紫明抄
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『紫明抄』(しめいしょう)とは、鎌倉時代に作られた河内方による『源氏物語』の注釈書である。


目次

1 概要

2 内容

3 本文

3.1 写本

3.2 翻刻本


4 参考文献

5 関連項目

6 脚注


概要

源光行の子、源親行の弟、素寂により著されたもので、1294年以前の成立と見られる。全10巻のものと全5巻のものがある。

現存する鎌倉時代の『源氏物語』の注釈書として最大のものであり、河内方による『源氏物語』の注釈書としても最も大規模な注釈書である『水原抄』が現存しないため、現存する河内方による『源氏物語』の注釈書としても量的にまとまったものであるが、著者の素寂は源光行の子ではあるものの、本流といえる源親行の弟という傍流にあたる人物であり、本流にあたる親行の弟である源義行やその子行阿としばしば激しく対立しており、それが本書にも反映しており、本流にあたる河内方の説を激しく批判している場合もあることには注意を必要とする。
内容

河内本系の本文を引き、先行する注釈書である『源氏釈』『奥入』を取り入れながら、引歌や故事出典を指摘し、また『文選』、『白氏文集』、『万葉集』、『日本書紀』など和漢のさまざまな文献を典拠として示している。
本文
写本

主な写本として以下のようなものがある[1]

京都大学本系統(初稿本系統)

京都大学文学部本

京都大学図書館本(若紫から花散里玉鬘から竹河までが欠けている)

慶應義塾図書館本(紅葉賀以下が欠けている)

内閣文庫蔵一冊本(紅葉賀以下が欠けている)

鶴見大学図書館本(若紫の一部のみが残存している)


内閣文庫本系統(再稿本系統・すべて若紫から花散里が欠けている)

内閣文庫蔵十冊本

龍門文庫本

神宮文庫

東大図書館本

島原松平文庫本


その他(どのように分類するか議論がある。)

内閣文庫蔵三冊本


翻刻本

山本利達校訂
玉上琢弥編『源氏物語評釈資料編 紫明抄・河海抄』角川書店1968年(昭和43年)6月。京都大学文学部国文学研究室所蔵本を翻刻したもの

参考文献

「紫明抄」伊井春樹編『源氏物語 注釈書・享受史事典』東京堂出版、
2001年(平成13年)9月15日、pp. 393-395。 ISBN 4-490-10591-6

関連項目

異本紫明抄

脚注^ 田坂憲二「二種類の『紫明抄』」代表者(豊島秀範)國學院大學『源氏物語の研究支援体制の組織化と本文関係資料の再検討及び新提言のための共同研究』第3号、2010年(平成22年)3月、p. 125-138 。










源氏物語
人物

光源氏と親兄弟光源氏 ? 桐壺帝 ? 桐壺更衣 ? 朱雀帝 ? 蛍兵部卿宮 ? 八の宮
女君藤壺中宮 ? 葵の上 ? 紫の上 ? 明石の御方 ? 花散里 ? 女三宮 ? 空蝉 ? 軒端荻 ? 夕顔 ? 末摘花 ? 源典侍 ? 朧月夜 ? 朝顔の姫君 ? 六条御息所 ? 筑紫の五節
子女冷泉帝 ? 夕霧 ? 明石中宮 ?
左大臣家頭中将 ? 左大臣 ? 大宮 ? 右大臣の四の君 ? 柏木 ? 紅梅 ? 弘徽殿女御 ? 雲居の雁 ? 玉鬘 ? 近江の君 ? (宮の御方
その他先帝 ? 前坊 ? 右大臣 ? 兵部卿宮 ? 式部卿宮の北の方 ? 藤式部丞 ? 藤原惟光 ? 藤典侍 ? 源良清 ? 宣旨の娘 ? 秋好中宮 ? 王命婦 ? 北山の尼君 ? 明石入道 ? 明石尼君 ? 大夫監 ? 髭黒 ? 髭黒の北の方 ? 真木柱 ? 落葉の宮 ? 一条御息所 ? 小侍従 ? 巣守三位
宇治十帖 ? 匂宮 ? 宇治の大君 ? 宇治の中君 ? 浮舟 ? 弁の尼 ? 春宮・今上帝 ? 女二宮 ? 六の君 ? 中将の君(浮舟の母) ? 常陸介 ? 左近の少将 ? 横川の僧都 ? 小野の妹尼

巻(帖)

総論源氏物語#巻について ? 各帖のあらすじ ? 巻序 ? 目録 ? 本の巻/並びの巻 ? 玉鬘系/紫上系 ? 60巻説
第一部
01桐壺 ? (帚木三帖02帚木 ? 03空蝉 ? 04夕顔 ? 05若紫 ? 06末摘花 ? 07紅葉賀 ? 08花宴 ? 09葵 ? 10賢木 ? 11花散里 ? 12須磨 ? 13明石 ? 14澪標 ? 15蓬生 ? 16関屋 ? 17絵合 ? 18松風 ? 19薄雲 ? 20朝顔 ? 21少女 ? (玉鬘十帖22玉鬘 ? 23初音 ? 24胡蝶 ? 25蛍 ? 26常夏 ? 27篝火 ? 28野分 ? 29行幸 ? 30藤袴 ? 31真木柱 ? 32梅枝 ? 33藤裏葉


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