メドゥーサ
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この項目では、ギリシア神話の神・怪物について説明しています。その他の用法については「メドゥーサ (曖昧さ回避)」をご覧ください。

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メドゥーサ(ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ画)

メドゥーサ(古希: Μ?δουσα, Medo?sa)は、ギリシア神話に登場する怪物ゴルゴン3姉妹の1人である。名前は「女王」を意味する[1]。姉はステンノ(「強い女」の意[1])、エウリュアレ(「広く彷徨う女」あるいは「遠くに飛ぶ女」の意[1])と呼ばれ、メドゥーサは三女に当たる。

日本語では長母音を省略してメドゥサとはあまり書かれず、英語などでの表記・発音の影響からか、メデューサとも書く。
目次

1 概説

2 物語

2.1 伝承

2.2 ペルセウスとメドゥーサ

2.3 アンドロメダと怪物


3 メドゥーサをモチーフとした作品

4 その他

5 系図

6 出典

7 参考文献

8 関連項目

概説

宝石のように輝く目を持ち、見たものを石に変える能力を持つ。かつては見た者を恐怖で石のように硬直させてしまうとされていたが、途中から現在知られている形に解釈される。頭髪は無数の毒蛇で、イノシシの歯、青銅の手、黄金の翼を持っている(腰に蛇をまいた姿や、イノシシの胴体との下半身になった姿で描かれることもある)。

海の神であるポセイドンの愛人であり、ポセイドンとの間に天馬ペガサスと巨人クリュサオル(「黄金の剣」の意)がいる。

メデューサはペルセウスによって首を切り落とされ、退治された。切り落とされたメドゥーサの首から滴り落ちた血はペルセウスによって2つの瓶に集められ、アテナに献上された。右側の血管から流れて右の瓶に入った血には死者を蘇生させる効果が、左側の血管から流れて左の瓶に入った血には人を殺す力があったとされる。アテナは後に、死者を蘇生させるメドゥーサの血をアスクレピオスに授け、彼はこの血を混ぜた薬を使用した。

本来は、ギリシアの先住民族であるペラスゴイ人(もしくはアナトリア半島)の神話の中で主たる女神の1柱であった[2]。また、コリントスでは大地の女神とされていた[2]。ポセイドンも元はヘレネス(古代ギリシア人)到来以前から存在していたであり、2神は夫婦であった[2]
物語
伝承

元々美少女であったメドゥーサは、海神ポセイドンとアテナの神殿の1つで交わったためにアテナの怒りをかい、醜い怪物にされてしまう。これに抗議したメドゥーサの姉たちも怪物に変えられてしまう。姉のエウリュアレとステンノは不死身であったが、メドゥーサだけはそうでなかったため、ペルセウスに討ち取られたとされる。アテナはその首を、自分の山羊皮の楯アイギスにはめ込んだ。

別の伝承では、彼女はもともと美少女であり、特に自分の髪を自慢としていたため、アテナと美を競ってその髪を蛇に変えられたとされている[1]

この伝承では、姉妹が存在する場合としない場合がある。メドゥーサは元は単独の女神であったとも考えられる。この話は機織りの娘アラクネの物語とも混同されやすく、同一視されることもある。
ペルセウスとメドゥーサ

醜い姿に変えられたメドゥーサはアテナなどに手助けされたペルセウスに首を切られるが、その際にペルセウスが持っていた盾は、アテナから借り受けたアイギスとも言われる。

メドゥーサは、見るものを石にしてしまう力を持っており、これまでは誰も退治できなかったのである。ペルセウスは鏡のように磨き抜かれた盾を見ながら、曲刀(ハルペー:癒えない傷を与え、不死身殺しの武器とされる)で眠っているメドゥーサの首を掻っ切った。メドゥーサの首からあふれ出た血は、空駆ける天馬ペガサスを生んだ[3]。また、別伝ではポセイドンとメドゥーサの子である黄金剣を持ったクリュサオルも生まれたとされる[4][5]

ペルセウスが空飛ぶ翼のあるサンダルで海を渡っている際、包んであったメドゥーサの首から血が滴り落ち、それが赤いサンゴになった。切り落としたメドゥーサの首から滴る血が砂漠に落ち、サソリなどの猛毒の生き物が生まれたともされる。
アンドロメダと怪物

その帰路の途中、ペルセウスは海から突き出た岩に縛り付けられた美女を見つける。その美女の名はアンドロメダといい、母親カッシオペイアが自分の娘アンドロメダの方が海のニュンペより美しいと公言したため、海神ポセイドンの怒りに触れ、海の怪物ケートスクジラの意だが、実際は海竜のような姿をした怪物)の生贄にされるため、岩に磔になっているのだという。可哀相に思ったペルセウスは、美女を助けることを約束する。

美女を襲いに来た海の怪物に剣はまったく歯が立たず、そこでペルセウスはメドゥーサの首を取り出し、怪物を石に変えた。ペルセウスは無事に課題を終えたことの感謝の意を含め、加護してくれていたアテナ女神にメドゥーサの首を贈る。アテナは自分の盾であるアイギスにメドゥーサの首をつけ、最強の盾とした。
メドゥーサをモチーフとした作品 ルーベンスによる「メドゥーサの頭部」

他のギリシア神話のモチーフ同様、古来からメドゥーサの神話は芸術家のインスピレーションの源泉であった。

古代ギリシアやローマにおいては、ペルセウスにあやかって武具や防具にメドゥーサの首が描かれていた。ポンペイ遺跡から発掘されたイッソスの戦いのモザイク画には、メドゥーサの胸当てを付けたアレクサンダー大王が描かれている。また、古代ギリシアでは子供の悪戯防止と魔除けの意味を込め、かまどにメドゥーサの絵を描いていた。

レオナルド・ダ・ヴィンチルーベンス、近代ではサルバドール・ダリといったアーティストがメドゥーサをモチーフとした作品を残している。
その他

肝硬変などのために肝臓門脈からの血流がスムーズに入らなくなったことなどが原因で発生し得る腹壁静脈怒張が、を中心として放射状に蛇行して見られる状態を、メデューサの頭と呼ぶことがある。
系図

             ポントス   ガイア 
    
                                      
                                   
ネーレウス ドーリス タウマース エーレクトラー     ポルキュース ケートー   エウリュビアー クレイオス 
       
                                             


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