手術
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アキレス腱の手術

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手術(しゅじゅつ、: surgery, operation)とは、外科的機器やメスなどを用いて患部を切開し、治療的処置を施すこと[1]。通称、略称としてオペとも呼ばれる(: Operationに由来)。
目次

1 概説

2 手術の目的

3 手術の種類

3.1 拡大手術と縮小手術

3.2 低侵襲手術

3.2.1 ポリープ切除術(ポリペクトミー)


3.3 姑息的手術

3.4 単開胸術、単開腹術


4 手術の適応

5 患者への説明と同意

6 手術の流れ

6.1 術前管理

6.2 術前計画

6.3 術前処置

6.4 手術室への入室

6.5 麻酔

6.6 手洗い・ガウンテクニック

6.7 消毒・清潔野形成

6.8 執刀

6.9 術式の決定

6.10 術後管理


7 手術の器具

8 脚注

9 関連項目

10 外部リンク

概説

用手的に創傷あるいは疾患を制御する治療法で、生体に侵襲を加えるものをいう。
手術の目的

手術の目的は、病態の制御および失われた機能の回復である。直接的ではなく間接的に治療に繋がる手術もある。
切除する
病巣を切って取り除く手術が、局所の
炎症腫瘍に対して行われる。虫垂炎に対する虫垂切除術胃癌に対する胃切除術膵癌に対する膵頭十二指腸切除術や、乳癌に対する乳房切除術など。
形成する
組織器官の形を整える手術が、障害部位の機能を改善するために行われる。狭心症に対する冠動脈バイパス術鼠径ヘルニアに対するヘルニア根治術など。
移植する
自己もしくは他人から採取した組織・器官を移植する手術が、障害された機能を回復するために行われる。慢性腎不全に対する腎移植術、広範囲熱傷に対する植皮術など。
検査する
内視鏡画像診断などの非侵襲的方法で診断が確定できない場合に行われる。
手術の種類
拡大手術と縮小手術

近年、侵襲の大きい手術を比較的安全に行うことが可能になってきた。そのため、治療成績の向上を目的として、手術はこれまで拡大の一途をたどってきた。しかし、近年の臨床研究やEBMにより、拡大手術が治療成績の向上に寄与しないことや反対に身体に害を与えていることも多いことが明らかになり、拡大手術に対する反省の声が挙がった。またQOLが重視されるようになったことや、患者の意識の高まりもあり、2004年現在では手術は全体として縮小化の流れにある。
低侵襲手術

内視鏡手術や血管内手術を代表とする、従来よりも侵襲の少ない手術のこと。近年の手術用器械の発達はめざましく、従来よりはるかに安全かつ容易に手術が行えるようになった。また、コンピュータの目覚しい発達とともに、コンピュータを手術中に活用するコンピュータ支援外科も登場している。ただし、鏡視下手術に関しては、体表の切開創こそ小さいものの、手術の内容自体は従来の手術とほぼ変わらないため、本当に低侵襲であるかどうかは議論のあるところである。また従来より容易になったとはいえ(すべての手術に言えることではあるが)技術に習熟せず安全な手術ができるわけではなく、未熟な執刀医による医療事故も発生している。
ポリープ切除術(ポリペクトミー)

ポリペクトミーは、内視鏡手術の一つ。胃や大腸などの太い内視鏡が入る消化管にできるポリープ等の隆起性病変を、内視鏡下に切除する手術である。
姑息的手術

根治が望めない病態において、症状の緩和もしくは延命を目的として行う手術をいう。腹腔内のがんによる腸閉塞に対し、食物が通過できるように行うバイパス術などがこれに当たる。
単開胸術、単開腹術

治療目的で開胸または開腹したものの、病変が思いの外進行しており手術適応がないと判断されたなど、外科的治療を実施することなく手術を終了したものをいう。

そもそも治療目的でなく、診断を確定するために開胸・開腹する手術は試験的開胸術、開腹術という。直接的にはまったく治療目的はなく、外科的治療を行うことなく手術を終了することもある。
手術の適応

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近年の医療技術の高度専門化、およびそれに伴う社会的要請などにより、外科医が単独ですべての判断を下す体制は過去のものへとなりつつある。個々の患者に対する治療戦略は、関連分野の専門家による合議(カンファレンス)で検討される。手術は侵襲とリスクを伴うため、それに見合った治療効果が見込めない場合は他の治療法が推奨される。

術前診断は妥当かどうか

手術によって病態が制御できるかどうか

患者の全身状態は手術によく耐えられるかどうか

手術以外の治療法との相対効果はどうか

どのような手術が適しているか

主に以上の点をもとに手術の妥当性が検討される。
患者への説明と同意

検討結果は原則としてすべて患者本人に伝えられる。患者はその情報をもとに、どのような手術を受けるのか、あるいは別の治療法を希望するのか、自らの意志で選択することが求められる。近年日本でもインフォームド・コンセントの概念が普及し、治療方針については患者自身が十分に納得の上、自らの意志で最終決断を下すことが望ましいとされている。他の医師の説明が聞きたい場合にはセカンド・オピニオンを求めることも一般的になりつつある。
手術の流れ
術前管理

手術に際しては安全性を高めるため、可能な限り全身状態を良好に保つことが必要である。近年白内障手術や腹腔鏡下胆嚢摘出術など比較的侵襲の小さい手術においては日帰り手術が行われているが、原則的には手術以前に入院のうえ、全身状態の管理を行う。

手術侵襲に耐えられる全身状態を維持

循環動態・呼吸機能の維持・改善(呼吸訓練など)

血圧血糖値のコントロール

禁煙

栄養状態の改善


自己血の貯血(手術時に輸血が必要なことが予めわかっている場合、手術の2 - 3週前に患者自身の血液を採取し、輸血用血液として使用することがある。自己血輸血を参照。)

手術に悪影響を及ぼす薬の一時中止、他剤への変更

出血を助長する薬(抗凝固薬抗血小板薬など)

ある種の降圧薬


口腔ケア

術後の肺炎予防

口腔由来の重症感染症予防

口内炎の予防

気管挿管時の義歯・動揺歯等による事故の予防


術前計画

手術を行う医師、術中全身管理を行う麻酔科の医師、手術に関わる看護師らによって患者と手術に対する評価が行われ、周術期管理計画が立てられる。
術前処置

全身麻酔が予定されている場合は、麻酔導入時の誤嚥を予防するため、手術前の一定期間は絶飲食となる。


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