押井 守(おしい まもる、1951年8月8日 - )は、アニメや実写映画を中心に活動している日本の映画監督。その他にも、ゲームクリエイター、小説家、脚本家、漫画原作者、舞台演出家と活動は幅広い。東京都大田区出身。東京都立小山台高等学校、東京学芸大学教育学部美術教育学科卒。静岡県熱海市在住。2008年度より東京経済大学コミュニケーション学部の客員教授に就任。
代表作に『うる星やつら』『機動警察パトレイバー』『攻殻機動隊』など。アニメ映画『イノセンス』(カンヌ国際映画祭コンペ部門出品作品)により、日本SF大賞を受賞した。大賞でアニメ映画が対象となったのはこれが初めてであった(星雲賞では過去に例がある)。
犬好きであり、かつて犬(バセットハウンド)の絵柄がデザインされたTシャツやトレーナーを好んで着用していた。[1]個人事務所は、有限会社八八粍。事務所所在地は、東京都港区虎ノ門。押井自身の全額出資によって設立された。
目次
1 作風
2 経歴
3 人物像
3.1 本人について
3.2 人間関係
3.2.1 宮崎駿
3.2.2 その他
4 映画作品
4.1 アニメ
4.2 実写
4.3 オシメーション (スーパーライヴメーション)
5 TVアニメシリーズ・OVA・ラジオドラマ・CDドラマ・ゲーム
5.1 TVアニメシリーズ
5.2 OVA
5.3 ラジオ
5.4 CDドラマ
5.5 ゲーム
6 その他のメディア/監修・企画協力のみの作品
7 著書など
8 小説
9 漫画原作
10 没企画
11 関連項目
12 御用達声優
13 脚注
14 外部リンク
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押井守が多く用いる映像表現として、アニメにレンズの概念など実写的要素を取り入れたレイアウトシステムの導入、2Dの手描きのアニメと3DのCGIの融合、更にそれら素材にデジタル加工を施し、手描きの絵やCGIでは得られない質感を加えたり、画面全体に統一感を持たせるエフェクト処理(ビジュアルエフェクツ)などがある。これらの手法は全てが押井の独創ではないが、現在の漫画・アニメ界に関わる多くの人に影響を与えている(押井のこれらの手法の使い方が印象的であることの証明ともいえる)。また「映画の半分は音である」と語るほど音響と音楽を非常に重視[2]しており、近年の大作では音響作業を米国のスカイウォーカー・サウンドで行い、音楽は『紅い眼鏡』以降すべて川井憲次に任せている。もはや川井憲次の音楽表現は押井作品と切り離せないと言える。その映像センスと音楽表現、そして時には「ギャグ」、時には「衒学的」「哲学的」に語られる独特の長台詞回し(「押井節」とも呼ばれる)は、一部から高い評価と支持を得ている。
一般的には映画を構成する要素(A『キャラクター』・B『物語』・C『世界観』)はA→B→Cの順番で構築されるケースが多いが、押井作品では逆にC→B→Aとなることが多く、まず『世界観』ありきでそこから無理の無い『物語』・『キャラクター』が逆算で割り出される。
押井の永遠のテーマとも言えるシナリオの方法論として、「虚構と現実・真実と嘘の曖昧さ」がある。これも上記と同じく押井が源流ではない(前例として古くは荘子、近年では楳図かずお、フィリップ・K・ディック等が挙げられる)。