執政官
[Wikipedia|▼Menu]

「コンスル」はこの項目へ転送されています。その他の用法については「コンスル (曖昧さ回避)」をご覧ください。

この記事は検証可能参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。
出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(2016年3月)

古代ローマ

ローマ時代の政治

統治期間
王政時代
紀元前753年 - 紀元前509年

共和政時代
紀元前508年 - 紀元前27年
帝政時代
紀元前27年 - 西暦476年

終身元首制
西方帝国

専制君主制
東方帝国

憲法

王国法
共和国法
帝国法
後期帝国法
ローマ法の歴史
元老院
立法議会
政務官



政務官(常設職)

執政官
法務官
財務官
政務代行官

按察官
護民官
監察官
属州総督

政務官(臨時職)

独裁官
騎兵長官
執政官代理

ローマ王
三人委員会
十人委員会

名誉称号・特別職
ローマ皇帝

軍団幕僚
地方司令官
役人
親衛隊長官
ウィカリウス
二十六人官
衛士

軍団長
軍司令官
元老院主席
最高神祇官
尊厳者
副帝
テトラルキア

法律

ローマ法

インペリウム
モス・マヨルム
協調性

市民権
権威
クルスス・ホノルム元老院勧告
元老院最終勧告


他国の政治 ・ 地図
政治ポータル
表示・ノート・編集・履歴

執政官(しっせいかん、ラテン語: consul、コンスル)は、古代ローマでの政務官のひとつ。都市ローマの長であり、共和政ローマの形式上の元首に当たる。訳語として執政官のほかに統領を用いることもある。


目次

1 概要

2 選出

2.1 補充

2.2 プロコンスル


3 制約

4 歴史

4.1 共和政期

4.2 帝政期

4.3 影響


5 歴代執政官

6 脚注

6.1 注釈

6.2 出典


7 参考文献

8 関連項目


概要

執政官は共和政ローマにおける最高職である。定員は2名。モムゼンは、コンスルという名はこの同僚制から来ているとしている[1][注釈 1]。平時は内政の最高責任者として政務を執り、戦時は軍団を組織するとともに軍団の最高指揮官として軍務を掌握し、また戦場においては直接指揮を執った(つまり、軍政軍令の責任者と同時に現場指揮官でもある)。これらの権限をインペリウム (指揮権)と言った。

他に、民会元老院の召集権や議案提出権も保持し、加えてもう一人の執政官や下位政務官の決定に対し拒否権を行使する権限が与えられていた。また、非常時と認めた場合は、最長六ヶ月任期の最高官職である独裁官(ディクタトル)を指名する権限もあったが、実際には元老院の協賛を得て指名されたとされている。

二人の執政官はその権限を例えば一人は行政を、一人は軍務を、という風に分担するわけではなく(もちろんそうした事もあったが)、基本的には二人が全く同じ権限を有していた。軍務に関してはその担当をくじ引き等で決めることはあったが、拘束力があるわけではなかった[1]

執政官は就任するとその補佐役としてクァエストルを指名することが出来、裁判と財務の補佐を担当させた[2]
選出

執政官は、元老院が候補者を選び(候補者資格を決定し)、ケントゥリア民会での選挙により選任される。定員が2名とされたのは独裁を防ぐためであり、それ以前の王政が復活するのを防ぐ意味もあった。任期は1年で、元来は再選は許されなかったが[注釈 2]、次第に再選も許されるようになった。

新任の執政官は、毎年1月1日紀元前153年より前は3月1日)に就任する (共和政前期ではそうとは限らなかった[3])。任期は就任したその日から一年間であり、正規執政官(consul ordinarius(sg)/consules ordinarii(pl))と呼ばれる。古代ローマでは、以下に例示するように、正規執政官の名を書くことで、その年を表した。

Imperator Caesar AugustusMarcus Vipsanius Agrippa が執政官の年」(西暦では紀元前27年に相当)

補充

例えば初代執政官ルキウス・ユニウス・ブルトゥスは戦場で敵と刺し違えて戦死したとされ[4]プブリウス・デキウス・ムス父子のようにローマの勝利のためにその身を生贄に捧げる者や[5]、疫病によって執政官が任期途中で死去する例などもあった。そのように欠員が出た場合、共和政前期においては王政時代に摂政として機能していたインテルレクスが5日交代で選ばれ、補充選挙のための民会を招集した。このようにして補充選挙によって途中から就任した執政官は、入れ替わった正規執政官の任期をそのまま引き継ぎ[3]、補充執政官(consul suffectus(sg)/ consules suffecti(pl))と呼ばれた。
プロコンスル

2名の執政官だけでは手が足りず対処できない事態が発生した場合などは、必要に応じて、執政官経験者にプロコンスル(前執政官)の職でインペリウムを与えて事態の収拾に当たらせることもあった。後にこの制度は常設化し、プロコンスルらに属州総督として属州経営を担わせた。

アウグストゥスによりローマが共和政から帝政に移行した後は、多くの属州総督(執政官経験者が就任する)を生み出す必要から、正規執政官が死亡した場合だけではなく、任期途中で辞任する事で他の者に補充執政官として執政官職を経験させるようになる。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:30 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:FIRTREE