新宗教
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新宗教(しんしゅうきょう、: New religious movement)とは、伝統宗教と比べて比較的成立時期が新しい宗教のこと。国ごとに言葉の意味や捉え方が異なる。新興宗教(しんこうしゅうきょう)とも呼ばれる。

日本では、幕末明治維新による近代化以後から近年(明治大正昭和時代戦前戦後?平成期)にかけて創始された比較的新しい宗教のことをいう。実に多種多様な団体を包括した用語であり、すべての団体にあてはまる概念、背景等の共通点は、成立時期のほかには存在しない。また、伝統宗教と比べて比較的新しいというだけで、江戸時代に起源をもつところもあり、それなりの歴史と伝統を確立している団体も多い。現在、一定規模で持続的に宗教活動を行っている新宗教の教団は、350?400教団ほどと考えられ[1]、新宗教の信者は、日本人のおよそ1割を占めると推定される。宗教が平和運動福祉ボランティア活動と関わる際に、新宗教は重要な役割を果たしてきた[2]。一方、オウム真理教事件などの負の側面、新宗教と政教分離(特に創価学会幸福の科学)に関する議論が強調されることも多い。


目次

1 概説

2 形態

3 言及

3.1 宗教学者


4 神道系

4.1 国家神道系

4.2 教派神道系

4.2.1 純教祖系

4.2.2 山岳信仰系

4.2.3 禊系

4.2.4 儒教系

4.2.5 復古神道系


4.3 大本系

4.3.1 世界救世教系

4.3.2 真光系

4.3.3 生長の家系


4.4 天理教系

4.5 その他神道系


5 仏教系

5.1 法華系

5.1.1 日蓮宗系

5.1.1.1 霊友会系


5.1.2 日蓮正宗系

5.1.3 天台宗系


5.2 浄土系

5.2.1 浄土真宗

5.2.2 その他浄土系


5.3 真言宗・密教系

5.4 禅系

5.5 その他仏教系


6 ヒンドゥー教系

7 キリスト教系

8 イスラム教系

9 中華圏民間宗教系

10 精神修養団体・心霊研究系

11 宇宙・UFO系

12 諸教・その他

13 脚注

13.1 注釈

13.2 出典


14 関連項目

15 参考文献

16 外部リンク


概説

カルト(英; cult)に代わる中立的な用語として使用されるようになったnew religious movementを、日本では新宗教と呼ぶ[要出典]。アメリカでは、19世紀に基礎を確立した宗教を指す場合が多く、ヨーロッパでは1960年代以降に発展した宗教を新宗教とよんでいる[3]。ただし、歴史的、宗教的背景の相違から、意味内容や対象とする年代に若干のずれがある。

日本の宗教学では、近現代に生まれた宗教を指す価値中立的な用語として新宗教を用いている。正確な範囲は論者によって異なるが、日本では、19世紀中頃の幕末維新期以降に成立した宗教のうち、既成の宗教組織を引き継いでいないもの、また新たな教義を掲げて伝統宗教から自立したものを新宗教と呼ぶ。

宗教研究者が用いる新宗教という言葉には、とりわけ近代化という時代背景が考慮されている。都市化、産業化、家族形態の変化、マスメディアの登場、交通の発達、教育の普及といった近代化によって、はじめて可能となった教団の組織形態、布教形態を持つ点が特徴的とされ、新宗教は近代以前に生まれた各時代における「新しい宗教」とはそれらの点で異なると見られている[4]

戦前においては、仏教宗派、キリスト教、教派神道が公認宗教団体とされ、文部省宗務局の管轄であったのに対し、新宗教は、類似宗教として、内務省警保局の管轄であった[5]。新宗教は、国家神道体制下で、新興類似宗教団体、疑似宗教等と呼ばれて淫祠邪教視され、警察の監視、取り締まりの対象とされていた。新宗教への弾圧を繰り返した政府は、その都度、マスコミを使って大々的な邪教キャンペーンを展開して弾圧を正当化した。これらの宣伝が、国民の新宗教への邪教視、低俗視を抜きがたいものにしている。1940年、宗教団体法が成立すると、新宗教は、宗教結社としてはじめて宗教行政の対象となった。一方で、戦時体制により、宗教統制はさらに厳しいものとなり、戦争協力に積極的であった生長の家霊友会等の一部の新宗教を除き、大半の新宗教は、ほとんど活動の余地を奪われて、逼塞状態となった。新宗教がはじめて活動の自由を獲得したのは戦後である[6]

大正時代までは、新宗教の勢力は小さなものであった。現在の新宗教の大教団では、1930年創価学会創価教育学会)と霊友会1938年立正佼成会が創立され、戦後から1970年頃までに急成長をとげた[3]

戦前においては、新宗教や新興宗教という言葉は使われることがなかったわけではないが、一部にとどまり一般化はしなかった。そうした新しい宗教に対して用いられていたのが、邪教というイメージを伴う「類似宗教」という言葉であった。戦後の1950年代から60年代にかけて、新しい宗教団体の活動が活発化、爆発的な拡大を始め、「新興宗教」という言葉が一般に広く使われるようになった。1970年代半ば以降、新興宗教という表現には蔑視するニュアンスがあるとして、新宗教という表現が研究者やジャーナリストの間で一般化した[7]

特に、1970年代以降に台頭してきた宗教を新新宗教と呼ぶ学者もいる。これは宗教社会学者の西山茂、宗教ジャーナリストの室生忠などが提唱した概念で、既存の教勢が停滞する一方で、幸福の科学統一協会(統一教会)などが急速に拡大した現象に注目したものである。しかし、新新宗教については、研究者によって多種多様な提唱があり、具体的にどの団体を指すのかも、何をもって新しいとするかの具体的基準も、明確に定まってはいない[8]。どこまでを新新宗教に含めるか、他の新宗教と区別する意義は何か、といった議論があり、広辞苑大辞泉にも独立単語として掲載されていない。
形態

ひとつの典型的な形態としては、ある人物の天啓や神がかりにより運動が創始され、既存の伝統的な宗教から影響を受けつつ、新たな宗教としての体裁をなし、組織的教団となっていく例があげられる。または、宗教的修行者のもとに病気治しや人生相談を求める人々が集まり、組織が拡大して教祖的な位置に至る場合もある。通常は、霊能祈祷師的人物の周りに定期的にお祓いなどを求める信者が集まっているだけでは、新宗教とは呼ばれない。


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