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本記事では政治(せいじ)とは何かについて解説していく。


目次

1 用語

2 概説

3 政治の原理

3.1 政治権力

3.2 政治道徳


4 政治システム

4.1 国家

4.2 政府

4.3 市民社会

4.4 国際政治


5 政治イデオロギー

5.1 イデオロギー

5.2 民主主義

5.3 自由主義

5.4 保守主義

5.5 社会主義


6 政治的相互作用

6.1 政治文化

6.2 政党

6.3 政治意識

6.4 マスメディア

6.5 圧力団体


7 統治機構

7.1 立法府

7.2 行政府

7.3 司法府

7.4 官僚機構

7.5 軍隊・警察


8 公共政策

8.1 安全保障

8.2 経済産業

8.3 社会福祉


9 脚注

10 関連項目

10.1 政治を題材とした作品


11 参考文献


用語

政治(英語: politics)の語源は古代ギリシアポリスである[1]。ポリスはしばしば政治的共同体(ポリティーケ・コイノーニア)とも呼ばれ、あくまで平等な市民間の関係を指した。しかしこの「政治」の含意はやがて曖昧となり、今日では主に人間集団、特に国家や国家間の権力配分やそれをめぐる争い一般を指すものとして理解される事が多い[1]
概説

辞典・事典類は次のように解説している。 広辞苑では「人間集団における秩序の形成と解体をめぐって、人が他者に対して、また他者と共に行う営み。権力政策支配自治にかかわる現象。」としている[2]。 大辞泉では「1. 主権者が、領土・人民を治めること。2. ある社会の対立や利害を調整して社会全体を統合するとともに、社会の意思決定を行い、これを実現する作用。」としている。 政治学者のロバート・ダール(1912年-2014年)は、社会における権力現象全般を政治ととらえる立場をとり、政治というのは権力・ルール権威を含むような関係全般、と定義できるとした[3]。 Andrew Heywoodの2002年の書籍では、「The activity through which people make, preserve and amend the general rules under which they live.」(人々が生きるうえでの一般的なルールを作り、保存し、改定する活動)としている[4][注 1]

政治とは社会に対して全体的な影響を及ぼし、社会で生きるひとりひとりの人の人生にも様々な影響を及ぼす複雑な領域である。広辞苑では「人間集団における秩序の形成と解体をめぐって、人が他者に対して、また他者と共に行う営み。」としているわけであるが、政治は、社会や社会に生きるひとりひとりの人にとって そもそも何が重要なことなのか、社会がどのような状態であることが良い状態なのか、ということも扱い、様々ある人々の意志からどれを選び集団の意志とするか、どのような方法でそれを選ぶか、といったこととも深く関係している。

古典である『政治学』を著した古代ギリシアの哲学者アリストテレスは、政治を研究する政治学を《善い社会》の実現を試みるためのマスターサイエンスであると位置づけている。このような位置づけは政治が理想社会を実現するために社会に対して働きかける性質を持つことを示している。政治が善い社会のために社会に作用する一方で、何が社会にとって善いかという問題に関する対立や協調も政治の領域には含まれる。この側面について政治哲学者のハンナ・アーレントは『人間の条件』の中で、政治を 自己とは異なる他者に対して言語を使って働きかけ、結合する行為であると捉えている。つまり政治とは人々が善い社会で生活することを達成するために、社会に対して働きかけることであり、また何が善いことかという判断に関する議論を伴うものであると言うことができる。

政治のより具体的な構成について観察すると、政治はどのように社会に働きかけているのかという客観的な問題と、政治はどのように社会に働きかけるべきかという規範的な問題に大別することができる。しかし現実の政治ではこの二種類の問題は混合した形で現れるものであり、これは後述するように政治の本性が何であるかという議論で表現されている。客観的な観点に立てば、政治は社会に対して秩序を与えており、またその動態を制御するための制度が考案されている。領土国民主権の下で統治するという国家の制度や、国家を組織運営する立法府行政府そして司法府という政府組織、そして統治者を選出するための民主主義の原則に基づいた代議制など、数多くの政治的制度が存在する。さらに政治的作用は制度の体系だけではなく、経済文化の状況や、企業圧力団体などの主体に動態的に影響している。市民運動やマスコミの活動は政治的な相互作用を生み出している。

次に政治の規範的問題に移れば、多種多様な政治イデオロギーがこの問題に応答している。


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