日本における検閲
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この記事は特に記述がない限り、日本国内の法令について解説しています。また最新の法令改正を反映していない場合があります。ご自身が現実に遭遇した事件については法律関連の専門家にご相談ください。免責事項もお読みください。

 
検閲

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警視庁特別高等警察部検閲課による検閲の様子(1938年(昭和13年))

日本における検閲(にほんにおけるけんえつ)では、日本における検閲の歴史を述べる。

近代以降では、戦前内務省や、連合国占領下連合国軍最高司令官総司令部(GHQ/SCAP)によって検閲が実施されていた。

現在の日本において、検閲(行政による事前検閲)は日本国憲法第21条によって正式に禁止されているが、刑法175条とその適用が事実上の検閲であるとの批判もある[1]
目次

1 歴史

1.1 江戸時代

1.2 大日本帝国憲法制定後

1.2.1 概説

1.2.2 内務省による検閲

1.2.2.1 新聞

1.2.2.2 書籍等

1.2.2.3 脚本

1.2.2.4 フィルム

1.2.2.5 レコード

1.2.2.6 絵画彫刻



1.3 連合国軍占領下

1.4 日本国憲法制定後

1.4.1 概説

1.4.2 議論の対象となった制度

1.4.2.1 税関検査

1.4.2.2 青少年保護育成条例による有害図書指定

1.4.2.3 教科用図書検定

1.4.2.4 インターネットにおける検閲

1.4.2.5 刑事施設における検閲




2 脚注

3 参考文献

4 関連項目

5 外部リンク

歴史
江戸時代

江戸時代から出版が盛んになるにつれて江戸幕府も検閲に乗り出すようになった。初期はキリスト教や幕政批判、江戸幕府並びに徳川氏の事績に関するものが発禁の対象だったが(「仮名手本忠臣蔵」で吉良義央高師直などと南北朝時代の話のようになっているのは実名だと検閲にかかるためである)、寛政の改革では風俗を乱すものや贅沢な出版物も対象となった。版木を没収されたものでは林子平の『海国兵談』、山東京伝の『仕懸文庫』、恋川春町の『金々先生栄華夢』などが有名である。天保の改革では、為永春水柳亭種彦らの人情本や好色本などが版木没収に遭った。
大日本帝国憲法制定後
概説

大日本帝国憲法(明治憲法)は第26条で「信書ノ秘密」を、第29条で「言論著作印行集会及結社ノ自由」を定めていた。
大日本帝国憲法第26条
日本臣民ハ法律ニ定メタル場合ヲ除ク外信書ノ秘密ヲ侵サルルコトナシ
大日本帝国憲法第29条
日本臣民ハ法律ノ範囲内ニ於テ言論著作印行集会及結社ノ自由ヲ有ス

しかし、明治憲法の表現の自由は法律の範囲内における自由とされていたため、実際上、法律によって広範な制約が加えられていた[2]。具体的には、出版法1893年)、新聞紙法1909年)、治安維持法1925年)、不穏文書臨時取締法(1936年)、新聞紙等掲載制限令(1941年)、言論・出版・集会・結社等臨時取締法(1941年)などが制定され、表現活動は強く規制されていた[2]
内務省による検閲

内務省は、讒謗律新聞紙条例出版法新聞紙法映画法治安維持法などに基づき、書籍、新聞、映画の記事・表現物の内容を審査し、不都合があれば、発行・発売・無償頒布・上演・放送などを禁止や一定期間差止する検閲を行った。行政処分として、現物の没収・罰金、司法処分として禁錮刑を行った。

日露戦争の後、内務省逓信省に通牒し、極秘の内に検閲を始めた [3]1941年(昭和16年)10月4日に、臨時郵便取締令(昭和16年勅令第891号)が制定されて、法令上の根拠に基づくものとなった。

1928年には検閲に関する内部資料『出版警察報』が刊行されたことで、これ以降の検閲については詳細な記録が残っている[4]が、1923年9月1日に発生した関東大震災により内務省も被災、発禁となった図書類や資料などを保管していた倉庫が火災で焼失したため、1923年以前の検閲に関しては不明な点が多いという[4]

内務省の検閲対象は民間であり、軍部やその外郭団体は管轄外であった[5]
新聞 関東大震災後に行われた記事差止めが1923年10月21日に解除されたことを受けて朝鮮人による暴動事件を報じる東京時事新報1923年10月22日付。


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