竜王戦
[Wikipedia|▼Menu]

竜王戦
棋戦の分類タイトル戦
旧イベント名
九段戦・十段戦(前身)
開催概要
開催時期予選:12月 - 翌年9月
タイトル戦:10月 - 12月
初回開催1988年度(第1期)
持ち時間残留決定戦:3時間
予選:5時間
タイトル戦:8時間(2日制)
番勝負七番勝負
優勝賞金4,320万円[1]
主催読売新聞社
公式サイト竜王戦:日本将棋連盟
記録
前期竜王羽生善治(第30期)
永世資格者渡辺明(永世竜王資格)
羽生善治(永世竜王資格)
最多優勝渡辺明(11期)
最長連覇渡辺明(9連覇)

竜王戦(りゅうおうせん)は、読売新聞社主催の将棋棋戦で、タイトル戦(竜王戦・名人戦叡王戦王位戦王座戦棋王戦王将戦棋聖戦)のひとつ。第1期は1987年であるが、前身の十段戦、さらにその前身の九段戦(第1期は1950年)から数えると、タイトル戦の中で名人戦(第1期は1935 - 1937年)に次いで2番目に長い歴史を有している。七番勝負の勝者は竜王のタイトル称号を得る。

竜王位は名人位とともに、プロ将棋界の頂点とされている。
目次

1 概要

1.1 沿革

1.2 棋戦名

1.3 開催方式

1.4 「前竜王」の称号

1.5 「永世竜王」の称号

1.6 竜王と名人


2 方式

2.1 ランキング戦

2.2 本戦

2.3 竜王戦七番勝負


3 竜王戦の規定による昇段

4 歴代七番勝負および本戦出場者

5 エピソード

6 記録

7 通算成績

8 テレビ放送

9 第1期竜王戦

10 関連項目

11 脚注

11.1 注釈

11.2 出典


12 外部リンク

概要
沿革

読売新聞社が主催していた「十段戦」が発展的に解消され、1988年に発足した。「十段戦 (将棋)#沿革」を参照
棋戦名

「竜王戦」という棋戦名は、竜は古来中国で皇帝の権威の象徴として神格化されていた最強者のシンボルであること、将棋の駒の「竜王」(「飛車」の成り駒)は将棋で最強の駒であることの2点を理由として命名された。

田丸昇[2]。によると、新棋戦名候補として、他に「棋神戦」「最高峰戦」「巨人戦」「巨星戦」「棋宝戦」「達人戦」「将棋所」などがあったという。しかし、「棋神戦」は宗教絡みの問題が心配、「巨人」は同じく読売新聞傘下のプロ野球読売ジャイアンツ(通称巨人)と紛らわしいなどそれぞれに問題があった。当時読売新聞社で竜王戦の創設に携わった観戦記者の山田史生[3]によると、「竜王戦」という候補に対しても、読売ジャイアンツのライバルであったプロ野球中日ドラゴンズを連想するからよくないという意見があったという。また、竜王は最も強い駒ではあるが、最も価値の高い駒は取られたら負けとなる王将であるから、王将戦の上に竜王戦を設けるのは「ヘボ将棋 王より飛車を 可愛がり」という著名な格言(川柳)の教えに反するとの指摘もある。最終的には、候補を一つずつ消していき、最後まで残った「竜王戦」が棋戦名に決まった。

山田史生によれば、「竜王戦」と「龍王戦」のどちらを正式な棋戦名とするかでも議論となった。一般的な将棋の駒には「龍王」と記されているが、読売新聞社では常用漢字外の「龍」を原則使用しないとしていたためである。元々、竜と龍は異字体であるが、竜は龍の略字であり新字であると同時に古字でもあるという関係にある。そこで、略字扱いされていた竜こそが正統な字であるという理屈によって「竜王戦」を正式な棋戦名とした。これ以降、日本将棋連盟は、駒の正式な名前は「竜王」であり、実在の駒に「龍王」と記されているのは書体の都合であるという立場をとっている。
開催方式

竜王就位式で渡される竜王杯は秩父宮雍仁親王寄贈で、九段戦、十段戦から引き継ぎ使用されている。

竜王戦となってからタイトル戦の中で最も高い賞金を誇るようになり、第30期の優勝賞金は4320万円、準優勝賞金は1620万円であり、挑戦者決定三番勝負の対局料は460万円である[4]。なお、賞金や対局料は何度も変更されている[注 1][5][6]。第31期(2018年)より野村ホールディングスが特別協賛に加わったほか[7]明治も「明治ヨーグルトR-1」名義で協賛している[8]

1組から6組に分かれたトーナメント(竜王ランキング戦[注 2])、本戦トーナメント、および、竜王戦七番勝負からなる。毎年11月頃から竜王ランキング戦が始まり、翌年夏に本戦トーナメントが行われて8-9月頃に挑戦者が決まり、竜王戦七番勝負は10月から12月頃にかけて行われる。

html5将棋盤[9]を使用したシリーズは叡王戦に続いて二例目だが、公式はflash将棋盤である。
「前竜王」の称号

前期竜王戦の勝者の棋士が今期竜王戦に敗れると前竜王となり、他にタイトルを持っていない場合に、次期竜王戦終了まではタイトルに準ずる称号として「前竜王」と名乗る資格が与えられる。(「前名人」と同様の位置づけである。なお「前竜王」の称号は、本人の意向により辞退することができる。)
「永世竜王」の称号

永世称号である永世竜王は、竜王位を連続5期もしくは通算7期以上保持した棋士に与えられる。2017年12月現在、永世竜王の資格を持つ棋士は渡辺明羽生善治の2名。
竜王と名人

竜王と名人は、他のタイトルとは別格の扱いを受ける。「棋戦 (将棋)#竜王と名人」を参照
方式

独自のランキング戦と本戦によって挑戦者(本戦優勝者)を決定し、竜王と挑戦者は七番勝負を行う。組が上位であるほど、また、1組、2組では組の中での成績順位が上位であるほど、竜王在位者への挑戦権を得やすいシステムとなっている。

なお、2005年に制度が見直され、第18期(2005年)以前と第19期(2006年)以後で異なる部分がある。また、第1期竜王戦については後述する。
ランキング戦

竜王戦の予選は、1組から6組までに分かれたトーナメント戦で始まり、これを「竜王ランキング戦」と呼ぶ。1組の上位5名、2組の上位2名、3組から6組までの優勝者各1名の合計11名が本戦に出場する。

第18期までの本戦出場は、1組から4名、3組から2名であったが、第19期から、1組から5名、3組から1名に変更された。同時に、各組の昇級枠・降級枠の人数も変更された(例:1組からの降級者と2組からの昇級枠は各々3名であった)。

現役棋士が在籍する組の一覧は、将棋棋士の在籍クラス を参照。

クラス定員本戦出場
(決勝トーナメント)昇級降級賞金(万円)備考
第30期以降[10]第24期?
第29期[11](参考)
第23期まで[4]
1組16名5名
(優勝者、準優勝者、
3位、4位、5位)?4名
(5位決定戦1回戦 敗退者)優勝460
準優勝115優勝450
準優勝110優勝360
準優勝90
2組16名2名
(優勝者、準優勝者)4名
(決勝進出者 2名、
および3位 2名)4名
(昇級者決定戦1回戦 敗退者)優勝360
準優勝93優勝350
準優勝90優勝280
準優勝70
3組16名1名
(優勝者)4名
(同上)4名
(同上)優勝260
準優勝62優勝250
準優勝60優勝200
準優勝50
4組32名1名
(優勝者)4名
(同上)4名
(残留決定戦 敗者)優勝205
準優勝52優勝200
準優勝50優勝160
準優勝40
5組32名1名
(優勝者)4名
(同上)4名
(同上)優勝155
準優勝41優勝150
準優勝40優勝120
準優勝30
6組残り全員1名
(優勝者)4名
(同上)?優勝93
準優勝20優勝90
準優勝20優勝70
準優勝17女流枠4名[注 3]
アマチュア枠5名
奨励会員枠1名

各組において、準決勝までに敗れた棋士は、敗者復活の昇級者決定戦(1組は本戦出場者決定戦)に回り、その中で3位の昇級者(1組は本戦出場する3位-5位)や降級者が決まる。

昇級は1つ上の組に上がり、降級は1つ下の組に下がるのが原則である。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:98 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:FIRTREE