立ち小便
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排尿(はいにょう)あるいは放尿(ほうにょう)とは、体外に尿を放出する行為である。自分の意に反して尿を漏らしてしまう行為は、失禁(しっきん)と呼ばれる。

本項ではヒトの排尿を主題として説明している。


目次

1 しくみ

2 排尿体勢による分類

2.1 立ち小便

2.2 座り小便・しゃがみ小便

2.3 中腰小便

2.4 やり手水


3 排尿場所による分類

3.1 トイレ(ポータブルトイレ含む)

3.2 野原などトイレがない場所

3.2.1 社会的な面から見た野外排尿



4 排尿による騒動

5 注釈

6 参考文献

7 関連項目


しくみ

排尿を理解するには、泌尿器系の全体像を確認しておく必要がある。泌尿器系は尿を生成する腎臓、少量を貯蔵する腎盤、輸送する尿管、大量に貯蔵する膀胱、排尿時にのみ用いられる尿道からなる。膀胱と尿道以外は左右に合計2組備わっている。

腎臓では血漿をろ過することにより、1日あたり1 - 2Lの尿を途切れることなく生成している。尿は、腎胚に集まり、腎盤に至る。腎盤は、枝分かれした組織であり、根元に相当する部分が伸張することで尿を貯めることができる。一定量の尿が溜まると急速な収縮が起こり、尿管に排出される。尿管は20cmから30cmの中空の管である。尿管から膀胱へ尿が移動する原因のうち、尿圧と重力は主なものではない。尿管は3層構造からなり、中間層の平滑筋が毎分2 - 4回の蠕動運動を起こすためだ。したがって、膀胱には1分間に2 - 4回、尿が送られてくることになる。

平均的な男性の場合、膀胱に300ml程度の尿が蓄えられると、尿意を感じる。これは膀胱内に位置する伸展受容器(感覚器)の働きによるものだ。500mlに達すると、脊髄下部に由来する脊髄反射が起こる。副交感性の骨盤神経を経由し、膀胱の収縮と不随筋である内尿道括約筋の弛緩が起こる。しかしながら、内尿道括約筋よりも遠位方(下流)に位置する外尿道括約筋は随意筋であるため、意識的に1L程度まで蓄えることもできる。

大脳皮質感覚野では伸展受容器からの信号を受け取り、脳幹に位置する排尿中枢と協力して排尿を制御している。排尿中枢が興奮することにより、不随意運動と随意運動が協調し排尿にいたる。

排尿を制御できず意図しないときに尿を漏らしてしまうことを失禁と呼ぶ。概ね2歳に成長するまでは、外尿道括約筋への神経経路が未完成であるため、排尿反射によりそのまま排尿に至る。

なお、尿管は膀胱壁を斜めに貫き、膀胱の頂上部ではなく横断面よりも下に開口している。このため、尿がたまった場合、さらに排尿中に膀胱の圧力が上昇しても、腎臓には尿が逆流しない。

尿は電気伝導体であり、電流の流れている物体付近での排尿は危険である。海外では街灯の電力ケーブルに向かって立ち小便をした男性が感電し、死亡した例もある[1]
排尿体勢による分類「トイレットトレーニング」も参照
立ち小便浜松町駅ホームの像(放尿状態)

立ち小便(たちしょうべん)あるいは立ちション(たちション)とは、立って小便をすること。また狭義では便所以外の場所で放尿することを指す。後者の意味で使われる方が多い。

立ち小便の利点は、少ない動作による時間の節約や脚の負担の軽減が挙げられる。便器の設置面積も狭くて済む。欠点は、小便が便器の周囲に飛び散ること。

男性の一般的な排尿姿勢で、陰茎を引っ張りだして、両手で持ちながら小便を放出する。ズボンを履いたまま、小便をすることもできる。

女性の場合は男性とは違い、立って排尿することには抵抗があり、尿の向きをコントロールすることができないうえに飛び散りやすく、尿が足にも伝ってくるため衛生的ではないため、あまり一般的な方法ではない。現代の日本では普段から立って排尿する習慣は存在しないが、海外では補助具を用いることで女性でも簡単に立ち小便をすることが可能になる製品が開発されており[2]、中国では補助具を使用して立ち小便をする女性のために小便器を設置しているところもある[3]ヘロドトスは著書『歴史 (ヘロドトス)』の中で『エジプト人女性は立って小便をする』と記している[4]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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