津波
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「津波」のその他の用法については「ツナミ」をご覧ください。
2011年の東北地方太平洋沖地震の際に発生した津波によって水没した仙台港付近の上空からの写真。JX日鉱日石エネルギー仙台製油所より黒煙が上がっている 津波の発生原理を示す図メディアを再生する 三次元の津波シミュレーション動画

津波(つなみ、Tsunami)は、地震や火山活動、山体崩壊に起因する海底海岸地形の急変により、海洋に生じる大規模なの伝播現象である。まれに隕石衝突が原因となったり、で発生したりすることもある。強風により発生する高波台風低気圧が引き起こす高潮副振動(セイシュ)、原因が解明されていない異常潮位とは異なる。

1波1波の間隔である波長が非常に長く、波高が巨大になりやすいことが特徴である。地震による津波では波長600km、波高5m超のものが生じた事がある(津波が陸上に達するとこの値は大きく変わる)[1]

津波という現象は、例えるならば大量の海水による洪水の様な現象[2]であり、気象など他の要因で生じるとは性質が大きく異なる。大きな津波は浮遊物と共に深くに浸入し、沿岸住民の水死や市街・村落の破壊など、種々の災害を発生させる。
目次

1 概要

2 津波をもたらす原因

2.1 地震による津波

2.1.1 基本

2.1.2 津波地震

2.1.3 遠隔地津波


2.2 その他の要因


3 津波現象の特徴

3.1 波の周期・波長

3.2 波高

3.2.1 津波の高さと被害の関係


3.3 伝播

3.4 速度

3.5 電磁場変動


4 津波被害の態様

5 津波被害の軽減・回避

5.1 津波と津波防災の研究

5.2 津波の到達と高台への避難

5.2.1 津波防災地域づくり法による区域指定

5.2.2 伝承・思い込みとその影響


5.3 津波シェルターへの避難

5.4 船舶


6 津波被害からの復旧・復興

7 津波の監視体制

7.1 日本

7.1.1 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)後

7.1.2 津波情報の充実と問題点


7.2 太平洋津波警報センター(太平洋など)


8 その他の地域

8.1 インド洋

8.2 北アメリカ

8.3 大西洋

8.4 カリブ海


9 津波被害の歴史

9.1 最近のおもな被害例


10 津波被害の予想

10.1 津波予測

10.1.1 津波の襲来確率予測


10.2 組織的な災害対策

10.3 津波防災の問題点


11 津波の表現

12 人間以外の生物への影響

13 文化的影響

13.1 津波を題材にした作品

13.2 その他


14 注釈

15 脚注・参照

16 参考文献

17 関連項目

18 外部リンク

概要

20世紀後半以降 "Tsunami" は、世界で広く一般にも使用される共通語になった。そもそも日本語における「津波」の語源(後述)は、沖で被害が出なくても津(=)で大きな被害が出ることからきている。

津波は、沖合から海岸に近づき海底が浅くなるにつれて波高が高くなり、海岸線では沖合の数倍に達する。湾口で2mのものが湾奥で5m超になった事例もある[3]。また海底が浅くなるにつれて波長は短くなるが、海岸線でも数百m - 数km程度ある[4]

上陸した津波は、依然として大きな水圧を伴った高速の波として、数分から数十分の間押し寄せ続けたら(押し波)、今度は海水を沖へ引きずり続け(引き波)、しばらくしたら再び押し寄せて(押し波)、という具合に押し引きを繰り返し、やがて減衰していく。大きな津波は、陸上にある建物、物品、そして人間を押し流し、景色を一変させ、甚大な被害をもたらすことがある。また大きな津波は海岸に続く河川を遡るほか、海上でも被害をもたらすことがある[4]

特にリアス式海岸の湾奥では狭く細長く深いが津波の威力を集積させるため、また海に突き出たの先端では周囲からの回り込みの波が重なるため、他の海岸に比べて同じ津波でも被害が大きく、より小さな津波でも被害を受けることが知られている[3][5]

また海岸では、日本三陸海岸の港町のように津波を防ぐために防潮堤、あるいは通常の波浪を防ぐなどの目的で堤防が築かれている所があり、これらは津波の被害を軽減する役割を果たす。一例として、2011年に発生した東北地方太平洋沖地震(M9.0を観測)に伴う津波は沿岸の広い範囲に甚大な被害をもたらしたが、岩手県下閉伊郡普代村普代水門太田名部防潮堤(ともに高さ15.5m)や同県九戸郡洋野町の防潮堤(高さ12m)は決壊せず、津波の影響を大幅に減衰させて集落進入を防いだ結果、軽微な被害にとどまっており、特に普代村においては被災民家および死者は発生しなかった[6][7][8][9]

その一方で津波被害をカバーできない場合もある。防潮堤の高さや強度が不足している場合のほか、津波を起こした地震で損壊したり地盤沈下により海面が上昇したりして、堤防の機能が弱まることがある。また防潮堤などにある水門は人が駆けつけることができない場合や、停電などの影響で閉められないことがある。こうした事例から、防潮堤による津波対策を再考する動きもある[10]
津波をもたらす原因

海底地形や海水の体積の短時間での変化、海水への衝撃波によって引き起こされる非常に長周期の波である[注 1]

海における津波の発生原因として、海底で接触し合っているプレート同士の弾性反発に起因する急激なずれ、つまり浅海底での地震が最も大きな割合を占める。このほか、海岸地域で起こる地滑り海底火山の活動、海底地すべりなどの地質学的な要因があげられる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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