外套
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「外套」のその他の用法については「外套 (曖昧さ回避)」をご覧ください。

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外套姿の紳士2名。

外套(がいとう)とは防寒などのために着る外衣をいう。英語では overcoat(オーバーコート)という。なお、日本語では「オーバー」または「コート」と略すこともある(もっとも、日本語で「コート」とは外套のみを意味するのではない。コートの他の用法についてはコート参照)。

外套には種々の長さがある。通常、膝丈程度をロングコート、腿丈程度をハーフコート、腰丈程度をショートコートなどという。丈は市中服装にあっては膝丈程度が上品とされる。

外套の着脱について、レストランなどでは埃が他の客の迷惑にならないように男性は入り口で脱ぎ、クロークがあればそこに預けるべきとされる。他人の家屋を訪問した際には日本では屋外で脱ぐことが多いが、欧米では屋内で脱ぐことが多い(ただし、脱いだ場合はそこで長居をする意味になるので、訪問先に促される前に脱ぐと図々しい訪問者とされるので注意)。


目次

1 外套の種類

1.1 フォーマル系

1.2 セミフォーマル系・スポーツ系

1.3 マント系

1.4 ビジネス・軍服関係の外套

1.5 カジュアル・軍服関係の外套

1.6 カジュアルの外套

1.7 和服の外套

1.8 レインコート(雨衣)


2 ブランド

3 脚注

3.1 注釈

3.2 出典


4 参考文献

5 関連項目


外套の種類
フォーマル系
チェスターフィールドコート
礼装用途にも使用される外套。屋内礼装・屋内準礼装である燕尾服、モーニング、ディナージャケット(タキシード)、ディレクターズスーツの上に着用しても礼を失しないとされる。フロックコート背広に似た形状で、ノッチト・カラー[注釈 1]で、胸に箱ポケット、両脇にフラップ付きポケットが付き、ウエストをやや絞った背広を巨大化したような外見[1]。前袷は本来シングルフロントの比翼仕立てであったが、ダブルフロントの物もあり、どちらの形であっても中に着込んだ上着が見えないようにVゾーンを狭く着丈を長く作るのが伝統的な意匠である。また上ベルベットサテンなどの光沢のある別素材で仕立てると、よりフォーマル性が高くなる。名前の由来はイギリスのチェスターフィールド伯爵が最初に着たという説が有力とされる[1]
セミフォーマル系・スポーツ系
アルスターコート(ガーズコート、ガーズマンコート)
トレンチコートの元祖。元々、北アイルランドの
アルスター地方産のウール素材を使用したことが名の由来[2]。1860年代末に男性用として登場し、のちに女性用にもデザインが採用されるようになった[2]。英国の旅行着として流行し、シャーロック・ホームズのシリーズの一作におけるホームズの旅行外套としてもアルスターコートが取り上げられている。アルスターカラーの前袷がダブルフロントの6ボタンか8つボタンが特徴。取り外しができるフードケープつきで、背バンドという帯が背中に付いている。仲間にポロコート、ブリティッシュウォーマーがある。重い生地で仕立てることが多かったためヘビーコートとも呼ばれ、また袷の深いダブルフロントで嵐にも耐える意味からストームコートとも呼ばれる。
ポロコート
ポロ競技者が待ち時間に着用するイギリス発祥の厚手ウール製のロングコートで[3]、ブリティッシュウォーマー、アルスターコートと関連が深い。元々ウエイト・コートとよばれていたが、アメリカに渡り、ブルックス・ブラザーズ社からポロコートの名で売り出された[3]。ダブル6つボタン。背バンドが付き、袖口は幅広の折り返しのターンナップカフ、襟はアルスターカラーまたはピークドラペルポケットは大きめのフレームドパッチ式ポケットが特徴。日本には20世紀半ばにアイヴィールックのアイテムの一つとして米国経由で紹介され、その当時ブルックス・ブラザーズ社が提案したキャメルブラウンのポロコートが人気を博した。但しブルックス・ブラザースモデル以前の、英国での伝統的ポロコートはダークカラーが中心であったとの説もある。
カバート・コート
古くは乗馬や狩猟の際の防寒外套として、カバートクロスと呼ばれる丈夫な綾織りウールで作ることから名づけられたコート。カバートクロス生地は、狩猟時に獲物を追いながら木立や藪をくぐり抜ける際に引っ掛かったり鉤裂きが起きにくいように、起毛を寝かせ滑らかに仕上げられていることが多い。チェスターフィールドコートと同様にフォーマルで用いられる場合もあり、また20世紀前半から英国の街着としても流行し今日に至る。意匠としては、袖に3本から4本のステッチ(レールウェイステッチと呼ばれる)が入り、前袷は風が入りにくい比翼仕立てのシングル3つまたは4つボタン。
ローデンコート(ローデンシューティングコート、オーストリアンローデンシューティングコート)[:en]
オーストリア西部のチロル地方でつくられる厚手の縮充ウール生地・ローデンクロスで作られるコートで[4]、本来は狩猟や農業、林業に用いられた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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