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神道(しんとう)は、日本宗教。山や川などの自然自然現象、また神話に残る祖霊たる神、怨念を残して死んだ者などを敬い、それらに八百万の神を見いだす多神教。自然と神とは一体的に認識され、神と人間とを取り結ぶ具体的作法が祭祀であり、その祭祀を行う場所が神社であり、聖域とされた[1]


目次

1 概要

2 分類

3 由来と教義

4 神道における「神」

5 神道の研究

6 戦前の教科書の神と神代

7 現代の神道

8 皇室と神道

9 歴史

9.1 神話

9.2 古代

9.3 奈良時代

9.4 平安時代

9.5 中世

9.6 近世

9.7 近代


10 参拝の方法

10.1 簡易な参拝

10.2 注意事項


11 神道諸派

12 脚注

13 参考文献

14 関連項目

15 外部リンク


概要国産みを描いた『天瓊を以て滄海を探るの図』(小林永濯画、ボストン美術館所蔵)

神道は古代日本に起源を辿ることができるとされる宗教である。宗教名の多くは日本語では何教と呼称するが、宗教名は神教ではなく「神道」である。伝統的な民俗信仰自然信仰を基盤に、豪族層による中央や地方の政治体制と関連しながら徐々に成立した[2][3]。また、日本国家の形成に影響を与えたとされている宗教である[4]

神道には確定した教祖、創始者がおらず[5]キリスト教聖書イスラム教コーランにあたるような公式に定められた「正典」も存在しないとされるが[6]、『古事記』、『日本書紀』、『古語拾遺』、『宣命』といった「神典」と称される古典群が神道の聖典とされている[7]森羅万象が宿ると考え、天津神・国津神祖霊をまつり、祭祀を重視する。浄明正直(浄く明るく正しく直く)を徳目とする[8]。他宗教と比べて現世主義的といった特徴がみられる。神道とは森羅万象を神々の体現として享受する「惟神の道(かんながらのみち、神と共にあるの意)」であるといわれる[9]。教えや内実は神社と祭りの中に伝えられている。『五箇条の御誓文』や、よく知られている童歌〔わらべうた〕『通りゃんせ』など、日本社会の広範囲に渡って神道の影響が見受けられる。

神道は奈良時代以降の長い間、仏教信仰と混淆し一つの宗教体系として再構成されてきた(神仏習合)。一方で伊勢神宮のように早くから神仏分離して神事のみを行ってきた神社もある。明治時代には天皇を中心とした国民統合をはかるため、全ての神社で神仏分離が行われた。

神道と仏教の違いについては、神道は地縁血縁などで結ばれた共同体部族など)を守ることを目的に信仰されてきたのに対し、仏教はおもに人々の安心立命や救済国家鎮護を求める目的で信仰されてきたという点で大きく相違する[2]

神道は日本国内で約85,000の神社が登録され約1億600万人の支持者がいると『宗教年鑑』(文化庁)には記載があるが、支持者は神社側の自己申告に基づく数字であり、地域住民をすべて氏子とみなす例、初詣の参拝者も信徒数に含める例、御守りや御札等の呪具の売上数や頒布数から算出した想定信徒数を計算に入れる例があるためである。このため、日本人の7割程度が無信仰を自称するという多くの調査結果とは矛盾する[10]
分類

神道は、
皇室神道(=
宮中祭祀
皇居内の宮中三殿を中心とする皇室の神道である[11]
神社神道
神社を中心に、氏子・崇敬者などによる組織によっておこなわれる祭祀儀礼をその中心とする信仰形態である[12]
民俗神道
民間神道ともいう。民間でおこなわれてきた信仰行事をいう。道祖神田の神山の神竈神など。修験道密教仏教、あるいは道教の思想と習合している場合も多い。いざなぎ流なども入る。
教派神道(神道十三派)
教祖・開祖の宗教的体験にもとづく。創唱宗教的色彩が濃い。
古神道(≒原始神道)
江戸時代の国学によって、儒教や仏教からの影響を受ける前の神道が仮構され、復古神道古道・皇学・本教などと称された。明治時代以降に古神道だけを取り出し新たな宗派として設立されたものも古神道と称している場合がある。近代以降の学問で研究されて国学色を排除してからは、純神道・原始神道ともいう。
国家神道
特に近代(明治維新より第二次世界大戦終結まで)において国家の支援のもとにおこなわれた神道を指す名称である[13][14]
橘家神道(きつけしんとう)
橘諸兄子孫である玉木正英江戸時代家伝宗教から興した神道。口伝や秘伝が多く「鳴弦」「蟇目」「守符」「軍陣」などの秘儀を行ったとされる。その一方、吉田神道陰陽道の影響も受けていると言われる。橘家神道はほぼ消滅したとされるが、その修法思想などが民間信仰に残っていると言われる[15]
雲伝神道(うんでんしんとう)
慈雲が説いた神道。慈雲は真言宗僧だが、仏教色を感じさせず、古事記日本書紀を中心にした復古神道的思想で、日本世界の要とし「真心」を重要視した神道を興した。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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