漫画
[Wikipedia|▼Menu]

この項目では、漫画全般について説明しています。

マンガのその他の用例については「マンガ (曖昧さ回避)」をご覧ください。

日本の漫画の歴史・特徴については「日本の漫画」をご覧ください。

この記事は検証可能参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。
出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(2008年3月)

漫画(まんが、英語: comics(コミック)、cartoon、manga)とは、狭い定義では笑いを企図した絵をいい、「戯画カリカチュア)」の概念と近い。広い定義では、必ずしも笑いを目的としない「劇画」「ストーリー漫画」「落書き」「アニメ」なども含み、幅広い意味を持つ。

日本では明治時代に輸入されたcomic、cartoon[注 1]の日本語訳として「漫画」という言葉を北澤楽天今泉一瓢が使用したことに始まって以後、漫画はcomicと同義として扱われる様になり、その意味での「漫画」が昭和初期に普及し、現代における漫画という語へ定着するようになった[1][2]。本項では、日本の漫画のみではなく、漫画全般について説明する。
目次

1 漫画の形式

1.1 定義

1.2 語源

1.2.1 各言語における漫画の呼び名



2 歴史

2.1 古代と中世

2.2 近世

2.3 19世紀

2.4 20世紀


3 各国の漫画

4 脚注

5 関連項目

漫画の形式 ウィンザー・マッケイ 『Little Sammy Sneeze』

漫画は、現時性と線上性とが複合した一連のである。現時性とは「その全てを一望して把握できること」、線上性とは「流れの中で部分を辿り、把握していくこと」である。法隆寺の落書きのような卑俗な笑いから、フランス革命前夜のビラのような体制への嘲笑であったり、また時に、ゴヤのような人間存在を揺るがす鋭いブラックユーモアであったりする。その歴史は長く、時代・地域・社会層によりさまざまな形で存在してきた。形式は極めて多様であり、厳格な定義はほとんど意味をなさない。

漫画は、簡略化と事象の抽象化が特徴とされる。現代漫画は、映画などの影響を受けて20世紀に世界的に発展した、ストーリーのある「コマ割り漫画」の comics (コミック)と、「一コマ漫画」の cartoon (カートゥーン)に分類できる。
定義
視覚情報を絵として提示する(文章による説明ではない)。

絵は話の展開を動的に描写し、情報の本質部分を占める(
挿絵とは異なる)。

聴覚情報は人物のセリフは文字として、音が擬音として表現される。ただし、音楽は擬音ではなく絵やコマの行間のようなもので表現される場合が多い。

コマフキダシなど独特の形式に沿っている。

漫画では情景や人物の動作などは情報伝達の際に、その絵を提示する事で表現されることがある。視覚芸術の一分野に位置付けられるが、1つの画面で完結しない「時間の継起性」において、時間の一瞬を切り取った(近代以降の)絵画とは区別され、1つの画面(フレーム)がコマを指すのか紙面を指すのか不確定なところに、フレームが1つしかない映画との区別がなされる。

本記事においては漫画と表記されているが、「マンガ」や「まんが」と表記される場合、これらの表記は意図的に用いられている場合もある。ただし個々の評論家研究者によって定義は異なる。

漫画と他のメディアの比較メディア視覚情報の表現聴覚情報の表現画像の連続性
漫画絵を提示声は文字化
音は擬音動的
絵本絵の提示と文章での説明声は文字化
音は文章表現か擬音静的・挿絵的
小説文章のみで説明
(挿絵が入る場合がある)声は文字化
音は文章表現か擬音なし(挿絵は静的)
オーディオドラマ音声のみで説明声も音も直接提示なし
映画・アニメ・ドラマ映像を直接提示声も音も直接提示
テロップによって表現されることもある動的・実時間的
紙芝居絵を提示声は読み手の発声
音は読み手の発声による文章表現か擬音静的・挿絵的
絵画絵を提示なし静的

語源詳細は「日本の漫画」を参照

「漫画」という言葉は、字義的には「気の向くままに漫然と描いた画」という意味である。語源は、よくわかっていないが、随筆を意味する漢語「漫筆」が「漫筆画」を経て「漫画」になったとする説と、「漫画(まんかく)」という名のヘラサギに由来するとの説がある。江戸時代には、山東京伝(『四時交加』、1798年[3]浮世絵師の葛飾北斎北斎漫画初版、文化11年(1814年))[4]の作品の序文や題名で、用語「漫画」が「絵による随筆」「戯画風のスケッチ」という意味で使用されている。

明治時代になると、今泉一瓢が"caricature"や"cartoon"の訳語として「漫画」を用いた。北澤楽天は"comic"の訳語として「漫画」を使用し、以降はこの意味が「漫画」の最も一般的な用法として定着した。
各言語における漫画の呼び名

英語でコマ割り漫画を意味する comics (コミック)は、ギリシャ語で「喜劇」を意味するΚωμικ??(コーミコス)から派生した、「滑稽な」を意味する形容詞 comic に由来する言葉である(現代のギリシャ語でも、同じ語源を持ち、おそらくは英語の影響をも受けた用語Κ?μικ?(コーミクス)が、漫画の意味で使われている)。初期の漫画の多くはほぼ同じサイズのコマを一列に並べた物であり、また、ほとんどは滑稽な内容を扱っていたために、これらのジャンルには comic strip (コミック・ストリップ、滑稽な端切れ)という呼び名が与えられた。それらを一冊の冊子にまとめた物は、 comic book (コミック・ブック、滑稽な本)と呼ばれ、それが短縮されて comic となった。しかしながら、漫画が深刻なテーマを取り扱うようになると、それらに冠された comic という名は混乱をもたらし、 これを嫌ったアメリカ合衆国の漫画家ウィル・アイズナーは sequential art (シーケンシャル・アート、「連続された絵画」の意味)という呼び名を導入した。なお、英語の comic はアイズナーが代替語として sequential art という用語を提案した事からも分かる通り、原則的には複数のコマで構成される漫画のみを指す用語である。英語では一コマ漫画は cartoon (カートゥーン)あるいは panel (パネル)と呼ばれる。現代の英語の cartoon という用語が、専ら animated cartoon (アニメーション作品)を指す言葉として使われるようになったため、印刷媒体の上での一コマ漫画である事を強調したい時は、printed cartoon と表記される。

英語の comic という言葉はヨーロッパ諸国へも輸出され、ドイツ語の Comic(コミーク)やロシア語の Комикс 等の呼び名は、英語の comic に由来する。そしてオランダ語では主に strip が漫画の呼び名として使われている。ただし、ドイツ語でも漫画に対して自国語由来の Bildergeschichte (ビルダーゲシヒテ、絵の物語)という言葉が使われる事がある。

一方、漫画に対して英語の comic とは異なる呼び名を持つ言語圏も多数あり、フランスベルギーといったフランス語圏では bande dessinee (バンド・デシネ)が使われている。これは「絵の描かれた帯」という意味で、英語の comic strip と同様に、漫画のコマの配列について言及した言葉である。

フィンランド語の sarjakuva (サルヤクヴァ、「連結した(sarja)」+「画像(kuva)」)も、やはり同様の意味の言葉である。

スペイン語では、アメリカンコミックのようなストーリー性のあるものはそのまま comic(コミック) 、もっと軽い、どちらかと言えば子供向けのものは tebeo(テベオ、単語の由来は後述**) 、風刺画、戯画のようなものは historieta (イストリエタ)、vineta (ビニェータ)、caricatura (カリカトゥーラ)等と呼ばれる。近年スペインでは絵やストーリーのスタイルが日本の漫画から大きな影響を受けている作品群はそのまま manga(マンガ) と呼ばれ、2012年には王立スペイン語アカデミー編纂のスペイン語辞書第23版にも外来語として記載されるようになった。 

tebeo (テベオ)は1917年にバルセロナで創刊された長寿漫画雑誌 TBO に由来する。TBO はスペイン語の te veo (私は君を見る)から付けられたタイトルである。

イタリア語では漫画は fumetto (フメット)と呼ばれる。これはイタリア語で「煙」を表す fumo (フーモ)に由来する言葉で、漫画のフキダシの形からこの呼び名が生まれた。fumetto の複数形は fumetti (フメッティ)であるが、この言葉はアメリカではイタリアの漫画よりも、むしろ写真を用いた漫画を表す言葉として使われている。

中国語圏や韓国語圏では、日本から輸出された「漫画」の表記のそれぞれの現地発音による「漫画」(台湾と香港では「漫畫」)(マンホア)や ?? (マンファ)という呼び名を使う。

エスペラント語では漫画一般を指す言葉として、bildo(画像)とliteraturo(文学)を組み合わせた言葉 bildliteraturo(ビルドリテラツロ)が作られたが、日本風の漫画に関してはmangao(マンガーオ)と表記することもある。

日本では、一般に「漫画」「マンガ」「まんが」「コミック」などと呼称されている。出版業などビジネス界では、漫画絵のことを「ポンチ絵」(日本初の漫画雑誌ジャパンパンチに由来する)とも呼称している(製造業ではポンチ絵はラフ(簡単な絵の概略構想図)の 類似表現である)。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:40 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:FIRTREE