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「緑」のその他の用法については「みどり」をご覧ください。

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みどり 
16進表記#008000
RGB(0, 128, 0)
CMYK(50, 0, 50, 0)
HSV(120°, 50%, 100%)
マンセル値2.5G 6.5/10
表示されている色は一例です
緑色の葉 苔むした石段

緑(みどり、香jは、寒色の一つ。植物のようなで、黄色青緑中間色光の三原色の一つは緑であり、1931年国際照明委員会は546.1nm波長を緑 (G) と規定した。500-570nmの波長の色相はおよそ緑である。色材においては例えば、シアンイエローを混合して作ることができる。緑色(リョクショク、みどりいろ)は同義語

緑は(緑色の、特に新緑のころの)、新・若葉、植物一般、転じて、森林自然などを指す語としても用いられる。
目次

1 緑という色名

1.1 語源


2 光源色としての緑

3 JIS規格としての緑

4 緑の色料

4.1 緑色無機顔料

4.1.1 緑土

4.1.2 銅系緑色顔料

4.1.3 コバルト系緑色顔料

4.1.4 クロム系緑色顔料


4.2 緑色有機顔料

4.2.1 フタロシアニン

4.2.2 ペリレン


4.3 緑色染料および緑色レーキ顔料

4.3.1 アントラキノン

4.3.2 フラボン

4.3.3 アゾメチン


4.4 複合による緑色


5 緑に関する事項

5.1 緑をさす「青」

5.2 手術用敷布が緑である理由


6 近似色

7 脚注

8 参考文献

9 関連項目

緑という色名

グリーン
green 
16進表記#00B16B
RGB(0, 177, 107)
CMYK(82, 0, 80, 0)
HSV(156°, 100%, 69%)
マンセル値2.5G 5.5/10
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翠 (みどり) 
16進表記#00793D

カワセミの羽根

緑に相当する色はかなり広範に及ぶ色の総称であるが、それぞれの色には多く「柳色」や「モスグリーン」などの固有の色名が付いている。より黄色に近い色は黄緑として、より青に近い色は青緑として総称されることも多い。英語のグリーン(green)をはじめ欧米人が感じる対応する色名は、日本人にとっての緑よりも明るく鮮やかな色である傾向がある。緑はまた漢字で碧や翠とも表記されるが、この場合やや青みの強い色を表すことが多く、比較的藍緑色に近い色合いである。翠は本来、カワセミの羽根の色をさす名前である。詩的な、あるいは文語的な表現として、海の深く青い色や、艶やかな黒髪の色を表すのに、「緑」を使うことがある。
語源

「みどり」という語が登場するのは平安時代になってからであるが、これは本来「瑞々しさ」を表す意味[1]であったらしい。それが転じて新芽の色を示すようになったといわれる。英語のグリーンも「」(grass)や「育つ」(grow)と語源を同じくするといわれ、いずれにしても新鮮さのイメージを喚起する色である。

光源色としての緑

green (webcolor)
 16進表記#008000

lime (webcolor)
 16進表記#00FF00
光の三原色。中心(或は上)の円が緑(グリーン)

緑(green)は光の三原色のひとつである。ウェブブラウザ等でgreenと名前で指定もできるが、その色はRGBで#008000であり純色ではない。純色(原色)の緑の名前はlimeで、そちらであれば#00FF00となる。具体的には「明るい緑」に近い色として感じられる色が表示される。

緑の光源は、色合いとしては日常的に目にする緑色よりも明るく鮮やかに感じられる。



JIS規格としての緑

緑(JIS慣用色名
 マンセル値2.5G 6.5/10

グリーン(JIS慣用色名
 マンセル値2.5G 5.5/10

JISの規格では緑およびグリーンがそれぞれ定義されている。この両者の色は微妙に異なる色として定義されている。



緑の色料

天然に大量に存在する緑色は葉緑素で、化学的にはポルフィリン構造(ポルフィリン環)と呼ばれる特殊な有機構造を持つ分子の中心に金属元素(マグネシウム)を配位している。よく似た構造の鮮明な緑色顔料としてはフタロシアニングリーンがある。着色材料用途のポルフィリン系以外のピロール系化合物としては、ジケトピロロピロールがあり、橙から赤にかけての重要な顔料である。

古くから顔料として使われたのは孔雀石の粉末で、銅の錆(緑青)と同じく、塩基性炭酸銅を主成分とする。無機顔料では有害性の低いビリジアン酸化クロム酸化クロム緑)がよく使われる。ピーコックと呼ばれるセラミック顔料も緑色無機顔料である。
緑色無機顔料
緑土

緑土は海緑石と灰緑石からなる。これら鉱物は水酸化鉄水酸化マグネシウム、硅酸アルミニウム、カリウムなどからなる。硅酸錯塩と同様緑土の組成は様々である。色合いは鈍い黄緑色から淡緑灰色のものまで様々ある。このように発色する原因は2価の鉄(第一鉄)にあるが、大半の鉄は3価の鉄(第二鉄)として存在している。緑土は透明性が高く、着色力は強くない。イタリアの画家が好んでテンペラにおいて下層に用いた。太古よりヨーロッパで使用されて来た顔料で、比較的広範囲において産出するが、良質の顔料用途になるものの産地は限られる。
銅系緑色顔料
岩緑青 Mountain Green
岩緑青・マウンテン グリーンは、マラカイト(Malachite)つまり天然の塩基性炭酸銅で組成式はCu2(CO3)(OH)2、世界中に産する
孔雀石の粉末である。最も古くから知られた鮮明な緑色顔料であると考えられている。今日では使用頻度は高くないが、日本画では未だ重要な位置にある。岩緑青の古名は青丹(物理的に青色と丹色の物質を混合すると緑青色になるが、そういう意味ではない)。
ベルデグリ Verdigris
ベルデグリは二塩基性酢酸銅である。酢酸臭を伴う緑青色の粉末である。中心製造地はかつてモンペリエ周辺にあった。銅系顔料の内では反応性が高く、水に一部溶解し、酸には溶解する。差熱すると分解してCuO酸化銅が残る。硫黄を含む顔料と反応すると黒変する。ヴァトーは硫黄系顔料であるウルトラマリンと混合して用いたようであるが、色合いを鮮明なまま残しているというように、この理屈に反する事例も知られている。D.V.トンプソンイタリア初期風景画において愛用された顔料であるが黒変した事例が数多いとしている。ファンエイクグリーン (Van Eyck Green) と強い関係がある。場合によっては炭酸銅黄銅青銅から出来る青若しくは緑の錆を指す。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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