台風
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「颱風」はこの項目へ転送されています。アメリカの映画については「颱風 (映画)」をご覧ください。
宇宙から見た台風(平成16年台風第18号 日本の南にある3つの台風(平成18年台風7, 8, 9号)。2006年8月7日。

台風(たいふう、颱風)は、北西太平洋に存在する熱帯低気圧のうち、低気圧域内の最大風速が約17m/s(34ノット風力8)以上にまで発達したものを指す呼称[1]強風域暴風域を伴って強いや風をもたらすことが多く、しばしば気象災害を引き起こす。
目次

1 定義

1.1 位置

1.2 勢力


2 台風の構造と階級

2.1 台風の構造

2.2 台風の階級


3 台風の発生と発達

3.1 台風の発生

3.2 台風の発達

3.3 日本への接近・上陸


4 台風の観測と進路予測

4.1 台風の観測

4.2 台風の進路予報表示


5 台風の影響

5.1 台風による被害

5.2 台風による社会的な影響

5.3 台風と水資源

5.4 台風と生物学的自然

5.5 日本における記録的な台風


6 「台風」の語源

7 台風の命名

7.1 英語名(アメリカ式)

7.2 アジア名

7.2.1 アジア名の導入

7.2.2 アジア名の変更が行われる日

7.2.3 リストの変更(引退)

7.2.4 アジア名の一覧


7.3 日本(台風番号等)

7.3.1 台風番号

7.3.2 気象庁命名台風

7.3.3 台風の俗称


7.4 フィリピン(フィリピン名)


8 台風の統計

8.1 台風の平年値

8.2 台風の記録

8.2.1 数に関する記録

8.2.2 時期などに関する記録

8.2.3 規模に関する記録


8.3 各番号の台風

8.4 各年の台風


9 脚注

9.1 注釈

9.2 出典


10 参考文献

11 関連項目

12 外部リンク



定義

気圧が最も低い位置を「気圧中心」といい[2]、その位置と勢力で台風は定義される。
位置

北西太平洋の「東経100度線から180度経線までの北半球」に中心が存在するものをいう[3]。海域としては北太平洋西部(北西太平洋)およびその付属海である南シナ海東シナ海フィリピン海日本海などにあたり、陸域としては東アジア東南アジアミクロネシアのそれぞれ一部が含まれる。

同じ最大風速が17.2m/s以上の熱帯低気圧のうち、北インド洋南太平洋にあるものは「サイクロン[3][注 1]と呼ばれ、北大西洋と北東太平洋の熱帯低気圧のうち最大風速が32.7m/s以上のものは「ハリケーン[注 2]と呼ばれるが、これらの熱帯低気圧が地理的な境界線を越えた場合は呼び方が変わる。例えば、2006年に北東太平洋で発生したハリケーン・イオケは、西進して経度180度を越えたため台風12号になった。このように、区域を跨って台風に変わったものを越境台風と呼ぶ。逆に1972年の台風29号は、マレー半島を通過してベンガル湾に抜けたことによりサイクロンに変わった。「熱帯低気圧#分類・命名」も参照

なお世界気象機関の国際分類では地理的な領域に関係なく、熱帯低気圧を最大風速によりトロピカル・デプレッション、トロピカル・ストーム、シビア・トロピカル・ストーム、タイフーンの4段階に分類している。この場合における「タイフーン」と本項で述べている「台風」は英語では共に"typhoon"と呼ぶが、概念としては異なる。
勢力

低気圧域内の「中心付近の最大風速(10分間の平均)17.2m/s以上」のものをいう[3]

台風の位置や中心気圧、最大風速、大きさの数値は過去の観測データの蓄積により確立されたドボラック法に基づいて衛星画像から推定し、地上や船舶で風速が観測できた場合にその都度修正していく方法を採っている[2]ため、「中心付近の最大風速」は必ずしも実測値ではない。例えば洋上にある台風中心の風速を実測するには航空機が必要となり、実際に1987年昭和62年)までは米軍が航空機観測を実施していた時期もある[4]が、観測員や設備・運用等の負担が大きく、現在日本では航空機による観測は恒常的な手段としては行われていない(学術研究目的での観測例はある)。

ちなみに世界気象機関 (WMO) の世界気象監視計画 (WWW) により、北西太平洋海域の台風監視活動を行う中枢として、日本の気象庁が「熱帯低気圧プログラムに参画する地域特別気象中枢」(RSMC for TCP) に指定され、気象庁の判断が国際的には公式のものとされるが、この海域では中国台湾フィリピンベトナムアメリカなどの気象機関がそれぞれ台風の監視を行い独自に推定を行っているため、機関によって風速等に多少の誤差が出ることもある[5]
台風の構造と階級

台風の中心位置、最大風速、中心気圧、暴風域半径、強風域半径などを総称して台風諸元という[2]
台風の構造 熱帯低気圧の構造図(垂直方向に拡大してある)。目の周辺部では上昇気流、目の中心部の上空では下降気流が起きている。

亜熱帯や熱帯で海から供給される大量の水蒸気が上昇して空気が渦を巻きできるのが熱帯低気圧で、これが最大風速17.2m/sを超えると台風となる[6]。この点で冷たい空気と暖かい空気が混ざりあおうとして空気が渦を巻きできる温帯低気圧とは構造が異なる[6]。温帯低気圧では冷たい空気と暖かい空気がぶつかりあっており前線を伴うことがあるが、台風本体は暖かい空気のみでできているため前線を伴うことがない[6]。台風の北上によって冷たい空気が流入したときには温帯低気圧に変化する(#台風の発生と発達)。

台風の中心が最も天気が荒れていると考えがちだが、中心付近は暴風が吹き荒れるものの風向きが乱れているために互いに打ち消し合い[7]、最も荒れているわけではない。台風の中心付近の下降気流となっている風や雲がほとんどない区域を台風の目と呼び、勢力が大きい台風ほど明瞭に表れるが、勢力が衰えると判然としなくなる。

発達した台風では背の高い積乱雲が中心部を取り巻いておりアイウォールと呼ばれている[3]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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