皇居
[Wikipedia|▼Menu]
皇居の正門石橋
(この奥に正門鉄橋(通称二重橋が架かる) 皇居外苑(皇居前広場)と新宮殿

皇居(こうきょ)は、天皇の平常時における宮殿・住居である。現在は東京都千代田区にある。「皇居」の呼称が広く用いられるようになったのは現在の皇居からである。
目次

1 概要

2 現在の皇居

2.1 皇居内の施設

2.1.1 宮殿

2.1.2 その他の施設


2.2 その他

2.3 皇居の自然環境

2.4 内濠・外濠

2.5 現皇居の歴史


3 皇居・宮の歴史

3.1 飛鳥の宮

3.2 平安時代から江戸時代

3.3 明治時代以後


4 歴代の皇居

5 脚注

6 参考文献

7 関連項目

8 外部リンク

概要

現在は、第二次世界大戦後に宮城(きゅうじょう)の名称が廃止された東京江戸城跡一帯を指して皇居と呼んでいる。公式の英語表記は「The Imperial Palace」。天皇の住居である「御所」、各種公的行事や政務の場である「宮殿」、宮内庁庁舎などがある。詳細は「#明治時代以後」を参照

江戸時代以前には京都にあり、御所[1]、禁裏、内裏などと呼ばれていた里内裏(後述の「皇居・宮の歴史」参照)であった。明治維新後の東京行幸の後に留守となり、明治天皇の指示で保存されて現在に至り、京都御所と称されている(英名は「Kyoto Imperial Palace」)。行幸後に首都機能が東京に移った際、明確な遷都の法令が発せられなかったので、京都御所を現在も皇居とみなす向きもある。しかし明治以降、京都御所に近代的居住機能が付加されることはなく、平安時代の様式を伝える最高格式の紫宸殿(正殿)や日常生活の場である常御殿などが保存されている文化財となっている。長岡京など京都以前の御所は、遺構・遺跡や伝承地が残るのみである。

皇居の呼び名は、史料や古典文学に登場するものの現在では使われない表現を含めると様々ある。内裏(だいり)、御所、大内(おおうち)、大内山、九重(ここのえ)、宮中(きゅうちゅう)、禁中(きんちゅう)、禁裏(きんり)、百敷(ももしき)、紫の庭(むらさきのにわ)、皇宮(こうぐう)、皇城(こうじょう)、宮城、大宮、雲の上、雲居など非常に多い。
現在の皇居

東京の皇居近辺航空写真
1979年(昭和54年)撮影)
国土交通省国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

明治以降の皇居は、江戸時代末期まで徳川将軍家が居城としていた江戸城跡にある。江戸城の内郭(内堀内)には、本丸二の丸三の丸西の丸のほか、西寄りの部分には「吹上」と呼ばれる庭園があった。「吹上」はかつては屋敷地であったが、明暦の大火1657年(明暦3年))以降、火除け地として、建物が建てられないようになっていた。

皇室関連施設のうち、宮殿、宮内庁庁舎などは旧西の丸に位置するが、天皇の住まいである御所は江戸城の「吹上」、現在の「吹上御苑」に建てられている。旧西の丸と吹上御苑は道灌堀という堀で隔てられている[2]。城郭としての江戸城は本丸、二の丸、三の丸および西の丸部分のみを言い、道灌堀の西側にある庭園部分は厳密には江戸城には含まれないので、御所は城郭としての江戸城跡に建っているわけではない。皇居と呼ばれる区域は、旧西の丸・吹上御苑と皇居東御苑からなる宮内庁の管理用地の区域を指す場合[3][4]と、この区域に環境省管轄の皇居外苑を加えた区域を指す場合[5]がある。

旧江戸城の本丸、二の丸、三の丸の一部分は皇居東御苑として、1968年(昭和43年)10月1日以降、一般公開されている。[6]。皇居の一部エリアを一般人が訪問できる機会としては一般参賀と、の開花や紅葉の季節に合わせた乾通りの通り抜け[7]がある。

現在、皇居一帯は東京都心にありながら緑豊かな地区で、濠()に沿って皇居を取り巻く歩道ジョギング散歩コースとしても親しまれている。皇居の宮内庁管理部分の住居表示東京都千代田区千代田1番1号(郵便番号100-0001)で、居住していなくても登録できる本籍として人気が高い住所になっている。また、国有財産としての皇居の価値は2146億4487万円である(財務省資料に基づく、2009年5月時点)[8]

人工衛星パノラマ画像プログラムのGoogle Earthにおいては世界のランドマークの一つとして登録されている。
皇居内の施設
宮殿

皇居 宮殿
宮殿東庭から見た長和殿
情報
用途皇室外国元首歓迎の諸行事、国事行為
設計者吉村順三
管理運営宮内庁
延床面積22,949 m²
階数地上2階、地下1階
戸数7
着工1964年(昭和39年)6月
竣工1968年(昭和43年)11月14日
所在地〒100-0001
東京都千代田区千代田1
座標北緯35度40分57秒 東経139度45分10秒 / 北緯35.68250度 東経139.75278度 / 35.68250; 139.75278座標: 北緯35度40分57秒 東経139度45分10秒 / 北緯35.68250度 東経139.75278度 / 35.68250; 139.75278
テンプレートを表示

正殿竹の間
2002年(平成14年)、米国・ブッシュ大統領との会見

皇居の宮殿は天皇が儀式を行う場であり、1969年(昭和44年)4月から使用されている。焼失した明治宮殿と区別して「新宮殿」とも称する。鉄骨鉄筋造で、地上2階、地下1階、延べ面積22,949平方メートル。基本設計は吉村順三。正殿(せいでん)、豊明殿(ほうめいでん)、連翠(れんすい)、長和殿(ちょうわでん)、千草の間・千鳥の間、表御座所棟、表御座所付属棟の7棟からなり、これらの建物に面して中庭(ちゅうてい)、東庭(とうてい)、南庭(なんてい)がある。

正殿

松の間、竹の間、梅の間の三部屋からなる。

松の間

宮殿内で最も格式の高い部屋で、板張りである。新年祝賀の儀、信任状捧呈式、内閣総理大臣任命式(親任式)、認証官任命式、勲章親授式、講書始の儀歌会始の儀等の主要な通年の儀式に使用される他、朝見の儀や即位の礼の中心的儀式である即位礼正殿の儀などの皇室の重要儀式でも使用される。


竹の間

主に、天皇・皇后が外国元首・外国政府要人と会見し、又は皇居を訪れた日本政府関係者及び民間人を引見する等の儀式並びに行事に使用される。


梅の間

主に、皇后関係の儀式・行事(皇后誕生日祝賀、皇后引見等)等に使用される。




豊明殿

宮殿内で最も広い大広間で、宮中晩餐会天皇誕生日の宴会の儀や、即位の礼の饗宴の儀等、多人数の宴会に使用される。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:96 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:FIRTREE