乗車券
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ノルウェー鉄道の乗車券

乗車券(じょうしゃけん)は、一般に旅客運送契約に基づき運送を請求することのできる権利を証明又は表章する(交通機関を利用するための)証券をいう。
目次

1 概要

1.1 乗車券の種類

1.2 乗車券の素材

1.2.1 硬券

1.2.2 軟券

1.2.3 ロール紙

1.2.4 ICカード

1.2.5 その他の素材



2 日本の乗車券

2.1 鉄道

2.2 路線バス

2.3 乗車券の法令と規則

2.3.1 法的性質

2.3.2 払い戻しに関する規定

2.3.3 乗車券などの不正使用の場合の取り扱い

2.3.4 乗車券類を紛失した場合の取り扱い


2.4 記念乗車券

2.5 縁起物の乗車券


3 イギリスの乗車券

4 フランスの乗車券

5 イタリアの乗車券

6 オーストリアの乗車券

7 乗船券・航空券

7.1 乗船券

7.2 航空券・搭乗券


8 脚注

9 関連項目

10 外部リンク

概要

旅客の運送に対して、交通機関との間に契約を結び、運賃を支払うことによって発行される。個々の旅客運送契約によるのではなく、一括してプリペイドカード乗車カード)等による場合もある。この場合、乗車券を購入せずに交通機関を利用することができる。

運送中は、携帯が義務付けられ、係員が提示を求めた際には、提示する義務を負う。

乗車券は主に鉄道路線バスなどの陸上公共交通機関で使われる用語で、の場合には乗船券(じょうせんけん)、航空会社の場合には航空券(こうくうけん)という。なお、JRの連絡船の切符は「鉄道網と一体の輸送機関」という位置づけから航路でありながら鉄道の乗車券として扱われ、「乗船券」とは呼ばれない。

旅行会社ではJRの乗車券類(「JR券」)と航空券以外のものを総称して「船車券」(せんしゃけん)と呼ぶこともある。
乗車券の種類

振替乗車票


普通乗車券

定期乗車券(定期券)

回数乗車券(回数券)


一日乗車券

団体乗車券

貸切乗車券

企画乗車券

特別企画乗車券 - 青春18きっぷなど

周遊きっぷなど


手回り品切符

乗車券の素材
硬券

硬券(こうけん)は硬い厚紙で作られた乗車券のことで、鉄道などの乗車券として古くから用いられた。定義は曖昧だが、柔らかめの硬券を「半硬券」と称することもある。

あらかじめ発駅と着駅とが印刷された券を準備しなければならず、非常に沢山の種類の券を準備する必要があった。硬券を準備するための収納器具を硬券差(硬券ホルダーとも)という。需要がそれほど見込めない駅に対してはいくつかの着駅を券面に予め印刷しておき、その駅の直下部を切り落として使う準常備式乗車券や、発駅・着駅が未記入の補充型乗車券も見られた。 ダッチングマシン

切符に日付を入れる際には、古くからダッチングマシンと呼ばれる機械を用いて日付けを入れていた。しかし現在はメンテナンスに手間がかかることや、コスト削減のため、スタンプを使用している会社も少なくない。

きっぷは着駅ごとに1枚ずつ順番に番号をふり、番号順に発券、残っている券の一番若い番号を調べ、前日の番号と対比することで発券枚数を把握した。

1836年、イギリスのニューカッスル・アンド・カーライル鉄道のミルトン駅駅長であったトーマス・エドモンソンが上記の発売方式とともに考案した。当時は合理的な方式であり、1840年代からイギリスを始めヨーロッパに普及していった。

近年では自動券売機や発券端末の台頭によりJR各社(北海道除く)ではすでに定期販売を取りやめており、また、他の事業者でも硬券は廃れる傾向にある。しかしながら、現在でも発券端末未導入の会社や、自動券売機で入場券が購入できない会社では日常的に硬券が発売されているほか、通常硬券を販売していない会社でも記念切符としてセットで発売されることもある。

日本ではサイズは基本的にA型、B型、C型、D型の4種類である。
軟券 かつて発売されていた「青春18きっぷ」常備券(赤券)平成22年夏

軟券(なんけん)は薄く軟らかい紙を使用した乗車券のことである。鉄道創始期から乗車券として用いられ、硬券が普及した後は定期券などの着駅で回収しない乗車券や、記入事項の多い乗車券、特殊な取扱いを伴う乗車券など、硬券が不向きな乗車券に用いられたが、こちらもロール紙の普及により数を減らしている。

現在では各種補充券や常備券(予め工場で印刷された乗車券・特急券類のこと[1])などで目にすることができる。
ロール紙

自動券売機では、ロール紙などをセットし、発券する際にプリンターで印字している。紙質は硬券より薄く軟らかいが、軟券よりやや硬い。

自動改札機が導入されている地域(事業者)の場合、多くは裏側に磁気による記録面があり、自動券売機やマルス端末で発券される際に必要な情報が記録されて、自動改札機や自動精算機等で読み取られる。
ICカード詳細は「乗車カード」を参照

磁気カードに代わる新世代のカードとして、1997年ユーバスカードが登場。その後2001年のSuicaを皮切りに普及しつつある。プラスチック製のカードを改札機のIC端末に接触させることで改札口を通過する。従来の使い捨てカードとは異なり、カード内の残高が不足してきたら運賃を補充することで何度も繰り返し使えることが最大の特徴と言える。その反面、カードに残高が印字されず、駅や専用の端末以外で残高を確認できないと言ったデメリットも抱えている。

財布の中に入れた状態でもIC端末を反応させることができる。(材質によっては反応しない場合がある)改札内・改札外の店舗ではカード残高を商品代金の支払いに使えるケースが多い。また、鉄道会社にとっても改札機の保守コスト低減(カードを改札機の表面に触れるだけなので部品磨耗が少ない)やカードを繰り返し使うことで発行枚数を必然的に減らせるなど、乗客にも鉄道会社にも一石二鳥と言える。
その他の素材

アメリカ台湾など日本国外の地下鉄路面電車等の公共交通機関においては、紙製の乗車券ではなく、回収して何度も使われるプラスチック金属製の乗車券や、トークン(token)と呼ばれる専用のコインを用いるところがある。
日本の乗車券
鉄道

日本の鉄道の場合、「乗車券」は普通列車普通車自由席を利用する運送(普通運賃)のためのものであり、急行列車や特別車両などを利用するための特別急行券急行券グリーン券寝台券などの「特別車室券」等(いわゆる「料金券」)と区別される。JRでは旅客営業制度上正式には乗車券類と呼んでおり(入場券は含まれない)、一般には「切符」(JRでの営業案内上はひらがな書きで「きっぷ」)と呼ばれている[2]

日本の旧・日本国有鉄道(国鉄)では、創業の1872年から1969年までは、後述の長距離フェリーや国際線航空券同様に等級制1960年まで1・2・3等制、1969年まで1・2等制)が取られており、運賃や特急・急行料金自体に格差がつけられていた。

近年、合理化の影響で鉄道においてもワンマン列車が増えており、下車時に運賃箱へ運賃分の現金を直接投入させることにより、駅での乗車券の発行を省くケースがある。


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