医師
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医師
Luke Fildes (1843?1927)が描いた医師 [1]
基本情報
名称Physician, medical practitioner, medical doctor or simply doctor
職種Professional
業種医療,保健
詳細情報
適性能力医療倫理、医療技術、分析的思考
必須試験Bachelor of Medicine, Bachelor of Surgery(MBBS), Doctor of Medicine(MD), Doctor of Osteopathic Medicine(DO)
就業分野診療所,病院
関連職業総合診療医(家庭医), 外科医、歯科医、その他専門医
表示
医師が腸チフスの予防接種を行っているところ。(1944年)アフガニスタンで救急医療を行っている医師(2010年)

医師(いし、: doctor)とは、医療および保健指導を司る医療従事者医学に基づく傷病予防診療および公衆衛生の普及を責務とする。

米国では、伝統的に医師は英語で「physician」と称される。また、専門分野ごとに「内科医 (physician)」と呼ばれたり「外科医 (surgeon)」と呼ばれたりもする。欧米で医師の一般名称「physician」に対して外科医だけが「surgeon」と呼ばれている理由は、中世より「内科学」=「医学」とされており、「内科医」=「医師」であったことによる。「外科医」の仕事は初期の頃は理容師によって行われ、医療補助職として扱われており、現在での義肢装具士理学療法士等のような存在であったことから、別の名称があてられることになった。すなわち医師である内科医が診察診断を行いその処方に基づいて理髪師(外科医)が外科的治療を薬剤師が内科的治療(投薬)をそれぞれ行うという建前であった。しかし時代が進むにつれ外科医も薬剤師も独自に治療を行うようになり彼らも医者とみなされるようになっていった。その他に、フランス語では medecin(メドゥサン)、ドイツ語では Arzt(アルツト)である。

また、博士の学位を持っていない医師までも doctor と呼ぶことは、日本、英国オーストラリアニュージーランド、等で行われている。ただし、英連邦諸国では、外科医は、学位にかかわらず、今日なお「ミスター」で、「ドクター」とは呼ばない。本来なら「master = 修士」のさらに上にある学位の名称である「doctor = 博士」が、転じて医師の名称としても用いられるようになったのは、「医師制度」の発展してきた歴史的背景および免許取得過程上要求された学位が関係している、とされている。

今日の日本では、一般に「お医者さん」「医者」「ドクター」「先生」と呼ばれるが「医師」という名称が確立されて一般に広く使われるようになるのは、明治以後のことである。

一般に、適切な診療能力を持たず、治療にならないことをしたり誤診をしたり医療過誤を引き起こしたりする医師は藪医者(quack)と呼ばれている。


目次

1 歴史

2 世界各国の医師制度

2.1 米国

2.2 英国

2.3 ドイツ

2.4 中国

2.5 日本


3 日本の医師

3.1 年齢・性別

3.2 就業場所

3.3 医師とIT

3.4 日本の医師定年制

3.5 医療保険制度と医師

3.6 日本の医師の労働環境

3.7 日本の医師の収入・所得

3.7.1 勤務医

3.7.2 開業医

3.7.3 研修医


3.8 医師の転職

3.9 少子化の影響


4 組織

5 著名な医師

5.1 西洋

5.2 東洋(除 日本)

5.3 日本

5.3.1 古代?近世

5.3.2 医師の保護などをした人物

5.3.3 日本・近現代



6 脚注

7 関連項目

8 外部リンク


歴史「医学と医療の年表」も参照医師と患者が描かれた古代ギリシアの壺(紀元前480?470年頃のもの)

古代には病気というものに対して悪魔によるもの等と信じられていたため「医師」という職業は世界各地で現在でも宗教と密接に関わっているものが多い。

西洋において「医」の象徴とされているのはギリシア神話に登場するアスクレピオスである。アスクレピオスの杖はWHOを含めて世界各国で「医」の象徴として用いられている。

現在の西洋では、医師の社会的地位は比較的高いが、古代においてはそうではなかった。 古代ギリシアにおいては、医師は自由市民であるとは限らず、奴隷である医師もいた。自由市民は自由市民の医師が診察し、奴隷は奴隷である医師が診察した。また古代ローマにおいても、市民権は与えられたといわれるものの、医師の地位は高くなかった。これはローマにおいて往々に医師が被征服民のギリシア人が多く、更には奴隷階級とされた者も多かったためと考えられている。医師の社会的地位が高くなったのは中世のヨーロッパにおいてである。人の命に関わる重要な職業なので、専門職として特別な地位を与え、それに応じた責任が求められるようになった。

西洋においては、内科が知識主義に基づいて伸長したのに対し、外科は経験主義を基礎に伸長した。初期には床屋などから外科医となるものが多かった。七十一番職人歌合』三十四番に描かれた室町時代の薬師(くすし)

東洋において「医」の象徴とされているのは一般に薬師如来が知られているように、日本においては「薬師(くすし)」と呼ばれた和漢薬の専門家が医師の起源となる。当時の薬学である本草学に基づき生薬を用いて診療を行った。日本の漢方医学中国の漢方医学とは16世紀頃分かれて独自の道を歩いている。律令制においては、典薬寮の下に官職としての「医師」が置かれた他、大宰府令制国にも医師が派遣されていた。

江戸時代においては士農工商の工に当たるとされたが、御典医などは士分に準ずる扱いを受けることもあった。明治時代、西洋医学を日本に導入するため西洋から医者を招いた。このとき軍医を主に招いたのは明治政府が医師=士という考えを定着させようと考えていたためであった。[要出典]また「医師」という呼称が用いられるようになったのは明治時代に入ってからである。それ以前は「医者」と呼んでいた。

日本では明治維新後の1874年、医師を免許制とする制度が導入され、1876年には新たに免許を受けようとするものは洋方六科試験合格が必要となることが内務省から通達され、漢方医を志す医師であっても西洋医学を学ぶことが必須とされるようになったが[2]中国韓国ではそれぞれ中医師韓医師という医師とは別の資格が並立している。


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