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頭にかぶる雨具については「」を、キノコの傘については「キノコの部位#傘」をご覧ください。

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傘で雨を防ぐ様子 一般的な洋傘

傘(?・かさ、からかさ)とは、雨・雪・日光などが体に当たらないよう、頭上に広げ差しかざすもの[1]。竹や金属などの骨に紙や布などを張り、柄をすえて開閉ができるようにしたもので、「」と区別するために「さしがさ」ともいう[1]。「笠」とは同語源である。

「傘」は、上から降下してくるものに対して直被しないように防護する目的の用具で、一般には手に持って差しかけて使う用具の総称をさし、頭部に直接かぶって使う用具である「笠」と区別される。なお、ガーデンパラソルやマーケットパラソルなど携行を目的としない特殊な傘もあり、これらは地面に立てたり吊ったりして用いる。傘は現代においては、などの降水時にや持ち物を濡らさないために使うほか、夏季の強い日射を避けるために使うことも多い。

日本には欽明天皇の時代552年に、百済聖王(聖明王)の使者から渡来した外来品で、当初は主に日射を避ける「日傘」として用いていたが、その後日本独自の構造的進化も見られ、降水に対して使うことが多くなっていった[2]。日本における傘文化の経緯詳細については和傘節を参照。
目次

1 語彙・語句

1.1 東アジア(漢字圏)

1.1.1 日本語

1.1.2 中国語

1.1.3 朝鮮語


1.2 欧米

1.2.1 イタリア語

1.2.2 フランス語

1.2.3 英語



2 構造

2.1 中棒

2.2 傘布(カバー)

2.3 露先

2.4 骨

2.5 ハンギングアンブレラ


3 雨傘と日傘

3.1 雨傘

3.2 日傘

3.3 晴雨兼用傘


4 和傘と洋傘

4.1 和傘

4.1.1 和傘の歴史


4.2 洋傘

4.2.1 洋傘の歴史



5 洋傘の普及

5.1 ジャンプ傘(ワンタッチ傘)

5.2 折畳み傘

5.3 ビニール傘

5.3.1 ビニール傘の歴史

5.3.2 販売

5.3.3 特徴



6 現代日本における傘

6.1 傘に関する社会問題、迷惑行為、マナー問題


7 文化・比喩的用法

7.1 相合傘

7.1.1 文学作品

7.1.2 その他


7.2 故事成語

7.3 古典

7.4 民俗・伝承

7.5 比喩表現

7.6 忌日


8 脚注

8.1 注釈

8.2 出典


9 関連項目

語彙・語句
東アジア(漢字圏)
日本語 時代祭り:笠

日本語では、古来「かさ」とは笠を指し、傘は「差しがさ」と呼称した。「」は、柄がなく頭にかぶるものである。それに対し「傘・?」には柄(え、から)があり、「からかさ」とも読む。頭上を防御するための傘を「さす」は、「刺す」ではなく「差す」である。

現代日本語の「傘」の読みは、日常会話では日本語固有語である大和言葉を用い訓読みして「かさ」と発音することがほとんどである。動作を伴った熟語においては「開傘(かいさん)」などと音読みで発音することもあるが少数例であり、熟語であっても「唐傘(からかさ)」・「日傘(ひがさ)」・「雨傘(あまがさ)」などと訓読みされたり、「洋傘(ようがさ)」などと重箱読みされる例が多い。

日本語では、使う目的によって雨傘(あまがさ)、日傘(ひがさ)と呼んで区別する。日本の伝統的な工法と材質で作られたものを和傘、西洋の伝統的な工法と材質で作られたものを洋傘と呼ぶ区別もある。洋傘をこうもり傘ともいうが、こうもり傘の語源に関しては、「傘をかぶる」が「こうむる」となり、これを語源とするなどの複数の説があるが、ペリーが来航した際、持ち込んだ洋傘を「その姿、蝙蝠(こうもり)のように見ゆ」と比喩したことから生まれたという説が最も有力である。
中国語 兵馬俑にみられる傘

現代中国語では、日本語と同様、総称として「傘」(簡体中文:「?」、ピン音:s?n)を用いているが、特に降水対応の傘を指す際に、「雨傘」(簡体中文:「雨?」、ピン音:y? s?n)を用いる。
朝鮮語

朝鮮語では日本語の訓読みに相当する習慣がなく、漢字語はあくまで漢音で発音するため、日本語の音読みと同様に中国語発音に倣って、「傘」の総称は「?(サン)」、降水対応の傘は「??(ウサン、「雨傘」の朝鮮語音読)」と呼称される。
欧米
イタリア語

アンブレラは、「影」の意をもつラテン語 umbraがイタリア語に転化してombrellaと指小辞化したもので、もともと「影をつくるもの」を意味した。

またイタリア語において、「太陽から守る」意をもつ語パラソーレ(parasole)が、日除けの用具としての傘の呼称として用いられた。
フランス語

現代フランス語では、オンブレル(ombrelle)は婦人用の小さい日傘を、パラプリュイ(parapluie)は字義どおり雨よけを指す用語として明確に区分されており、晴雨兼用の傘は別途オン・トゥ・カ(en-tout-cas)と呼称されている。
英語

現代英語では、一般に雨傘をアンブレラ(umbrella)、日傘をパラソル(parasol)またはサンシェイド(sunshade)として区別するが、これらは語源上いずれも日傘の意である。アンブレラ、パラソルとも上節に述べたラテン系言語からの輸入外来語であり、1750年代以降には、アンブレラが主に雨傘を指す用語として、パラソルないしサンシェイドが主に日傘を指す用語として割当てられることとなった。広義にはアンブレラで総称する。
構造 傘の各部の名称

傘は雨傘・日傘、和傘・洋傘の区別なく、通常、全体を支える中棒、全体を覆う傘布(カバー)、傘布を支える骨によって構成される。また、付属品として傘カバーや傘袋、バンドなどの周辺部品を付帯する。

以下、傘を構成する代表的な部品について記す。
中棒

傘の心棒を構成する部品。中軸、シャフトともいう。伝統的には、堅牢性を求めて組成密度の高い品種の木材が好まれて使われてきた。現代でも高級傘には高密度木材が好まれるほか、堅牢性を求めて中空管状のチタン材、カーボネート材が用いられる例が見られ、主に折畳み傘には軽量性を兼ね堅牢性も確保する目的で特殊アルミニウム合金特殊プラスチックも好んで用いられる。普及品については、原料価格を抑えるためにそれほど組成密度が高くない木材やスチールが用いられることが多い。

この部位は接合部が多く、施工が不充分であると、接合部がキシミを生じて使用者に不快感を与える原因となる。また、この部品は、湾曲などがあるとスムーズに開傘できず、また傘全体を支える接合点が多い主要部品であるため特に堅牢性が求められ、木材を用いる場合には材木に経年劣化・変形がないように適正な乾燥安定化処理および正確な造形加工が必要となるほか、金属や特殊樹脂を用いる場合にも精巧な造形加工が必要となるため、傘メーカー・傘職人にとっての主要な技術が求められ、いわゆる「腕の見せ所」のひとつとなっている。
石突
中棒の先端部分
陣笠
傘の頂点にある円錐形の固定部品
上ロクロ(ノッチ)
親骨の接合部分
止め鋲(ストッパー)
開傘時に下ロクロを上側から固定する部分
上ハジキ(ウワハジキ)
開傘時に開傘状態を保持するために下ロクロを下側から固定する部品。
下ロクロ(ランナー)
中棒を上下にスライドして傘の開閉を行う部品。
下ハジキ
閉傘時に閉傘状態を保持し無駄に開傘しないようにするために中棒下部の手元(ハンドル)近くに設置された部品を「下ハジキ」と呼称する。


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