世界観
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世界観(せかいかん、: Weltanschauung)とは、世界を全体として意味づける見方[1]・考え方のことである。人生観より広い範囲を包含する[1]。単なる知的な理解にとどまらず、より情意的な評価を含むものである[1]。情意的な面、主体的な契機が重要視される[2]
目次

1 概説

1.1 分類

1.2 その他の用法


2 哲学と世界観

2.1 世界観学


3 哲学的世界観の定義

4 哲学的世界観の成立過程

4.1 近代哲学における世界観の成立


5 哲学的世界観の諸相

5.1 原理の性格による分類

5.1.1 唯物論

5.1.2 観念論(唯心論)

5.1.3 ダイナミズム的一元論


5.2 様態と構造による分類

5.3 方法論による分類


6 東洋思想における世界観

7 イスラームにおける世界観

8 神学的世界観

9 その他の対立する世界観

10 文芸評論のなかでの世界観

11 脚注

11.1 注釈

11.2 出典


12 参考文献

13 関連文献

14 関連項目

15 外部リンク

概説

世界観とは、世界の意味を問うもので、たとえば「この世界は私にとってどんな意味があるのか」「この世界で私はどのような役割を果たしてゆくことが期待されているのか」「世界の中で人間はいかなる役割を果たせば意味があるのか」などの問いに答えようとするものである。したがって、世界観とは、世界に対する態度およびその表明であるとみなすこともでき、人生観や実際の生き方と結びついている。さらに「世界観」を背景にして、「理想」や「」などの意志的側面、行動原則など実践の指針が与えられる。

世界観は哲学に限らず、神話宗教文学美術などの領域でも見出される[3]。たとえば伝承年中行事祭礼口承文学絵画などにもあらわれる。具体的な例を挙げると、たとえばアイヌ民族に特有の世界観はユーカラウエペケレなどの口承文芸にもあらわれているのである。世界観は歴史的に形成されてきたものであり、また、個人個人の人生においても転換の契機を有している。社会においても統合や対立、選択や分裂などの多様な諸相を含んでおり、世界観そのものも歴史をもつものである。

なお、「世界観」の語の最初の用例は、近代哲学においてドイツ観念論の大成者とされるイマヌエル・カントが『判断力批判』(1790年)の中で使用した用語 " Weltanschauung[ヘルプ/ファイル]"(ドイツ語)の訳語(: worldview, : Weltanschauung、: Мировоззрение)であった。したがって以下、近代哲学における世界観を念頭におきつつ解説する。なおドイツ語のWeltanschauung(世界観)という言葉が学問的な用語として頻用されるようになったのは20世紀初めのことである[3]

オイケンの説明では、世界は科学的な把握を超えたものであるので、科学によって世界観を構成する(作りあげる)ことは不可能である[4]。情意的な面が不可欠なのである。ヤスパースは次のように説明した。「我々が世界観と言う時、それは主体的には体験と力と信条として、客体的には対象的に形成された世界として、さまざまな力や理念、いずれにしても人間の究極かつ全体的なものを意味をする。[4]
分類

(情意的な面が重要なわけなので)楽天主義厭世主義宿命論宗教的世界観・道徳的世界観といった立場(分類)を挙げることができる[1]

ギリシア的」 / 「キリスト教的」と分類する研究者もいる。「アポロ[要曖昧さ回避]的」 / 「ディオニュソス的」と分類する研究者もいる[4]

歴史(歴史学)を鍵に、「古代的」「中世的」「近代的」と分類する人もいる[4]。(20世紀では)「ブルジョア的」/「プロレタリア的」と分類されることも多かった[4]。また、形而上学を基準にして「観念論的」「唯物論的」「一元的」「二元的」「多元的」などと分類されることもある[4]民俗学を用いて、各民族の文化ごとに分類する、ということも行われている[4]。つまり、どのような学問を論点・基準などとして持ち出すか、ということで様々な分類のしかたがあるわけである。
その他の用法

(文学作品などにもあらわれる、ということはすでに上で説明しているが)日本のポストモダン文芸評論においては、ライトノベルなどのフィクションの中での世界の設定の類などを指すために「世界観」という言葉が(従来の哲学的・学問的な用法とは少し異なったニュアンスで)しばしば用いられるようになっている。これについては「文芸評論のなかでの世界観」として最後に述べる。
哲学と世界観
世界観学

Weltanschauungslehre(世界観学)が先駆的に現れたものとしては、(一応は)ライプニッツのモナドロジーが挙げられる[3]。ただし、概説ですでに述べたように、ドイツ語のWeltanschauung(世界観)という言葉が学問的な用語として頻用されるようになったのは20世紀初めのことである[3]

ディルタイは「世界観の究極の根源は(生きること、人生生命)である」とした[4]。そして、「世界観がさまざまであるのは生が歴史的・相対的にあらわれていることによるのだ」として、ひとつの共通の生に根差していても互いに矛盾する世界観が複数並存することは可能であり、生の立場にまで遡ることによって歴史上の様々な世界観の内的構造や類型を理解する、という役割が哲学にはある、とした[4]


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