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「石」のその他の用法については「石 (曖昧さ回避)」をご覧ください。

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石(いし、stone)は、より小さく、(sand)よりも大きい、鉱物質のかたまり[1]
目次

1 概説

2 性質

3 自然界での位置付け

4 神話・信仰と石

5 用途

5.1 建材

5.2 時計の軸受け

5.3 武器・兵器としての石

5.4 スポーツ

5.5 碁石

5.6 食


6 半導体や集積回路

7 脚注

8 関連項目

概説 つやのある石。たまいし(玉石)。

広辞苑の説明の1番目のものから解説すると、石というのは、より小さく、(sand)よりも大きい、鉱物質のかたまりのことである[1]。何らかの原因でが割れていくらか小さくなったものである。特に小さな石は小石(英語ではpebble)と呼ばれる。(なお、石より小さいが砂よりも大きいのは砂利(gravel)などと呼ばれる。)

広辞苑では2番目に、材質・材料としての石(=石材)を挙げている[1]

3番目には、宝石や特定の鉱物加工品を挙げており、具体的には次のものを挙げている[1]

時計の軸受け用の宝石[1] →下の「#時計の軸受け」で詳説

ライターの発火用の合金[1]

碁石[1]

[1]

墓石[1]

山などでは自然と石が転げ落ちることが起きている。これを落石(らくせき)と言う。



医療において、「石ができた」と言うと結石のことを指しており、より具体的には胆石膀胱結石などである。

俗に、トランジスタ集積回路(IC)のことを「石」と呼ぶ。→#半導体や集積回路


性質

概して言えば、より硬いものが多い(傾向がある)。別の言い方をすると硬度(の値)は木よりも高い。
自然界での位置付け

18世紀では、生命と物質の概念の区分けは現代人と異なっていて、鉱物も自然界の一連の生命の階梯の一番下に位置づけられていた[2]。たとえば、18世紀の博物学における分類体系においては大抵、「動物界」「植物界」「鉱物界」が並置されていたのである[2]。分類学の父とされるリンネの著書『自然の体系』(1735年)はその典型で、冒頭で次のように定義してみせた。「自然物は鉱物界、植物界、動物界の三界に区分される。鉱物は成長する。植物は成長し、生きる。動物は成長し、生き、感覚を持つ」[2]

19世紀初頭にラマルクがそれとは異なった線引きを主張したことで、人々の概念の区分けに変化が生じた[2]。ラマルクの1809年の書『動物哲学』においては、「動植物と鉱物の間には越えられない断絶がある」と強調し、彼独自の線引きの学問「biology(生物学)」を提案し、やがてそれが人々に受け入れられ定着したことで、概念枠が徐々に変化したのである。

なお君が代の中にも、「さざれいしのいわおとなりて」(さざれ石が大きな岩となって)と石が成長する様が描かれている。
神話・信仰と石

メデューサ神話では、人が恐怖で石になる。

古代から何らかの境界を表すものとして石がおかれることがあった。(イギリスストーンヘンジストーンサークルなどがその例として挙げられる)

石は古く人間の一生(人生)というタイムスケールの中では、意図的に壊そうとでもしない限り、大きな変化の起こらない、より長い時間を存在する(ともすれば永久不変の)存在だと考えられてきた。このため石は永遠性の象徴として崇められ、民俗学上ではこういった思想が世代を超えて受け継がれる原始宗教と結びついていったとも考えられている。

不老不死に憧れを抱いた者の中に鉱物を永久不変の元として捉え、それら鉱物から「不老不死のエッセンス」を抽出すればいわゆる「不老不死の薬」が作れると考えた者もいた。こういった者の中には不老不死の妙薬として、鉱物から抽出される水銀を服用して中毒死した者も記録に残されており、また錬金術において不老不死研究の過程でも、少なからず鉱物に永遠性の象徴を求めていったケースが見られる(→水銀)。

日本の神社には、通常の神とは別に石が祀られていることも多い。また、日本には夜泣き石の伝説がある。陰陽石といわれる男女を表す石もあり、殺生石は「妖怪の祟り」をもたらすとされる。

宝石には伝説がつきまとうことがある。特にホープダイヤモンドのそれは有名である。
用途
建材「建材」および「石材」も参照



石を積んだものを「石積み」と言い、特に「壁」状にしたもの「垣」にしたものを「石垣」と言う。

安養院庭園の石組

ヨーロッパの建物の多くは石によって出来ている。この写真はフランス、パリのノートルダム大聖堂。石を加工し建物を作る職人を石工という。


時計の軸受け 腕時計の中の石(ルビー)

機械式時計の歯車の軸受けに、摩耗に強い石(宝石)が使われる。耐摩耗性に優れ硬度が高い結晶から削り出した軸受けを使う。より具体的にはルビーサファイアなどから削り出す。軸受けに宝石を使っている数が多いほど、概して耐久性と長期的な精度が良くなるので、機械式時計の性能を表すのに「n 石」と表現する場合がある(nは自然数)。たとえば「17石時計」や「21石時計」などと呼んでおり、時計の盤面に「17 jewels」などと表記されている。この数が、長期間の使用でも精度が変化しにくいことを表す目安となっている。手巻き腕時計では17石、自動巻腕時計では21石を使っていれば十分な性能を発揮する[3]。なおアナログ式クオーツ時計においては可動部が少ないため、石の数は機械式時計に比べて少ない (安価なものに関してはないものも多い)。
武器・兵器としての石

石は投げつけることで相手を傷つけたり殺したりすることができる。古代から狩猟に使われたり、戦闘武器兵器として使われた。

石はありふれていたので、人は戦う時、とりあえず手近にある石を手にとる、ということをしてきた歴史があるのである。日本では手で投石する戦闘行為を「印地」(いんじ)といい、熟練者を「印地打ち」と称した。戦国時代には石合戦などの行事が行われていた、石つぶて隊とも。

やがて何らかの機構を使って手で投げるよりも遠くへ飛ばそうとするようになり、多くの国で投石器カタパルトバリスタ石弓(石も跳ばせる様にした物)などが開発され、投石専門の投石兵が組織された。


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