宇宙ステーション
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国際宇宙ステーション

宇宙ステーション(うちゅうステーション、: Space station、: Орбитальная станция)は、地球軌道上などの宇宙空間にあり、人間がそこで生活し続けられるように設計されている人工天体のことである。
目次

1 概要

1.1 世代


2 運用終了した宇宙ステーション

3 運用中の宇宙ステーション

3.1 無人試験中の宇宙ステーション


4 計画段階の宇宙ステーション

5 未来の宇宙ステーション

5.1 外壁

5.2 人工重力


6 脚注

7 関連項目

概要

宇宙ステーションは、広義には宇宙船の形態の一種である。しかし単独で機能する有人宇宙船と違い、必ずしも宇宙飛行士を載せた状態で打ち上げられたり、推進・着陸のための設備を持つとは限らない。主として長期にわたる軌道上の生活に特化して設計されているものを指す。地球と宇宙ステーション間で人員や物資を輸送するには、そのための機能を持った有人宇宙船や補給船が別個に必要となる。

これまでに実現した宇宙ステーションは全て地球の衛星軌道上に建設されており、科学研究、特に長期の宇宙滞在における人体への影響の研究などを目的としている。また、一部は軍事ミッションを行っており、武装が施されていたものも存在した。
世代

旧ソ連(後のロシア)では、宇宙ステーションを以下の3つの世代に分類していた。
第1世代
搭乗者の入れ替えや補給が想定されていない滞在期間の限られた宇宙ステーション。
第2世代
帰還用の宇宙船をドッキングした状態で、交代要員の乗った宇宙船や物資の補給船とのドッキングを可能とし、ステーションを無人にすることなく、常時活動できる宇宙ステーション。
第3世代
多数のドッキングポートを有し、複数の異なる機能を持ったモジュールから構成される大型宇宙ステーション。
運用終了した宇宙ステーション
サリュート
ソビエト連邦の宇宙ステーション。世界で初めて打ち上げられた宇宙ステーションであり、1号から7号までが建造された。1971年から1985年まで運用。1991年に最後の7号が大気圏に再突入した。
アルマース
軍事目的で建造された2・3・5号の別称、自衛用に機関砲を装備していた。
コスモス557号
本来は3番目のサリュートであったが、故障により目的軌道への投入が不可能となり、宇宙ステーションとして運用されないまま大気圏に再突入した。既に西側諸国のレーダーに捕捉されていたため、コスモス衛星と偽装している。
スカイラブ1
アメリカの宇宙ステーション。1973年から1974年まで運用。4度の打ち上げが行われたが、スカイラブ1以降の2号から4号はスカイラブ1への往復に用いられる有人宇宙船である。1979年に大気圏に再突入した。
ミール
サリュートの後継として開発されたソビエト連邦の宇宙ステーション。1986年から1999年まで運用。複数のモジュールからなる初の宇宙ステーションで、打ち上げ以降も多数のモジュールが追加され、最終的に7つのモジュールから構成された。2000年に商業利用用に大規模修理を受けるが、後に廃棄が決定され、2001年に大気圏に再突入した。
天宮1号
中国の宇宙ステーション試験機(ドッキング標的機)。本格的な宇宙ステーション建造のための試験機であり、主目的はランデブー・ドッキング技術の習得であることから「目標飛行器(ターゲット機)」と位置付けられた[1]。このため宇宙飛行士が滞在できる期間は長くないが、小規模ながらも実験室を持っていた。2011年9月に打ち上げられ、2012年6月以降2度の有人運用を行った。2013年6月にドッキングして帰還を果たした神舟10号が最後のミッションとされており[2]、以降の有人運用の予定は無くなった。その後も無人運用が続けられていたが、2016年3月に機能を喪失したと考えられ[3]、2018年4月2日に南太平洋に再突入して失われた[4]
運用中の宇宙ステーション
国際宇宙ステーション (ISS)
1984年にアメリカで構想されたフリーダム宇宙ステーション計画をベースに、ロシアのミール2(後のズヴェズダ)や新型宇宙ステーション(後のザーリャ)、ヨーロッパ各国や日本で計画されていたモジュールを統合して、再設計された複数モジュールからなる世界最大の宇宙ステーション。アメリカ、ロシア、カナダ、日本、ESA加盟の各国(ベルギーデンマークフランスドイツイタリアオランダノルウェースペインスウェーデンスイスイギリス)の15カ国が共同で開発(他にブラジルがNASAを介して間接的に協力)しており、主要な研究機関としてアメリカ航空宇宙局 (NASA)、ロシア連邦宇宙局 (RFSA)、宇宙航空研究開発機構 (JAXA)、カナダ宇宙庁 (CSA)、欧州宇宙機関 (ESA) が参加している。1998年の打ち上げから始まった建設開始以降、現在も運用中。50以上のモジュールやパーツから構成されており、その総重量は約420トンにも及ぶ、地球軌道上最大の人工物である。一応の完成を迎えて以降も内・外装機器の更新・変更、モジュールの追加が随時行われており、当初2016年運用終了予定であったが、少なくとも2024年までの延長が検討されている。
無人試験中の宇宙ステーション
天宮2号
中国の宇宙ステーション実験機で、宇宙実験室と位置付けられている。2016年9月に打ち上げられた。当初は1号の予備機(8.5トン級)や長征5号ロケットを使用して拡大型試験機(22トン級)を打ち上げる計画もあったが、最終的に長征2号FT2を使用して1号の改良型(8.6トン級)を打ち上げることとなった。1号から滞在期間の延長や実験設備の改良が行われており、天宮1号の設計をベースに開発された自動ドッキング機能と約6トン+燃料2トンの補給能力を持つ無人補給船「天舟」1号機による補給ミッションも想定されている。同年10月18日には神舟11号がドッキングし、有人運用が始まった[5]。翌11月16日に神舟11号が切り離され、有人運用を終了した。以降の有人運用の予定は無く[6]、天舟による補給も2017年4月に無人で行われた[7]
ジェネシス
ビゲロー・エアロスペース社の宇宙ステーション。2006年7月にジェネシスI2007年6月にジェネシスIIが打ち上げられ、現在も試験を継続している。民間によって初めて軌道上に投入された宇宙ステーションで、軌道上で無人試験を行うのためのモジュール[8] である。トランスハブの設計を基にした膨張式モジュールを採用しており、今後開発される有人実用モジュールBA 330の3分の1の大きさで製造されている。
BEAM
同じくビゲロー・エアロスペース社による、ISSに接続する試験モジュール。2016年4月にファルコン9により打ち上げられた。その後ISSに設置され、翌5月に計画サイズまでの膨張に成功[9]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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