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この項目では、山岳について説明しています。その他の用法については「山 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
蓼科山

プロジェクト 山

山(やま)とは、周囲よりも高く盛り上がった地形や場所のことをいい、平地と比べ、傾斜した地形から成る。また、地形学では丘陵台地よりも高度や起伏が大きいものを指す。
目次

1 概要

2 山の高さ

3 山の形成

3.1 山の部分名称

3.2 山の形状


4 山の気候と生物

5 山と人間

5.1 居住と利用

5.2 信仰と観光


6 各大州の高峰

6.1 アフリカ

6.2 北アメリカ

6.3 南アメリカ

6.4 南極

6.5 アジア

6.6 ヨーロッパ

6.7 オセアニア


7 脚注

8 参考文献

9 関連項目

10 外部リンク

概要

平坦かつ標高の高い地形台地高地高原と言う。山の複合的なものを山岳(連山、山地、山脈)と呼び、また山岳のうちでも標高が高く目立つ頂点の部位を山と呼ぶ。通常、陸上のものを指して山と言い、海中の山は海山と言う。また人工的に作った山は築山と言う。比較的小規模な山を丘陵、岡と呼ぶことがあるものの、山との区別は明確でない。山の定義に、周囲との相対的な高さが用いられる場合もあり、例えばブリタニカ百科事典では、相対的に2,000フィート(610m)の高さを持つものを山としている。

国際連合環境計画において定義された「山岳環境」は、以下のいずれかの条件を満たす地点を山岳と定義している[1]

高度が少なくとも2,500m以上ある。

仰角が2度を越え、高度が少なくとも1500m以上ある。

仰角が5度を越え、高度が少なくとも1000m以上ある。

周囲半径7q以内で300m以上高度が上がっている場合、高度が少なくとも300m以上ある。

この定義を使用した場合、山岳地帯はユーラシアの33%、北アメリカの24%、南アメリカの19%、そしてアフリカの14%を占めている[2]。また、地上の全陸地面積のおよそ24%が山岳地帯と定義されることになる[3]
山の高さ ヒマラヤ山脈

山の高さ(標高)は、海面の延長であるジオイドからの距離とすることが一般的であり、これを海抜(かいばつ)と言う。地球上の最高峰(最も高い山)はヒマラヤ山脈エベレスト(海抜8848m)とされている[4]が、海抜以外の指標により最高峰を選ぶことも可能である。例えば、地球中心から見た最高峰は南米アンデス山脈チンボラソ山(海抜6310m)である[5]。地球は自転の遠心力により回転楕円体となっていて、赤道付近がふくらんでいる。そのため、赤道からわずか150kmにあるチンボラソ山は、エベレストより2150mも地球中心から見て高くなっている。ハワイマウナケア山も海抜では4205mだが、太平洋底から一気に10203mもせり上がっており、基盤部分からの標高では世界最高峰となっている[6]。(七大陸最高峰も参照。)

日本国内では、最高峰は富士山(標高3776m)である。対して最も低い山は仙台市日和山(標高3m)[7]であるが、山の定義や地形学的分類あるいは地図作成測量により捉え方は様々であり、最も低い山の決定が難しい。

地球以外の天体では、ジオイドに相当する面からの距離を標高とする。ただし、地球以外の天体には海面がないので、天体ごとに恣意的に定義する。たとえば、火星でジオイドに相当するアレイドは、温度0.01で気圧610.5パスカルとなる面である。日本語では地球上、地球外共に「山」であるが、英語ではMonsといい、地球の山と区別される。

なお、太陽系で知られている最高峰は火星オリンポス山であり、標高は約270000m(27q)に達する。火星にはこのほかにもアルシア山(標高19km)やアスクレウス山(標高18km)、パボニス山(標高14km)といった、地球よりもはるかに高い火山が存在する[8]が、これは火星にプレートテクトニクスが存在せず、マグマの吹き出すホットスポットが移動しないため溶岩が同じ場所に堆積し続けたためと考えられている[9]
山の形成 北太平洋海底の地形図。画像右下のハワイ諸島から西に向けて北西ハワイ諸島、さらに北に向きを変えて天皇海山群と呼ばれる島および海山の列が確認できる

山は、大陸移動(プレート移動)に伴う褶曲断層運動隆起火山活動などの地理的要因により形成される。このうち最も大規模な山岳形成はプレート移動によってなされ、世界の2大造山帯であるアルプス・ヒマラヤ造山帯環太平洋造山帯はいずれもプレート移動により形成されたものである。アルプス・ヒマラヤ造山帯に属するヒマラヤ山脈アルプス山脈は、かつて2つの大陸プレートに挟まれた浅い海だったが、大陸プレート同士の衝突により地面が押し上げられて成立した。このような山の成立過程を造山運動と言う。ロシアのウラル山脈や北米東岸のアパラチア山脈は、ずっと以前の造山運動の痕跡である(造山運動終了後に浸食などで削られた)。環太平洋造山帯は太平洋プレートが各大陸プレートに沈み込みを起こして形成されるものであり、その名の通りアンデス山脈ロッキー山脈日本列島など太平洋を取り囲むようにして大山脈が連続する形になっている。この2つの造山帯はいずれもプレート同士の衝突によって形成されるものだが、そのほかにプレートが生み出され広がりつづける発散型境界においても山脈が形成される。この発散型境界の多くは海底に存在し、海嶺と呼ばれることが多い。大西洋を南北に貫く大西洋中央海嶺などが代表例である。

火山の多くはプレートの拡大もしくは収縮地点の側に存在し、そのため上記造山帯の付近にほとんどの火山が存在するものの、まれにプレート境界とは全く関係ない場所においてマグマが継続的に供給され火山が成立する場合がある。これはホットスポットと呼ばれ、ハワイ島のマウナケア山などが代表例である。このホットスポットはプレートの動きとは無関係であるため、プレートが移動してもその地点に山岳を形成し続ける。古い火山島はホットスポットから離れるにしたがってなどによって浸食されていき、やがて海面下に没して海山となる。

断層運動により断層面から見た一方が上昇又は下降することにより山が形成されることもあり、例としては日本の六甲山地養老山地などがある。地殻変動に伴って地面が上昇する隆起により山が形成された例には、日本の北上山地阿武隈高地などがある。火山活動を成因とする山は、富士山阿蘇山のような活火山のほか、荒島岳のようにかつての火山が浸食されてできたものもある。

上記のようにして形成された山は、またさまざまな理由によって次第に低くなっていく。山を形成している岩石は、山の厳しい気候や長い年月などによって風化していき、その積み重ねによって山は低くなっていく[10]。また、浸食も山を低くしていく大きな要因の一つである。寒冷地や高山において形成される氷河は、山を侵食する大きな原因の一つである[11]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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