20トン未満の船には船籍票が交付される。それには船名と船籍港その他が記載されており、航海中の船長は必ず所持していなければならない。また船首両側と船尾外部の見やすいところに船名を表示することが求められる。

日本では「日本丸」のように、名前の最後に「丸」を付した船名が多い。1900年に制定された「船舶法取扱手続」(明治33年逓信省公達第363号)では「船舶ノ名称ニハ成ルベク其ノ末尾ニ丸ノ字ヲ附セシムベシ」(船舶の名称はなるべく、最後を丸とすること)と「丸」の付加を推奨していた[1][2](2001年の訓令改正でこの条項は削除された[1])。

企業が所有する船舶の場合は各企業ごとに命名の慣例があり、海運会社ではその所有するフェリーに河川や花の名前を付して特徴を出している(「さんふらわあ」とひらがな書きにするなど。)。

記録に残るもので「丸」の語尾を持つ最古の船は、1187年仁和寺の文書に記された紀伊国住人源末利所有の「坂東丸」である[1][3]。江戸時代には、軍船(将軍御座船「安宅丸」など)や、弁才船などの商船に多くの例がみられる。近代の船舶法取扱手続の規定もそれを踏まえたものであるが、そもそもなぜ「丸」が日本の船名に付けられたのかは諸説があって判然としない[1]。説のいくつかは、「まろ(麻呂・麿)」の転化から「丸」が人名に使われたこととの関連がある[1]

神話説
海の神である志賀海神社の祭神であり海の民・安曇氏の始祖とされる阿曇磯良(阿曇磯良丸)に由来するとする説。(阿曇磯良項目参照。)

愛称説[1][2][3]
平安期以降、刀や犬のように、広く愛されるような所有物(あるいは大切な所有物)に対して、人名に準じて「丸」をつける慣習が生まれた(刀では鬼丸膝丸など)。船にもその慣習が及んだとするもの。

人格説[1][3]
古来、船を人に見立て、名や位階を与える慣習があった(752年遣唐使船のうち帰国した2隻は「播磨」「速鳥」の名を持ち、758年従五位下に叙されている)。人名に「丸」が用いられることから、船にも「丸」が与えられたとするもの。

城郭説[1][3]
城郭曲輪を「丸」と呼ぶことに由来するとの説。船を城に見立たもの。

問丸説[2][3]
中世の問丸が所有する船に「丸」を用いたとする説。中世からあの世とこの世を隔てるものに子供があり、幼名に丸を多く使用した。このことから、船もあの世とこの世の境にいるもの、板子一枚下は地獄ともいう、このことから船名に丸を付けたという説がある。網野善彦氏。

このほか、「昔の船体は『たらい』のように丸かったから」「女性的なイメージでかわいい名前とした」「排泄を意味する古語の動詞『まる』に由来し、わざと醜悪な名前をつけることで魔物や厄災から逃れることを祈念したため」「丸い形を描くと、始点と終点が一致するので必ず元に戻る、即ち,必ず帰って来ることになるので縁起が良い」などがある。「丸」は日本船の名前の特徴として海外でも知られており、日本船はマル・シップ Maru-ship として知られる[2](日本の船主が外国に船体を貸し出し、外国船員を乗り組ませてチャーターする方式もマルシップと呼ばれる[4])。海外のフィクションにも「丸」の名を持つ船は登場する(たとえば『スタートレック』シリーズの「コバヤシマル」)。
軍艦の命名

一般に軍用艦艇は共通の設計から複数の船を建造しており、同一の設計からなる船をまとめて「級」(Class) や「型」(Type) と呼ぶ。級や型の名前はその中で最初に建造された船(ネームシップ、一番艦、Lead ship)の名前を取るのが慣例である。事情により建造が一隻だけの場合は個艦名が級名・型名と等しくなる。

国家の所有物である艦艇の命名については各国の特徴が強く、日本のように艦種毎に慣例が決まっている国もあれば、イギリスのように融通無碍に決めている国もある。一般的な傾向として大海軍を保有する国々の艦名は趣向を凝らしたユニークなものが多く、陸軍国の艦艇名はやや陳腐、もしくは簡便な物となる場合が多い[要出典]。

艦艇の場合、正式名称には艦名に頭語 (prefix) を付けることも多い。これはイオー・ジマのように自国語由来でない艦名をつけることも珍しくない国において艦籍が一見不明瞭になることを防ぐためとして解釈される[要出典]。アメリカ海軍では「USS」(United States Ship) であり、例えば「ロング・ビーチ」は「USS Long Beach」が正式名称である。同様にイギリス海軍などでは普通「HMS」(His または Her Majesty's Ship)が用いられる(His/Herは君主の性別に合わせる)。フランス海軍では「FS」(French Ship)、または「FNS」(French Navy Ship)、韓国海軍は「ROKS」(The Republic Of Korea Navy Ship) を艦名に付けた物がその艦の正式名称となる。一方でドイツ海軍や日本の旧海軍にはこのような慣習が無く艦名はそれ自体が艦の正式名称である。海上自衛隊では外国語名称に「JDS」(Japan Defense Ship) を付与してきたが、近年[いつ?]「JS」へと変更された。同様に中国人民解放軍海軍の艦艇も頭語を持たないが台湾の海軍には「ROCS」(Republic Of China Ship) の頭語がある。

以下各国の命名状況を解説する。記載順は五十音順による。
アメリカ艦船の命名慣例


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