腕時計
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シチズン プロマスター(針式腕時計) デジタル式の腕時計(カシオ 普及品) 革製バンドの腕時計(タイメックス ジラール・ペルゴがドイツ海軍将校用に製造した史上初の量産型腕時計 布製バンドの腕時計(第一次世界大戦期の軍用保護カバー付き) クロノグラフ((もともと機械的に実現した)針表示によるストップウォッチ機能を搭載。シチズン製) 横から見たところ、金具や二重のベルトが特徴 分解した腕時計

腕時計(うでどけい)は、ベルトによって手首に巻くことで携帯できる時計である。
目次

1 概説

2 歴史

2.1 略式年表

2.2 腕時計の誕生

2.3 初期の腕時計

2.4 自動巻腕時計

2.5 日本の腕時計

2.6 精度向上と電気動力化

2.7 クォーツ腕時計

2.8 クォーツショック

2.9 デジタル腕時計

2.10 機械式の復権と日本メーカーの凋落

2.11 新たな腕時計の模索

2.12 電波腕時計

2.13 衛星電波腕時計

2.14 時計付き携帯電話

2.15 試験会場への持ち込み禁止


3 防水腕時計

3.1 ねじ込み式竜頭

3.2 Oリング防水

3.3 ダイバーズウォッチ


4 宝飾腕時計

5 視覚障害者用時計

6 複雑腕時計

7 ディジタル化による付加機能

8 性差・着用方法

9 ブレスレットとベルト

9.1 ブレスレット

9.2 ベルト

9.2.1 天然素材

9.2.2 その他の素材


9.3 バックル

9.4 その他


10 脚注・出典

11 参考文献

12 関連項目

13 外部リンク

概説

ベルト(帯、バンド)に時計本体が結合・固定され、これを手首に巻いた状態で携帯でき、かつ視認できる小型の時計である。

英語では懐中時計英語: pocketwatch)も含んでウォッチ(英語: watch)、あるいは特に区別する場合はリストウォッチ(英語: wristwatch)と言う。日本語では「時計」で総称されているが、英語ではこれら以外の置時計や掛時計といった身につけない時計はクロック(英語: clock)であり、日本でも業界ではもっぱらこの英語における分類に準じて扱われている[1]

19世紀以降、携帯用の時計として一般的であった懐中時計は、時刻を読もうとするたびにわざわざポケットから取り出す(場合によってはさらに、風防ガラスを保護するための金属製の蓋を開ける)時間のかかる動作をしなければならなかったが、手首に巻いておけば、即座に時刻を読み取れるという利便性がある。また行動中に懐中時計を視認する場合、手のひらに持って視認する必要があり、時間確認の間は時計を持った手がふさがってしまうが、手首に巻いておけば視認の動作は一瞬であり、いつでも両手の手・指が全部使える。ただし、邪魔にならないような形で腕に時計を巻きつけるためには、時計を充分に小型化する必要があり、それは決して容易ではなかった。懐中時計に代わって本格的な普及が始まったのは20世紀に入ってからである。

当初は先行した懐中時計同様、ぜんまいばねを動力源とし、ヒゲゼンマイ・天符・ガンギ車・アンクルなどから成る脱進機を計時機構とする機械式時計であった。機械式腕時計は、懐中時計の生産で先行したスイスなどの国々が世界的な市場を占有し、1970年代までの主流であった。

これに対し、1960年代に腕時計として実用化された水晶発振計時のクォーツ式は、より高精度であり、また日本のメーカーの活動によって短期間で比較的安価に量産が可能となったことから、以降は圧倒的に多く普及することになった。21世紀初頭現在でも、大衆向けの実用腕時計の駆動方式はクォーツ式が一般的で主流である。ただし、旧来のぜんまい動力で動く機械式時計は、製造に手間がかかり製造コストが高く、結果としてわざわざ機械式を用いることは「希少性」を感じさせるので、現在では主として(実用性を主眼としない)「高級価格帯の製品」の機構として用いられている。なお、世界的には電池入手が容易でないなどの理由から機械式の腕時計が専ら用いられている地域も存在する。

最初は単に時刻を示す機能しかなかったが、その後さまざまな機能を付加させる試みが行われた。例えば、ストップウォッチ機能の付加(「クロノグラフ」)、月齢の満ち干を表示するもの、等々である。防水性を高める努力も行われ、ついには潜水用の腕時計も登場した(「ダイバーズウォッチ」)。

使う人により、どのような意図で腕時計を用いるかは異なる。時刻や時間を知るために用いるのが基本ではあるが、たとえば登山家・ダイバー・スポーツマンなどのためのモデルは、単なる時刻・時間の表示機能の他に高度な耐候性・耐久性・付加機能の付いた実用品である。他人に見てもらうためのファッション服飾)アイテム、一種の装身具として用いる人もいる。

時代が進むにつれ腕時計の大衆化と必需品化が進行し、20世紀末期には、先進国で職業を持つ人々の多くが腕時計をつけているような状況であった。近年では時計機能を内蔵した携帯電話スマートフォンが普及したことで、携帯できる時計の機能はそれで済ませ、腕時計を着用しない人が増え、販売数は減少傾向にある。
歴史
略式年表

1790年 - ジュネーブの時計商ジャケ・ドロー&ルショーのカタログに腕時計が記載される。どのような物かは不明[2]

19世紀初頭 - 小型の時計が取り付けられた装身具などが登場しはじめる。

1806年 - 現存する最古の腕時計(ジョセフィーヌの時計)が製作される。完成年は不明[3]

1810年 - ナポリの王妃がアブラアム=ルイ・ブレゲに腕に装着可能な時計を注文、2年後に完成。

1879年 - ジラール・ペルゴが軍用品として腕時計を製作。

1900年 - オメガが世界初の一般向け腕時計を発表[4]

1902年 - ベルヌーイ法による人造ルビー製造が実用化。それまで天然宝石(でも品位の低い屑石)の加工に頼っていた懐中時計・腕時計の軸受材が品質の安定した人造宝石に移行、コスト低減と品質向上の効果を得る。

1906年 - カルティエの『サントス』1号完成。1911年、男性用に販売され人気となる[5]

1913年 - 服部時計店(現セイコーホールディングス)が日本初の純国産腕時計『ローレル』を発売[6]


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