[Wikipedia|▼Menu]
季節による積雪の変化

冬(ふゆ)は、四季の一つであり、一年の中で最も寒い期間・季節を指す。二十四節気旧暦のように、一年中で最も太陽高度が低くが長い期間を指すこともある。

北半球では冬至後の1月-2月頃に気温が低いことが多く、南半球では夏至後の7月‐8月頃にあたる。

日本気象庁では一日の日最低気温が0℃以下の日を冬日(ふゆび)、また、日最高気温が0℃以下の日を真冬日(まふゆび)と呼んでいる。このような日は1月を中心に前後の毎年12月から翌年3月頃にかけて発生するから(ただし、年や地域によっては、11月4月でも生じる場合もある)、この時期のあたりが冬の範囲に入る。

冬が特別・特有とされる物(特に収穫物)に付いては旬#冬を参照。


目次

1 定義

2 気候

3 生物

3.1 植物

3.2 動物


4 冬の行事

5 天文・自然

6 比喩的な用法

7 冬を題材にした作品

7.1 文学

7.2 音楽

7.2.1 クラシック

7.2.2 童謡

7.2.3 ポピュラー系



8 関連項目


定義地球と太陽の光の模式図。この図では北半球が冬となる。

北半球が冬のときは南半球は太陽高度が高くなるため夏となり、南半球が冬のときは同様に北半球は夏となる。

社会通念・気象学では1月2月12月。たとえば「暖冬」「厳冬」などはこの3か月の平均気温で判断する。

寒候年・1年間の間で1月、2月、12月とすると1シーズンとしての冬を評価できない。そのため1月、2月を含む年をそのシーズンで括る。たとえば、「2009年の冬」といった場合、2008年の12月、2009年の1月、2月である。また、「2008/2009年冬」という書き方をする。初雪終雪の日など11月以前、3月以降になることのあるようなものもこの定義による。


二十四節気に基づく節切りでは立冬から立春の前日まで。

旧暦による月切りでは十月・十一月・十二月。上に近いが、最大半月ずれる。

年度では1月・2月・3月。英語ではこの3か月をwinter quarterと呼ぶ。

天文学上は冬至から春分まで。ここでの「冬至」「春分」は、「冬至の日」「春分の日」ではなく太陽黄経が270°、0°になった瞬間。

西洋では伝統的に、冬至(の日)から春分(の日)の前日までとすることがある。登山界での冬期登頂記録はこの慣例に基づいて判定されることが多い。

熱帯地方では「冬がない」、極地方では「1年中が冬」とされることがある。

積雪や海の凍結がある地方では、その始まりを冬の始まりとし、融雪や解氷を冬の終わりとすることがある

三冬

初冬→立冬から大雪の前日までの期間をいい、孟冬ともいう。

仲冬→大雪から小寒の前日までの期間をいう。

晩冬→小寒から立春の前日までの期間をいい、季冬ともいう。


気候冬によく見られる筋状の雲、北海道付近(2003年1月撮影, NASAより)

冬という季節が生まれるのは、太陽高度の差によって気温が変わることが大きな原因である。地球が地軸を傾けて公転しているために、同じ地点でも季節により太陽高度が変わり、太陽高度が低くなると冬になる。赤道に近い低緯度地域では、季節による太陽高度の差が小さいので冬に目立った気象の変化はない。また、極地や高緯度地域では冬に太陽が昇らない極夜という現象が起こる。

また、その土地の標高や気団海流などが冬の気候に影響を与えるため、同じ緯度にあっても冬の気候に差が出る。例えば、北緯43°付近にあるモナコでは1月の最低気温は8℃前後だが、同じ緯度にある旭川では同じ月に-14℃前後まで下がる。

日本では秋から次第に寒くなり、やがて野外でなどに関わる現象が見られるのが冬である。また、冬至までは昼間の時間は短くなり、夜が長くなる。

シベリア高気圧が張り出し、西高東低の気圧配置になると、これを冬型の気圧配置といって、北西の季節風北風)が強く吹き、日本海側では雪、太平洋側では空気が乾燥して晴れとなる。

寒さが弱い冬を暖冬(だんとう)という。反対に、寒さが厳しい冬・寒さが強い冬を、厳冬(げんとう)や寒冬と言う。
生物

生物にとって、冬は直接に命の危険にさらされる季節である。それにつれて生物は活動を控えたり、様々な方法で冬眠越冬に入る。落葉樹は葉を落とし、宿根草は地上部を枯らす。人間は防寒を主目的とした冬服に着替え、さらに襟巻きなどの防寒具を着用するが、霜焼け凍傷を起こす事や凍死する者もいる。暖房器具を使用するのも冬のことであり、こたつストーブに体を寄せる楽しみもあるが、それに起因する一酸化炭素中毒も冬に度々発生している。
植物

気温は、植物にとっても重要である。特に平たくて薄い葉はその影響を受けやすい。冬季でもそれほど温度が低くならない地域では葉を小さく厚くすることでこれを耐えるが、ある程度以上ではこれを切り落として捨てる(落葉)。

一年草の場合、冬は種子などの耐久性の構造で耐える。この場合、春になって発芽することになるが、春の成長においてイニシアチブを取るべく、秋から冬に発芽するものがあり、これを越年草、あるいは二年草という。この場合、冬には葉をつけて過ごすが、寒さに対する対策として、地表に密着するように葉を広げる姿を取るものが多い。多年草の冬の姿にもこのようなものがあり、これをロゼットという。

なお、春になると様々な植物の活動が始まるが、その開始時期はそれぞれで、中にはほとんど冬のうちに始まる場合もある。特にフクジュソウは冬の終わり(晩冬)に咲くので往々にして花自体がをかぶることが多い。稀に、春本番を告げるチューリップヒヤシンスなどの花も強い寒の戻りや花冷えが原因で季節外れの雪や氷をかぶることもある。

ドイツの樹氷

北海道美瑛町の冬(哲学の木)

動物

冬には、多くの動物が凍結しない場所で活動を停止しじっとしている。これを冬眠(とうみん)と言い、トカゲカエルは土中に、カメドジョウは水中の底に潜る。ほ乳類コウモリヤマネは体温を下げて冬眠する。シカサルなどのように、冬眠しない動物もいるが、それらの場合、餌に苦労することになり、他の季節には見向きもしない木の芽や樹皮などを食べてしのぐ例も知られる。これらの動物では、冬季の死亡率が個体数に大きな影響を持つとも言われる。

冬に特別な活動が見られる例もある。サンショウウオアカガエルなどで、真冬に繁殖活動を行なうものがあり、天敵が寒さで動けない時期であるためとも考えられている。イヌワシなども冬に繁殖を開始する。これは、雛が食べ盛りになるのが、他の鳥の繁殖時期に重なるようにとの適応とも言われる。

冬は昆虫採集に向かない季節であり、冬に進んで活動する昆虫はフユシャクなどごく一部である。それでも方法はあるもので、たとえばオサムシ類は地下に隠れて越冬しているので、地上を走り回っているときより探しやすく、マニアはここだという所を掘り起こして採集する。これを俗にオサ掘りという由。なお、河川指標生物として有名なカワゲラなどの水生昆虫に関しては、その採集は冬の方が都合がよい。これは、彼らの大部分が幼虫であり、春から秋には成虫になるために小さい幼虫しかいない場合があるのに対して、冬はすべて比較的よく育った幼虫の姿だからである。
冬の行事

冬はの終わりの時期(年末)で、一年間の終盤である。北半球においての農業では、春から秋にかけて生産が行われ、冬は翌年の生産への準備に当たるからであろう。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:28 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:FIRTREE