修士
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修士(しゅうし)とは

学術上の
学位としての「修士」(マスター、master's degree)、いわゆる修士号のこと(以下の章で概説する)[1]

修道士聖公会での呼称。⇒ 修士 (聖公会)

品行方正な人のこと。上士。

日本語の男性人名。読みは「しゅうじ」。

資格称号の名称。生命保険修士など[2]

修士(しゅうし)とは、下位の学士と上位の博士の中間に位置する学位で、学士またはそれと同等の学力を認められた者が、高等教育機関において修士課程を修了することにより授与されるものである。

英語圏ではmaster、ドイツ語圏ではマギスターまたはマギステル (Magister)、中華人民共和国大韓民国などでは碩士などともいう。

また、同等学位を複数保有することをダブルディグリーというが、特に修士号を2つ保有することを、ダブルマスターともいう。個人が2つ以上の修士課程を修了してダブルマスターとなる場合や、大学院等で協定校の学位を同時取得できるダブルマスタープログラム(ダブルディグリープログラムとも)を修了してなる場合がある。
目次

1 学位の種類

2 日本の修士

2.1 修士号の意義

2.2 その他


3 各国の制度

3.1 欧州連合

3.2 オーストラリア

3.3 イギリス

3.4 ドイツ

3.5 フランス


4 脚注

5 関連項目

学位の種類

文学
系 - M.A. (Master of Arts)

理学系 - MS または MSc (Master of Science)

哲学系 - MPhil (Master of Philosophy)

科学系 - PSE (Professional of Science Master)

法学系 - LL.M. (Master of Laws)

医学系 - M.P.A.S (Master of Physician Assistant Studies)

医科学系 - MMSc (Master of Medical Science)

公共政策系 - MPP (Master of Public Policy)

薬学系 - MPharm (Master of Pharmacy)

公共経営系 - MPM (Master of Public Management)

看護学系 - MNS (Master of Nursing Science)

経済系 - MEcc (Master of Economics)

工学系 - ME または MEng (Master of Engineering)

造園系 - MLA (Master of Landscape Architecture) 

経営系 - MBM (Master of Business Management)

技術経営系 - MOT (Master of Management of Technology)

教育系 - M.ed. (Master of Education)

公衆衛生学系 - MPH (Master of Public Health)

芸術系 - M.F.A. (Master of Fine Arts)

情報技術系 - MBIT (Master of Business information technology)

社会福祉系 - M.S.W. (Master of Social Work)

音楽系 - M.M. (Master of Music)

日本の修士

日本の学位等 
法令に基づく学位
博士の学位
修士の学位
学士の学位
短期大学士の学位
専門職学位

専門職学位と修了区分
1.専門職大学院の課程
(一般の専門職大学院)
修士(専門職)

2.法科大学院の課程
法務博士(専門職)

3.教職大学院の課程
教職修士(専門職)
法令に基づく称号
準学士
告示に基づく称号
高度専門士の称号
専門士の称号
現在授与されない学位等
大博士の学位
得業士の称号
関連法令・告示
学校教育法
学位規則
専門士及び高度専門士規程










日本では、修士の学位は、学校教育法昭和22年法律第26号)の第68条の2に「修士の学位」として、大学院を修了した者に博士または修士の学位が授与される旨が規定され、さらに、学位規則第3条において、大学院修士課程を修了した者に修士の学位を授与することが規定されている。また、同規則第6条の2において大学及び大学院に相当する教育を修了し大学評価・学位授与機構による審査を合格した者に対して、同機構より修士の学位を授与することが規定されている。

現行では大学院の修士課程や博士前期課程を修了、一貫制博士課程を修士学位取得退学することなどによって授与されている。なお、高度専門職業人育成を目的として創設された専門職大学院修了者に対して授与される専門職学位においても専攻名の下に修士(専門職)という学位が授与されるが、便宜的に同じ名称が用いられているに過ぎず、通常の修士号とは概念及び趣旨が異なる。

日本国内においては、その学制上、医学部医学科・歯学部歯学科・農学部獣医学科・薬学部薬学科の6年制学部を修了した場合、授与される学位は学士であるが、大学院へ進学する場合、4年制博士課程へ直接進学できる措置がとられている。ただし、修士の学位は授与されていないので、博士課程後期課程へ進学を希望する場合については個別の資格審査によって修士に同等と認められることが必要となる。
修士号の意義

修士の学位は、主に博士課程を受験する際の基礎的な要件であるとともに、シンクタンク研究員や医療製薬関係の分野や理工系の分野での需要が多い。また、国際公務員の応募資格は、応募するポストと関連する分野での修士号以上の学位があることが求められる。資格・免許では、臨床心理士の受験資格として心理学の修士の学位が必須であり[3]教員免許状の専修免許状の授与を受ける際にも「修士の学位を有すること」が基礎資格になっている。最近では、文部科学省高度専門職業人の社会的充実を急務としていること、生涯学習に対する社会の関心が高まっていることなどから、大学院に進学する人口が拡大し、修士の学位取得がよりスタンダードな地位を占めることが想定されている。このような背景もあり、今日では社会人学生の受け入れを想定した社会人大学院というものも増加しつつある。また、日本では公務員に国内外の大学院に派遣して修士の学位をとらせるなどの制度も定着してきていることから次第に大学院修了人口が増え、今後ステータスとしても、あるいはスキルとしても認知を得られる部分も期待される。また、修士の学位は文部科学省の定める専修学校設置基準にて専修学校専門課程教員資格としても認められている[4]。また、自衛隊では幹部候補生試験に合格した者で通常は3尉に補せられるところを、修士の学位を有する者は2尉に補せられる院卒者試験を受験できるといった優遇を受ける機関もある。

修士の学位を有する者が増加していくことは、日本の研究人口も増加し高等教育水準の向上によりあらゆる効果が期待されるという部分もあるが、一方で、大学院修了者が「高学歴過ぎても扱いにくく、協調性や職場の和を乱す」との偏見や「新卒でも給与を多く払わなければならず、負担が大きい」などの理由で採用時に忌避される傾向も少なからずあり、募集・採用や活用の難しさが根底にあることが当面の問題である。

大学院修士課程の学生のことを修士の英語圏表記である「Master」の頭文字を取り、「M」と呼ぶことがある。また、学年と合わせてM1、M2などと呼ぶこともある[5]
その他

富山県立大学では、大学院研究生を対象に地域活性化への貢献をテーマとして準修士コースを設定し、修了生に「準修士」という独自の称号を授与している。この称号を受けた者は、同大学の大学院修士課程に進学した場合、在学年限および単位認定において、準修士コースの単位をそのまま認定される。
各国の制度


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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