哺乳形類
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哺乳形類
カストロカウダの復元想像図
地質時代
三畳紀後期 - 完新世現代
分類

:動物界 Animalia
:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
上綱:四肢動物上綱 Tetrapoda
:単弓綱 Synapsida
階級なし:哺乳形類 Mammaliaformes

学名
Mammaliaformes
Rowe, 1988
下位分類
本文参照

哺乳形類(ほにゅうけいるい、Mammaliaformes、ママリアフォルムス)は、哺乳類及び絶滅した近縁種を含むグループ(分類群)。かつて[いつ?]は哺乳類に含まれ、暁獣亜綱、暁獣類とも呼ばれた。


目次

1 進化史

2 特徴

3 系統

3.1 定義

3.2 上位分類

3.3 下位分類


4 脚注・出典

5 参考文献


進化史

哺乳形類の起源は、中生代三畳紀後期といわれる。約2億2,500万年前の地層から、現在[いつ?]知られうる最古の哺乳形類、アデロバシレウスが発見されている[1]

その祖先は有羊膜類の二大グループの一方、単弓類キノドン類である。単弓類は、もう一方の大グループである竜弓類(この中から爬虫類が現れた)とは古生代石炭紀中期に分岐し、独自の進化を遂げたグループである。単弓類はペルム紀末の大量絶滅P-T境界)において壊滅的なダメージを受け、キノドン類などごくわずかな系統のみが三畳紀まで生き延びている。

哺乳形類は、低酸素状態が続く三畳紀の気候に適応する形でキノドン類の中から現れた。この一群は、顎関節の改変、四肢の直立化及び呼吸器の改良など、キノドン類で見られた進化をより押し進めた形態が見られる。誕生直後の哺乳形類は三畳紀後期初頭に発生した中規模の大量絶滅を生き延びたものの、恐竜などに主要なニッチを奪われてしまっていた。中にはカストロカウダの様に水辺へと生活の場を求めたものもいたが、大半は、夜への進出を余儀なくされた。当時の生物にとって、夜という世界への進出は、非常に困難に満ちたものであった。日光の恩恵を受ける事の出来ない夜間においては、体温の維持は困難である。故に、恒温化は必須であった。そのために、より効率的に獲物を発見する事の出来る聴覚の発達が促された。また、獲物を捕らえるための四肢も、より活発な行動が出来る形態へと進化した。同時に、キノドン類において発達しつつあった咬頭が複雑化し、より効率的に咀嚼出来る様になった。これは、恒温化が進んだ事で、多くのカロリーを必要としたためと言われる。しかし、夜間に確保出来る食料は限られるため、大半の哺乳形類は現生のトガリネズミ齧歯類などと大差ない大きさ、姿であった。

この状況は、白亜紀末(K-T境界)の大量絶滅が発生するまで変わる事は無かった。しかし、哺乳類は地道に進化を重ねており、それが、恐竜絶滅後の爆発的適応放散につながった。その中で、哺乳類に先駆ける形で放散していた哺乳形類たちは、後発の哺乳類との競合に敗れて姿を消していった。
特徴

かつて[いつ?]哺乳類の定義に使われた顎関節は、高度に進化したキノドン段階においては従来の方形骨 - 関節骨に加え、麟状骨(側頭骨の一部) - 歯骨下顎骨)の二重関節となっていた。そして、方形骨と関節骨が顎関節から外れた時点で(広義)哺乳類??哺乳形類とされる。しかし、この時点では関節から外れたというだけであり、未だ顎に付いたままであった。これらが内耳に取り込まれ、関節骨が槌骨、方形骨が砧骨として耳小骨となるのは、(狭義)哺乳類の段階となってからである。つまり、聴覚機能を強化していく過程の中間的な段階にあると言える。現生の哺乳類においても、胎児の段階でこれらの骨が当初顎関節として発生し、やがて内耳へと移動していく様子を観察することが出来る。また有袋類においては、この骨が移動するのは、出産後、母親の袋の中にいる段階であるという。[2]

この改変は、顎関節の重要度が低下した事により可能となったとされる。盤竜類など初期単弓類や爬虫類においては、単純に咀嚼筋が顎を引き上げるため、顎関節に下向きの負荷がかかる事になる。しかし後期獣弓類では、歯骨の筋突起が発達して咀嚼筋が交差する形で付着し、下顎全体を持ち上げる様になった。そのため、顎関節の負荷が大きく減少したのである。これにより、顎関節の改変を行う下地が出来たと言える。[3]

これは、複数の種において平行して起きた進化であるといわれている。ジュラ紀の哺乳形類ハドロコディウムは、既に麟状骨 - 歯骨関節を完成させ、発達した大脳皮質を持っていた。しかし、同時期の狭義哺乳類には、未だ麟状骨 - 歯骨に加えて方形骨 - 関節骨の二重関節という古い形質を引きずるものもいたからである。[4]

この進化は、四肢の直立化とも関連があると思われる。つまり、初期単弓類の段階においては頭蓋と地面が近い距離にあり、角骨の反転板などを通じて振動を拾い上げ、耳小柱(後の鐙骨)を介して内耳に伝えていた。しかし、獣弓類、キノドン類へと進化するに連れて四肢の直立化が進み、頭蓋が地面から高く持ち上げられてしまう事になった。そのために聴覚機能を強化する必要に迫られ、哺乳類段階に至る過程で顎関節の蝶番を耳小骨として中耳に取り込む過程にあるといえる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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