ホオズキ
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ホオズキ
ホオズキの実
分類

:植物界 Plantae
:被子植物門 Magnoliophyta
:双子葉植物綱 Magnoliopsida
:ナス目 Solanales
:ナス科 Solanaceae
:ホオズキ属 Physalis
:ホオズキ(母種) P. alkekengi
変種:ホオズキ var. franchetii

学名
Physalis alkekengi var. franchetii
和名
ホオズキ(鬼灯、酸漿)
カガチ、ヌカヅキ
英名
Chinese lantern plant

ホオズキ(鬼灯、鬼燈、酸漿)は、ナス科ホオズキ属の多年草。またはその果実。カガチ、ヌカヅキとも言う。原産地は東南アジアで、近縁種が南欧アメリカ大陸など温帯に自生している。主に観賞用や食用として栽培されるが、野生のものもある。


目次

1 概要

2 栽培

3 名前

4 薬効・毒性

5 その他

6 ギャラリー

7 脚注

8 関連項目


概要

ホオズキ (Physalis alkekengi var. franchetii) は多年草で、草丈は60cmから80cm位になる。淡い黄色の花を6月から7月ころ咲かせる。この開花時期にあわせて日本各地で「ほおずき市」が開催されている。中でも、7月初旬に開かれる東京浅草寺のものは江戸時代から続いており[1][2]、60万人にのぼる人出がある有名なものである[3]。花の咲いた後に六角状の萼(がく)の部分が発達して果実を包み袋状になり、熟すとオレンジ色になる。食用や薬用としても知られているが、腹痛が起きることがあり特に妊娠中の女性は禁物である。

観賞用としてのホオズキは、鉢植えやドライフラワーなどに用いられ、その愛好家も多い。果実は、以前はホオズキ人形や口で音を鳴らすなど子供の遊びにも使われていた。
栽培

種や株分けで増やすことができるが、ナス科植物との連作障害があり、連作障害は不完全菌のバーティシリウム ダーリエ(Verticillium dahliae)[4]によって生じる。アメリカ原産のセンナリホオズキ(Physalis angulata)が日本で野生化している。近年はペルー原産のショクヨウホオズキ (Physalis pruinosa)が日本でも栽培され始めている(後述)。しかし、ダイズ栽培圃場では近縁種のヒロハフウリンホオズキ(Physalis angulata)[5]やオオイヌホオズキ(S. nigrescens)などが厄介な雑草として駆除が行われている[6]

観賞用 (園芸) 品種毒性及び苦みがあり食用にならない。ホオズキは、世界中でその土地の環境に応じて変化し約80種類が分布している。実の大きいタンバホオズキ、矮性種の三寸ホオズキ

食用の近縁種 ショクヨウホオズキ (Physalis pruinosa)食用にされる。甘酸っぱい。ヨーロッパでは古くから栽培されていて、秋田県上小阿仁村の特産品。北海道では1995年から由仁町江別市などでも生産される。山形県上山市では、ゆかたの似合うまちづくりの一環として、上山明新館高校と協力して特産品化、ブランド化をはかっている。旬は秋。袋が茶褐色に変わり中の直径2cmから3cm位の実が黄色くなって食べ頃を迎える。ストロベリートマトという名前で出荷されている。

名前

「ほほづき」の名は、その実の赤くふっくらした様子から頬を連想したもの(「づき」は「顔つき」「目つき」の「つき」か)ともいう[7]。また果実を鳴らして遊ぶ子どもたちの様子から「頬突き」の意であるとも[7]。 ほかにはホホ(?、カメムシの類)という虫がつくことを指すとする説もある[7]。ちなみに、ホオズキにしばしば群生するヘリカメムシ科のカメムシは、今日ホオズキカメムシとの和名を与えられている。

漢字では「酸漿」のほか「鬼灯」「鬼燈」とも書く。中国語では酸漿の名のほかに「金灯」「錦灯籠」などとも言い、英語では Chinese lantern plant とも呼ばれている。
薬効・毒性

地下茎および根は酸漿根(さんしょうこん)という生薬名で呼ばれている。

ナス科植物の例に漏れず、全草に微量のアルカロイドが含まれている。特に酸漿根の部分には子宮の緊縮作用があるヒストニンが含まれており、妊娠中の女性が服用した場合、流産の恐れがある。

平安時代より鎮静剤として利用されており、江戸時代には堕胎剤として利用されていた。現在も、解熱、冷え性などに効果があるとして、全草を干して煎じて飲む風習がある地方が存在する。 
その他

日本の仏教習俗であるお盆では、ガクに包まれたホオズキの果実を死者のを導く提灯に見立て、枝付きで精霊棚(盆棚)に飾る。

毎年7月9日7月10日に東京都台東区浅草の浅草寺でほおずき市が催される。約200年前の明和年間に始まったとされ、山東京伝の『蜘蛛の糸巻』によると、芝 (東京都港区)青松寺の門前の武家屋敷に奉公する中間(使用人)が愛宕権現の霊夢を見た翌朝、庭で一株の千成りほおずきを発見し、「6月24日の功徳日に青ほおずきの実を愛宕の神前で鵜呑みにすれば、大人は癪の種(腹の立つ原因)を切り、子供は虫の気を封ずる」というお告げがあったと吹聴したところ、不思議と効能があったため、いつしか「御夢想の虫薬」と称して、青ほおずきの市が境内に立つようになり、さらに6月24日が観音様の四万六千日の功徳日であったことから浅草でもほおずき市が始まり、愛宕より盛大になったという[8]。また、江戸時代には、青ほおずきは解熱剤や婦人の胎熱に特効があると言われていた[8]

ニジュウヤホシテントウの寄主植物のひとつで、葉にはルテオリン7?O?グルコシドと言う摂食刺激物質を含んでいる[9]
ギャラリー

ホオズキの花

果実

赤い皮が網目状に透けて、赤い実が見える

鈴なりに生るホオズキの果実

浅草寺のほおずき市(2008年7月10日撮影)

浅草浅草寺のほおずき市の様子

脚注^四万六千日とほおずき市(浅草観光.com)
^年中行事 四万六千日(浅草寺公式サイト)
^鮮やか、涼やか、夏到来 東京・浅草でほおずき市始まる(msn産経ニュース、2009年7月9日)
^ホオズキ 半身萎凋病 タキイ種苗
^ヒロハフウリンホオズキ 国立環境研究所 侵入生物DB
^ホオズキ類の発生と防除 (PDF) 愛知県
^ a b c 『日本語源大辞典』 2005年 小学館 1002ページ
^ a b浅草暦浅草大百科
^ホオズキ葉から分離されたニジュウヤホシテントウの摂食刺激因子 日本応用動物昆虫学会誌 Vol. 49 (2005) No. 4 P 251-254

関連項目


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